犯罪多発のロサンゼルスで警察官として活躍するYURIが、警察官の日常・事件の裏側・ロサンゼルス犯罪のリアルな「現場」をReport。 読者からのコメントや質問にどんどん答えるキャッチボール型コーナー。 アメリカ生活を安全に、また、犯罪に巻き込まれないよう、現役警察官ならではのアドバイスも。
Vol.90
BABY ON BOARDサインの重要性
皆さん「BABY ON BOARD」というステッカーなどを貼っている車両をよく目にすると思います。
先日、「あんなサインダサいし、ない方がいい。まるで子供がいる事を主張したいかのよう」と口にする市民を目撃したので、この件について今週はお話ししたいと思います。
警察官として、そして2児の母として、小さいお子様がいる場合は、BABY ON BOARDサインを使用することをお勧めします。
その理由は?
実は以前、警察官が人身事故現場にて捜査をしていた際、赤ちゃんの遺体に気がつく事ができなかったという悲惨な出来事があったからです。
事件現場に到着した警察官が目にしたのは、元の形がわからないほど砕け散っている車両とドライバーらしき遺体のみ。現場では、警察官、消防隊、検死官による捜査が行われましたが、小さい赤ちゃんが車の中に埋もれていた事に気が付いたのは、ある程度時間が過ぎた後だったそうです。
その時にいた現場の人は、BABY ON BOARDのサインさえあればもっと早く気が付く事ができたかもしれないと話していたとのこと。
この話を聞いた時、私自身も改めてBABY ON BOARDのサインの重要性を再確認しました!
幼いお子さんがいらっしゃる方は是非参考にしてみて下さいね!
(3/14/2023)
プロフィール YURI
ロサンゼルス 近郊 Police Department勤務
日本から留学生として渡米しアメリカ国籍を獲得。2014年に警察学校に入り6ヶ月後に卒業。現在はLA近郊のパトロールを担当しながら、人身売買根絶を目指すNPO法人LOVE SPECTRUMを立ち上げ活動中。二児のシングルマザーとして育児と仕事を両立する傍らSNSを通してLAのリアルを発信する。
インスタグラム:@1114lajpn
ベストセラー書籍
実録LA初 日本人女性警察官
ロス市警統一採用試験合格までの道のり編
実録LA初 日本人女性警察官
諦めなければ道が開く!卒業率30%の警察学校編
NPO法人 LOVE SPECTRUM
インスタグラム: @lovespectrum2021
ウェブサイト:lovespectrum.org/
らららインタビュー記事:『Vol.26 動く人の活動NOTE -警察官YURI』を読む
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