【ロサンゼルス30日】カリフォルニアで暮らす人にとって、避けて通れない自然災害リスクの一つが地震です。
しかし、多くの住宅所有者が悩むのが「地震保険の高さ」です。
カリフォルニアでは通常の住宅保険(Homeowners Insurance)だけでは地震による被害は補償されず、地震保険(Earthquake Insurance)を別途加入する必要があります。ところが、保険料や免責額(Deductible)の負担から、加入をためらう人も少なくありません。
では、どうすれば地震保険をもっと手頃なものにできるのでしょうか。
専門家が指摘する答えは、「保険制度を変えるだけではなく、住宅そのものの地震リスクを減らすこと」です。
「ビッグ・ワン」への不安 巨大地震リスクを抱えるカリフォルニア
カリフォルニアは、サンアンドレアス断層をはじめ、多くの活断層が存在する地震多発地域です。
将来発生するとされる大規模地震「The Big One」への懸念は根強く、専門家は大地震が発生した場合、被害額が数千億ドル規模に達する可能性も指摘しています。
保険会社にとって、地震は発生頻度が低い一方で、一度起きると莫大な損害が発生する「巨大リスク」です。
そのため、保険料にはそのリスクが反映されています。
保険料を下げるカギは「耐震化」
ニューヨーク・ポストの記事では、カリフォルニアが地震保険をより手頃にするためには、住宅や建物の耐震性を高め、被害リスクそのものを減らすことが重要だと指摘しています。
例えば、
- 基礎部分をしっかり固定する
- 家を地盤に固定する(ボルト固定)
- 給湯器を固定する
- 古い住宅の耐震補強を行う
- 地震に弱い構造を改善する
といった対策です。
住宅の被害リスクが低くなれば、保険会社が負担する可能性のある損害も減り、結果的に保険料の引き下げにつながる可能性があります。
耐震リフォームで保険料割引の可能性も
カリフォルニア州では、住宅の耐震補強を行った場合、地震保険料の割引を受けられる場合があります。
California Earthquake Authority(CEA)では、一定条件を満たす耐震改修を行った住宅について、保険料割引制度を設けています。
また、カリフォルニア州保険局も、耐震補強によって保険料や免責額を下げられる可能性があると案内しています。
日本人家庭が確認したいポイント
日本で暮らした経験がある人にとって、「地震への備え」は比較的身近なものです。
しかし、アメリカでは住宅事情が大きく異なります。
特にカリフォルニアの住宅では、
- 建築年代
- 木造かどうか
- 基礎の構造
- 立地(断層・地盤)
- 耐震改修の有無
によってリスクが大きく変わります。
「日本では地震保険に入っていたから安心」ではなく、現在住んでいる家がどの程度のリスクを抱えているのかを確認することが重要です。
地震保険は“費用”ではなく“リスク管理”
地震保険は、毎年支払う保険料を見ると高く感じるかもしれません。
しかし、カリフォルニアで大きな地震が発生した場合、住宅修理や建て替え費用は非常に大きな負担になります。
大切なのは、
「保険に入るか、入らないか」
だけではなく、
「自分の家のリスクをどこまで減らせるか」
を考えることです。
耐震補強、防災準備、適切な保険選び――。
これらを組み合わせることで、カリフォルニアで安心して暮らすための備えになります。
カリフォルニア在住者向けチェックポイント
・自宅はいつ建てられた住宅か確認
・ 基礎固定や耐震補強の必要性を確認
・地震保険の補償内容・免責額を確認
・CEAなどの割引制度を調べる
・家族の避難計画と備蓄を準備する
参考:
New York Post「California can make earthquake insurance cheaper by reducing risk」
California Department of Insurance
California Earthquake Authority
USGS
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