バクテリア発生でニジマス35万匹を安楽死 加州シエラの養魚場(6/21)

【ロサンゼルス21日】カリフォルニア州魚類野生生物局は20日、シエラ東部にある2カ所の養魚場でバクテリアが発生したため、約35万匹のニジマスを安楽死させなければいけなくなったと発表した。

 カリフォルニア州魚類野生生物局によると、自然発生菌のラクトコッカス・ペチュアリ菌が4月に、インヨー郡のブラック・ロックとフィッシュ・スプリングスの養魚場で初めて検出された。鳥がこの菌を養魚場に持ち込み、拡大した可能性がある。カリフォルニア大学デービス校の科学者が、2種類の魚用ワクチンを開発しており、今後の感染対策に使われるという。

 これらの養魚場は、カリフォルニア州の内陸砂漠地帯の水路に放流する魚を養殖している。安楽死する約35万匹のニジマスの代わりに、外部業者と契約し、捕獲用のニジマスが今夏後半に放流されるという。

 カリフォルニア州魚類野生生物局によると、この菌に感染した魚の症状は、目の膨張や不規則な泳ぎなどで、症状が出ない魚もいる。人間が魚からこの菌に感染することはまれだが、釣った魚は少なくとも華氏145度まで加熱し、その地域で釣ったマスやサケを犬などに与えないよう注意を呼び掛けている。

 

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