Vol.30
マリファナの展示会「Hall Of Flowers」レポート
ロサンゼルスから飛行機で1時間ほど、サンフランシスコの北にあるSanta Rosaで9/18・19の2日間開催されたマリファナの展示会「Hall Of Flowers」に参加してきました! この展示会は前々から良い評判を聞いていたので、とても楽しみにしていましたが、私は行きのフライトがキャンセルされたため、残念ながら2日目のみの参加となりました。
巨大な会場では指定の場所で喫煙OK!
1日目は関係者のみ入場できて、2日目は一般に開放され、21歳以上であれば誰でも入場可能。チケットは約$400でした。
会場は午前11時にオープン。会場に12時に着くとすでに人がいっぱいでした。会場内には4つの建物がありカテゴリーごとに分かれていて、丸一日いれば全てのブースを回れるかなという大きさ。想像以上の規模でした。
約150もの一流カンナビスブランドがブースを連ね、著名人を迎えての講演会があったりフードトラックがあったりDJがプレイしていたり、関係者も一般の人も楽しめる内容になっていました。中庭の芝生の上にはイスとテーブルの他にビーズクッションが置いてあり、そこで談笑する人がたくさん。9月の暖かい日差しが降り注ぐ中、人々はマリファナをふかして終始和やかな雰囲気でした。
建物から25フィート (約8メートル)離れていればどこでも喫煙OKというなんともカンナビスフレンドリーな空間で、外にブースのあったワックスのブランドは無料でダブ(ワックス)を振舞い、中にはランチを食べてジョイントを吸って、スヤスヤお昼寝している人もちらほらと見かけました。マリファナの平和さが垣間見れたほっこりする一面でした。
©Weekly LALALA
●左写真:この男性は自分用のシリコンのタイダイのマウスピースを持参していました。
●右写真:暖かい日差しが注ぐ中、お昼寝なんて最高!
ブランディング戦争
各ブース、「ここは洋服の展示会なの!?」と思ってしまうくらいセンスが良くて思考を凝らしていて、それぞれのブランドのテイストを押し出しているオシャレなブースはそれを見ているだけで本当に飽きない!
●上写真:ジョイントとPAXのオイルポッドを作っているIslandというブランドはロゴもかわいい!
●下段左写真:テルペン入りのソフトクリームでハイにはならないけどアロマ効果!
●下段右写真:マッサージ師さんのアドバイスを聞きながらCBDとTHCのクリームでマッサージ!
自社のブランド名をプリントしたステッカーから始まり、Tシャツ、ボールペン、マグカップ、エコバッグ、巻紙やキーチェーンなどのグッズを無料で配ってブランドをアピール。エディブルのブランドはTHCが入っていない味自慢のエディブルを試食で配ったり、CBDのブランドはCBDクリームを使用したマッサージのサービスがあったり、いくつかのブランドはSNSで何十万人とフォロワーがいるカンナビスインフルエンサーを雇ってブースに立たせて会場を盛り上げていました。
中にはテルペンを含んだソフトクリームを提供しているユニークなベープブランドがあったり、商品の質はもちろんのこと、マリファナの商品とはいえ、ブランディング、マーケティング力がそのブランドの将来を決めると言っても過言ではないことを改めて確信しました。
全て$2で購入可能!?
そして会場では通常ディスペンサリーで売っている商品を”サンプル”と称して$2で売っていたんです!
関係者だけではなくもちろん一般の人も購入可能。マリファナが嗜好品のカリフォルニアでは、21歳以上であれば誰でもマリファナの使用や購入ができますので、こういった展示会でマリファナの商品を買ってもなんの問題もなし。
ディスペンサリーで買ったら$25のエディブルがたったの$2、通常$40のベープのオイルカートリッジも、普段$50する3.5gのマリファナだって$2、超太っ腹な展示会なんです!購入は現金のみで、カードはフードトラック以外では使えません。
どのブースに寄っても各自ネットワーク作りと情報交換に余念がなく、一人ひとりがこの業界に持っている情熱が伺えました。マリファナが合法なところではこんなにも普通に一般の人を加えたマリファナの展示会が行われているんですね!
各ブランドが気合い十分で挑んだであろうカリフォルニア最大級の展示会。尋常ではないお金のかけ方とそれぞれが取り組む姿勢がマリファナ業界の成長とこれからの可能性を物語っていました。
■アドバイザー
Blue Dreamz
茨城県出身、2010年にファッションバイヤーになるのを夢見て、1年間の語学留学でロサンゼルスに渡米。その後メルローズ沿いの洋服屋に販売員/マネージャーとして勤務、独自のセンスを生かし、自身のセレクトシューズブランドADORE Los Angelesを立ち上げ順調に売り上げを伸ばすが、兄の死をきっかけに目的を見失う。人間活動に専念しようと生きていく中でカリフォルニアの医療用大麻というものを知り、日本との大麻に対する価値観の違いに衝撃を受け、自らリサーチを始める。
「日本人にとって大麻はドラッグのイメージがあります。小さい頃から大麻は人生をダメにするドラッグだと教えられる中、世界各国では医療用、そして嗜好用大麻が続々と解禁になっているのはギャップがありすぎるなと思いませんか?大麻にはメリットがあります。大麻によって精神的にも肉体的にも助けられた人をたくさん見ました。大麻先進国の事情をお届けし、少しでも偏見がなくなればと思います」
インスタグラム @bluedreamz