【ロサンゼルス観光】今更聞けない、IPAって?


Vol.4 今更聞けない、IPAって?

 

 皆さん、お久しぶりブリューイングです!美味しいビール飲んでますか?それではイキナリ質問しちゃいますが、IPAって知ってますか?

 

 ドキっ!知らにゃい。。。この場は知ったかぶっておこう。って人も多いのでは?なので今回は簡単に、酒場のうんちく程度に分かりやすく説明しちゃいます。

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 まずIPAの読み方は、アイ・ピー・エー。India Pale Ale(インディア・ペール・エール)の略称。今やアメリカ、日本のみならず、世界中で最も人気があるスタイルだ。世界中でクラフトビール・ブームの火付け役となったこのIPAは、 今日アメリカのマイクロ・ブリュワリー(小規模の醸造所)で最も多く生産されているビールのスタイルなのである。

 

 前回のコラムで、ビールのスタイル(造り方)はこの地球上に100種類以上あると説明しましたが、IPAは僕も一番好きなスタイルです。もしIPAに出逢っていなかったら、こんなにもクラフトビールにハマっていなかっただろう…。

 

 IPAの味の特徴としては、アルコール度数がすこぶる高い。ホップやアロマの香りが強烈。極端に苦い。すぐに酔っぱらう。つまり、IPAってクセがスゴイんじゃ〜!

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今ではIPA中毒の僕ですが、実のところ最初は大の苦手でした。 初めて飲んだ日の出来事は今も鮮明に覚えてます。IPAに出逢わされたきっかけは、ビール好きのアメリカ人の親友。

 

 その友人に『IPAはカリフォルニアのビールだぜ!』『IPA飲まなきゃ、カリフォルニアンじゃねーぞ!』と説かれ、飲んでみるも苦いわ、臭いわ…。正直、最初の印象は『マズっ!なんやこれ、教室の窓際にかかってる疲れきった雑巾クセ〜っ!』

 

 日本で大手の大衆ビールばかり口にしてきた僕は、その味にめちゃくちゃショックを受けた。クセが強いっ!でもって苦すぎる!

 

 しかし、その数か月後。なぜかあの苦くて臭い味が無性に恋しくなってしまい、それからすっかりIPAの虜。カップスターのように、食べたその日からではなかったが、数ヶ月後には虜になりましたっ!ハッフッホッ

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さて、ここでクラフトビールを飲む上で知っておいてほしい豆知識を。ビールにはIBU(アイ・ビー・ユー)と呼ばれる国際的に定められた”苦さ”を表す数値がある。International Bitterness Unitsの略だ。

 

 クラフトビールに興味を持って、これからクラフトビールの世界を探検したいって方は是非ともコレを意識して頂きたい。分かりやすくIBUがどれくらいかを説明すると、日本で親しまれている大手の大衆ビールは18くらい。それに対しIPAは、一般的に40〜70ほどある。

 

 スーパードライや一番搾り等、いわゆる”ラガー”の18という数値は、僕のように普段IPAばかり飲む人からすると苦さが全くないビールだ。もはやIPA中毒となってしまった今、IBU 40でさえパンチがないと感じてしまう末期症状になってしまった。

 

 焼酎だって芋以外飲まないって人もいるし、ウィスキーはバーボンよりもスモーキーなスコッチしか飲まないって人だっている。人もお酒も、クセが強い方が案外深くハマってしまうのかもしれませんね。

 

 それでは最後に、僕がIPAにハマるきっかけとなった必須科目的なクラフトビールをご紹介させて頂きます。どれもクラフトビールの聖地と呼ばれるサンディエゴを代表する、飲んでおいた方がいいブリュワリーです。

Sculpin IPA(スカルピンIPA) | Ballast Point Brewing Co.(バラスト・ポイント)
クレープフルーツのような柑橘系の香りがとってもクセになります。

STONE IPA(ストーンIPA) | Stone Brewing Co.
結構苦味が強いので、IPA初心者にはストロングスタイルかも!?

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Mosaic IPA(モザイクIPA) | Karl Strauss Brewing Co.(カール・ストラウス)
IPA入門編にオススメ!上の二つに比べて度数が低く、クセが弱いので飲みやすいです。 

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 これらはLAやカリフォルニアにお住まいの方でしたらVONS等、米系スーパーで手軽に買えますし、日本にもインポートされています。まだ飲んだ事がない方は、是非酔うチェックしてください!

 

 それでは皆さん、酔い一日を。乾杯っ!

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とも蔵  TOMOZO      クラフトビール探検家

LAを拠点に著書やSNSなどでクラフトビールについて日々配信する、とも蔵さん。本業はグラフィックデザイナーで写真家。「クラフトビールはアート。ブリュワーさん一人ひとりがアーティストであり、彼らの世界観が描き出されているんです」
とも蔵さんのコンテンツ: https://linktr.ee/tomozobeer/

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