【警察官YURIのつぶやき】増加する詐欺問題①

犯罪多発のロサンゼルスで警察官として活躍するYURIが、警察官の日常・事件の裏側・ロサンゼルス犯罪のリアルな「現場」をReport。読者からのコメントや質問にどんどん答えるキャッチボール型コーナー。アメリカ生活を安全に、また、犯罪に巻き込まれないよう、現役警察官ならではのアドバイスも。

Vol.123

増加する詐欺問題①

皆さん、肌寒くなってきましたね！私の一番大好きな秋となりました🍂
日本とアメリカで共通して被害が増え続ける「振り込め詐欺」問題。これに騙されないようにする方法は一つしかありません。

例えば電話で「風邪ひいて声枯れてるけど、親戚の○○です！トラブルに巻き込まれたので、至急お金を振り込んで欲しい！」とかかってきた時に必ずするべきことは、あなたの知っている本人の電話番号に直接電話をかけて内容を確認すること。

日本滞在中に、現在のAIを使ってどのように人の声を作り出すことができるかなど、防犯対策として学んできました。さらに映像も作り出せますので、電話越しでの声も動画もフェイスタイムも、信用できないということになります。さらに現在はアプリを使って実際に存在する警察署の番号や銀行の番号から電話をかけるということもできてしまうため、詐欺によく使われています。本当に恐ろしいですね。

たとえ犯罪であると後から証明された場合でも、現金やマネーカードなどはほぼ追跡ができず、被害者にお金が戻ってくることはほぼないのも現実。泣き寝入りするなんて悔しすぎます！！

万が一あなたが誰かにお金を送金、もしくは手渡すとなった場合は、信用できる友人にまず相談、もしくは警察に相談をしてみましょう。冷静に判断をできる方に一度話すというのはいい方法だと思います。

(11/3/2023)