Vol.24 カリフォルニアでマリファナを喫煙できる場所。運転中はOK? or NOT OK?
私の住んでいるロサンゼルスをはじめカリフォルニア州でマリファナは、嗜好品として21歳以上であれば誰でも購入、使用することができます。マリファナとの付き合い方も人それぞれ。これが生きがいとばかりに毎日マリファナを楽しむ人もいれば、週末にだけ楽しむ人、マリファナが体に合わないため一切使用しない人もいます。カリフォルニアでのマリファナの存在は、いわゆる日本人にとっての要であるお酒のような存在といった感じでしょうか。
SNSなどでは人々が屋内や屋外の音楽フェスなどでマリファナを楽しんでいる様子をたびたびみます。カリフォルニアもそうですが、マリファナが合法化されている州では、マリファナを嗜む場所が法律で定められています。特に気を付けたいのが「ハイになった状態での運転」と「公共の場でのマリファナの喫煙」です。
まず、マリファナを喫煙しながら、またはハイになった状態での車の運転は禁止され、飲酒運転と同じレベルの刑事法違反となります。逮捕され判決により、多額の罰金をはじめその他様々な時間と費用のかかる刑罰が科せられることになります。
マリファナを嗜む場所について
アメリカのほとんどの州ではアルコールを公共の場で飲むことが禁止されています。日本のように公園で花見をしながらお酒を飲んだり、仕事帰りにキオスクでビールを買って電車で飲むなどは、法律で禁止されています。
それと同様にカリフォルニアの嗜好用マリファナの法律Prop64では、基本的に公共の場でのマリファナの喫煙(ベープ、リキッド含め)が禁止されており、法律に違反した場合$100~$250の罰金が科せられます。それ以外には学校から300メートル以上離れていないとマリファナは使用できないなど法律で決められているにもかかわらず、社会でなかなかそのルールが守られていないのが現状です。
私が住んでいるLAダウンタウン周辺でも、昼夜関係なく道端や公園で人々がジョイントを吸ったり、ベープをふかしている姿を見かけますが、大騒ぎして周りに迷惑をかけていない限り、警察も大ごとにしないということを聞きます。
さらに野外の音楽フェスなどでは基本的にマリファナの喫煙は禁止されていることが多いのですが、警備員の前で大胆に吸ったり、危険な行動や迷惑行為をしない限り、検挙されたり、通報されたりということもほとんど聞かないというのが現状です。しかし、これもイベントのスタイルや種類などで違ってくると思いますので、周りにいる人に聞いてみるのがいいかと思います。ロサンゼルスのバーやクラブの喫煙パティオでは、マリファナを吸うことが許されている場合もあります。
©Weekly LALALA
ウエストハリウッドのサンセット通りにある有名なバー「Rainbow Cafe」は、パティオでマリファナの喫煙ができます。音楽もかかり、地元のパーティーピープルから観光客まで連日賑わっています。
ロサンゼルスのヒップホップやレゲエなどのクラブの室内でマリファナを吸っている光景がよくみられます。イングリッシュスピーカーの嗜好者たちの間では、下記のように、「420(マリファナを表す俗語)」を使った会話がよくされています。
「Are you guys 420 friendly?(この店は420フレンドリーかい?)」「Is it 420 friendly at the patio?(この店のパティオは420フレンドリーかい?)」
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■アドバイザー
Blue Dreamz
茨城県出身、2010年にファッションバイヤーになるのを夢見て、1年間の語学留学でロサンゼルスに渡米。その後メルローズ沿いの洋服屋に販売員/マネージャーとして勤務、独自のセンスを生かし、自身のセレクトシューズブランドADORE Los Angelesを立ち上げ順調に売り上げを伸ばすが、兄の死をきっかけに目的を見失う。人間活動に専念しようと生きていく中でカリフォルニアの医療用大麻というものを知り、日本との大麻に対する価値観の違いに衝撃を受け、自らリサーチを始める。
「日本人にとって大麻はドラッグのイメージがあります。小さい頃から大麻は人生をダメにするドラッグだと教えられる中、世界各国では医療用、そして嗜好用大麻が続々と解禁になっているのはギャップがありすぎるなと思いませんか?大麻にはメリットがあります。大麻によって精神的にも肉体的にも助けられた人をたくさん見ました。大麻先進国の事情をお届けし、少しでも偏見がなくなればと思います」
インスタグラム @bluedreamz