Vol.35 ペットのためのCBD
©Weekly LALALA
こちらロサンゼルスではスーパーやドラッグストア、コンビニでCBD商品をよく見かけるようになってきました。
もともとロサンゼルスには根強いマリファナ文化が存在しており、たくさんの人が自分を癒すためにマリファナを使用します。本当に人々の生活の一部そのもの。ヘルシー志向なLAではCBDの認知度もとても高く、マリファナは使用しないけれどサプリのような感覚でCBDを摂取するという人々もたくさんいて、CBDは安全でベネフィットのあるものだと理解しています。
世界中でCBDの認知度が上がる中、今ご紹介したいCBD商品は『ペット用CBD』です。
まだCBDが今ほど認知されていなかった2017年初期、働いていたディスペンサリー(マリファナショップ)でペット用CBDと聞いて人々が難色を示していたのを鮮明に覚えています。ペットにCBDなんて効果あるの!?と思われる方もいるかもしれませんが、犬や猫にもマリファナの成分を受け取るカナビノイド受容体が身体中に存在するんですよ!
現在ではたくさんのブランドがペット用のCBDオイルティンクチャーやCBD入りのおやつ、CBDバーム、CBDバスボムまで登場し、ペット用品屋さんやCBDショップに行くとペット用CBDコーナーにずらりとたくさんの商品が並んでいます。
期待できる主な効能は以下の通り。
●ストレス、不安(分離不安症)を暖和する
●痛みを和らげる
●炎症を軽減させる(関節痛やリウマチなど)
●てんかんの予防
●神経を守る
●吐き気を緩和する
●食欲を増進させる
●皮膚のただれをしずめる
●腫瘍を小さくする
●ガン予防
●ガン細胞の成長を送らせて最終的には自滅させる
これだけのものをマリファナという植物からとれるナチュラルな植物精油で癒すことができる。
本当にすごいことですよね!そして副作用が一切ないんですから、飼い主としても安心です。
年老いたペットにCBDはマストです。体の痛みもあるからかご機嫌斜めでムスッとした印象ですが、CBDを与えることにより痛みが和らいでリラックスできてゴキゲンになるんだとか。家族の一員であるペットが上機嫌で毎日過ごせないのなんて悲しいですもんね。
痛みの緩和だけでなく関節痛予防にも効果があるので、関節を強く保つためや、腰を悪くしないようにと最近では人間のようにサプリ感覚でペットにCBDを与えている人も多いようです。ペットは言葉が喋れないぶん、私たち飼い主がしっかりとテイクケアしてあげたいですよね!
ロサンゼルス在住Yさんの愛犬のCBD体験記
下写真:おっとりとした性格でキャンプが大好きなSちゃん♡
私の友人のYちゃんの愛犬Sちゃんはてんかん持ちで、長年に渡って強い薬を使い続けていました。私もYちゃんに聞くまで知りませんでしたが、ワンちゃんやネコちゃんにもてんかんは起こるのです。
てんかんというのは脳の一部の神経細胞が突然過剰に興奮し、それにより繰り返す発作のことを言います。現在の6割のてんかんが原因不明となっており、発作が起きて痙攣している間は体や脳へのダメージも大きく、止めることもできないため飼い主としては本当に気が気がじゃない。
強い薬をあげることによってある程度のてんかんを防ぐことはできるものの、薬を服用後はグダーッとしてしまったり、動きがゆっくりになるんだとか。そんなYちゃんが涙目で愛犬Sちゃんのてんかんについて話している時に、思い切ってCBDをすすめてみました。
Yちゃんも「自分の犬にマリファナ由来のオイルを・・・」と少し困惑したようでしたが、考えてみると言った後日、CBD使い始めたよ!と連絡が来ました。
最初はCBDの量が少なかったのかあまり変化はみられなかったようですが、少し量を増やしたところ、てんかんがほとんど起こらなくなったと教えてくれた時には涙が出る思いでした。それ以来、獣医に処方された薬には一切頼らず、CBDオイル一本でてんかんと共存しています。
ペットにあげるCBDの目安
ペット用CBDのサイトを見て比較してみましたが、ドーシングに関してはバラバラでした。朝または晩に1回、必要であれば1日2回でもよいのですが、体重1kgに対してCBD 0.1〜0.5mgのCBDが平均のようです。これはあくまでも目安ですので様子を見ながら量やあげる回数を増やしたり減らしてみてくださいね。
ご飯にかけたりそのまま口の中にオイルを垂らしてもOK。CBDは精神作用がなくハイにはなりませんし、過剰摂取で何かおかしなことになるのでは!?と心配する必要がありません。
私はペット用のCBDオイルを買わず自分が摂取しているCBDオイルを愛犬に与えています。私自身は人間用のものを与えており問題はありませんが、そこは人によって異なる意見もあると思いますので、ご参考までに。
人間だけでなく大切なペットにも効果のあるCBDオイル。たくさんの種類が出ていて困惑しますが、しっかりとリサーチをした上で大切なペットのためにぜひCBDを活用してみてください!
■アドバイザー
Blue Dreamz
茨城県出身、2010年にファッションバイヤーになるのを夢見て、1年間の語学留学でロサンゼルスに渡米。その後メルローズ沿いの洋服屋に販売員/マネージャーとして勤務、独自のセンスを生かし、自身のセレクトシューズブランドADORE Los Angelesを立ち上げ順調に売り上げを伸ばすが、兄の死をきっかけに目的を見失う。人間活動に専念しようと生きていく中でカリフォルニアの医療用大麻というものを知り、日本との大麻に対する価値観の違いに衝撃を受け、自らリサーチを始める。
「日本人にとって大麻はドラッグのイメージがあります。小さい頃から大麻は人生をダメにするドラッグだと教えられる中、世界各国では医療用、そして嗜好用大麻が続々と解禁になっているのはギャップがありすぎるなと思いませんか?大麻にはメリットがあります。大麻によって精神的にも肉体的にも助けられた人をたくさん見ました。大麻先進国の事情をお届けし、少しでも偏見がなくなればと思います」
インスタグラム @bluedreamz