【パサデナ25日】2024年にオーナーが引退を表明して以来、買い手を探していたパサデナ市コロラド・ブルバード沿いの老舗書店「ヴロマンズ(Vroman’s)」とウェストハリウッドの「ブック・スープ」は24日、新たな経営者が決まったことを発表した。 1世紀以上にわたり家族で「ヴロマンズ」を経営してきた長年のオーナー、ジョエル・シェルドン氏は、2024年に引退を表明。当時、「私たちの核心的な価値観を共有し、ヴロマンズを地域社会の宝として守り抜くことに尽力してくれる人を探している」と述べていた。
シェルドン氏は、その条件を満たす人物として、新オーナーのロバート・ホフマン氏を見出したと語った。ホフマン氏は、ワシントンD.C.で数十年にわたりテクノロジー規制やその他の公共政策に携わってきたが、南カリフォルニアで育ち、その一族は何世代にもわたって同地域に居住してきた。
シェルドン氏は24日に同書店のウェブサイトで、「ロバートとそのご家族と話し合った後、ふさわしい後継者を見つけたと確信しました。彼らはこの書店が特別である理由を理解しており、その伝統を守りつつ、お客様やパサデナコミュニティーのためにヴロマンズをさらに発展させていくことに尽力してくれるでしょう」と声明を出した。
24日の発表によると、ホフマン氏はパサデナ生まれで、5歳の時に母親に連れられて来店して以来、ずっとヴロマンズに通い続けているという。また、ホフマン氏の母親はパサデナに数十年間在住し、カリフォルニア州で初めて市裁判所および上級裁判所の判事を務めた女性である祖母、ジョージア・ブロック氏からこの書店を紹介されたそう。
ホフマン氏はUCLAを卒業し、LinkedInのプロフィールによると、現在は半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)で、政府渉外および規制関連業務を統括している。
サンセット・ブールバードのランドマークである「ブック・スープ」は、1975年にUCLAの大学院生だったグレン・ゴールドマン氏によって設立された。ゴールドマン氏は友人たちから出資を集めてこの店をオープン。2009年に58歳で亡くなり、その年、シェルドン氏がゴールドマン氏の遺産管理人からこの店を引き継いだ。
「ヴロマンズ」は1894年、イリノイ州出身の元鉄道労働者アダム・クラーク・ヴロマン氏によって設立された。ヴロマン氏は、日当たりの良い気候が妻の健康を改善してくれることを期待してカリフォルニアに移住。妻は結局結核で亡くなり、悲嘆に暮れた書物愛好家であるヴロマン氏は、店を開くための資金を調達するため、膨大な蔵書の一部を売却した。1916年にヴロマンが亡くなった後、シェルドン家が店の経営を引き継いだ。
「ヴロマンズ」は、旅行中の要人から学者、休暇中の一般読者まで、さまざまな顧客やコミュニティーにサービスを提供してきた。1940年代の真珠湾攻撃後、連邦政府がサンゲーブルバレーやその他の地域の日系アメリカ人を強制収容した際、ある活動家が「ヴロマンズ」から本を運び出し、オーエンズバレーのマンザナー強制収容所の日系人に届けたエピソードが語り継がれている。また、この地域で育ったSF作家のオクタヴィア・バトラー氏も、この書店を頻繁に訪れていた。
※画像:https://vromansbookstore.com/
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