【ロサンゼルス2日】2026年に実施されるカリフォルニア州の知事選に2日、元保健福祉長官のザビエル・ベセラ氏(67歳、民主)が立候補すると表明した。
ベセラ氏は移民の両親のもとサクラメントで生まれ育ち、スタンフォード大学ロースクールを卒業。州議会議員、連邦下院議員、下院民主党議員連盟の議長などを務め、カリフォルニア州司法長官を歴任し、最近ではバイデン政権で全米トップの保健担当官を務めた。声明で「カリフォルニアは岐路に立たされている。住宅から医療、育児から大学まで、労働者家庭は経済的な危機に直面している。カリフォルニア・ドリームは失われつつある」と述べ、改善への意欲を示した。
ベセラ氏は、2026年のカリフォルニア州知事選への出馬を正式に表明した十数人の候補者の一人となった。すでに出馬を表明している著名な民主党議員には、元州上院議員のトニ・アトキンス氏、現副知事のエレニ・クナラキス氏、元下院議員のケイティ・ポーター氏、現州教育長のトニー・サーモンド氏、元ロサンゼルス市長のアントニオ・ビヤライゴーサ氏、カリフォルニア州民主党副委員長のベティ・イー氏らがいる。
カリフォルニア州知事選への出馬を表明している共和党議員は、リバーサイド郡保安官のチャド・ビアンコ氏を含め、ほんの一握り。
前副大統領で2024年民主党候補のカマラ・ハリス氏の名前も知事候補として浮上している。最近の世論調査では、ハリス氏は幅広い支持を得るだろうとの結果が出ているが、ハリス氏本人は選挙に出るかどうかは表明していない。
ベセラ氏がカリフォルニア州司法長官を務めていた時期は、トランプ大統領の第1期目と重なり、ベセラ氏がトランプ政権を訴えた回数は120回にのぼるという。