犯罪多発のロサンゼルスで警察官として活躍するYURIが、警察官の日常・事件の裏側・ロサンゼルス犯罪のリアルな「現場」をReport。 読者からのコメントや質問にどんどん答えるキャッチボール型コーナー。 アメリカ生活を安全に、また、犯罪に巻き込まれないよう、現役警察官ならではのアドバイスも。

Vol.87

マリファナは今も違法?

え? マリファナって合法だよね?

という声が聞こえてきそうですね。

アメリカの法律は大きく2つに分かれます

① State Law (州ごとの法律:その地域の人に適用する法律)

② Federal Law (連邦における法律: アメリカ国内全土に適用される法律)

マリファナの使用は①の法律では、ルールに従う場合のみ合法とされていますが、②の法律では今現在も使用・所持全て違法です。

②の法律は、CSA (Controlled Substances Act*)というルールの中で、医療目的や個人使用が禁止されています。現在もSchedule 1 controlled substance(中毒性のある麻薬)として、ヘロイン、LSD、マリファナ、Meth、エクスタシーなどがあげられています。

そして①の法律上でも、マリファナ使用は公共の場や車の中などでは禁止されているので気をつけましょう!

日本から観光やビジネスでロサンゼルスに滞在中に大麻を使用する方が増えていると耳にしますが、日本国内の法律によると日本人がアメリカで大麻を使用することは禁じられているので、絶対にやめましょう。

* 規制物質法とは、薬物の製造・濫用を規制するため、アメリカ合衆国議会によって1970年包括的医薬品濫用防止及び管理法第 II 編として策定された。特定の薬物の製造、輸入、所有、流通がアメリカ合衆国政府によって規制される法的根拠である。また、国際条約である「麻薬に関する単一条約」の国内実施立法である。

(2/21/2023)

プロフィール YURI
ロサンゼルス 近郊 Police Department勤務

日本から留学生として渡米しアメリカ国籍を獲得。2014年に警察学校に入り6ヶ月後に卒業。現在はLA近郊のパトロールを担当しながら、人身売買根絶を目指すNPO法人LOVE SPECTRUMを立ち上げ活動中。二児のシングルマザーとして育児と仕事を両立する傍らSNSを通してLAのリアルを発信する。

インスタグラム:@1114lajpn

ベストセラー書籍

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実録LA初 日本人女性警察官

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NPO法人 LOVE SPECTRUM
インスタグラム: @lovespectrum2021
ウェブサイト:lovespectrum.org/

らららインタビュー記事:『Vol.26 動く人の活動NOTE -警察官YURI』を読む

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