パリス・ヒルトンさんの非営利団体ら、「イートン・ファイヤー」で被災した女性経営の小規模ビジネス50件に2万5,000ドルの助成金支給(4/1)

【ロサンゼルス31日】実業家・メディアパーソナリティのパリス・ヒルトンさんの非営利団体「11:11 Media Impact」がこのほど、「GoFundMe.org」と協力し、山火事「イートン・ファイヤー」の被害にあった女性経営の小規模ビジネス50件にそれぞれ2万5,000ドルの助成金を授与すると発表した。

 山火事被災者を対象にしたGoFundMe.orgの基金ではこれまでに、43,000人の寄付者から770万ドルが集まっている。ヒルトンさんは、自身もマリブの自宅が「パリセーズ・ファイヤー」で焼失する中、山火事救済基金に15万ドルを寄付した。

 ヒルトンさんの非営利団体「11:11 Media Impact」は通常、子供たちの保護と女性の声の増幅に焦点を当てているが、火災後の最初の1週間で120万ドルを集めた。

 ロサンゼルス郡の経済開発公社によると、イートンとパリセーズの火災区域には1,800以上の企業が立地していた。これらの企業は9,600人を雇用し、年間売上高は14億ドルに達した。同郡は、今後の経済生産、所得減少、税収の損失は数十億ドルに上ると見積もっている。

 イートンとパリセーズの火災では同地域でビジネスを営んできた多くの人々が自宅も失くしており、中にはコロナパンデミックで負ったローンを返済中の人も少なくない。郡当局は約2000万ドルの緊急補助金を配布しているが、もっと多くの額が必要になるという。

 「11:11 Media Impact」と「GoFundMe.org」は、独自のプログラムに応募が殺到したために、助成金の授与対象を11件から50件に拡大した。助成先には、保育所、パン屋、本屋、ダンススタジオ、サロンなどが含まれ、アルタデナで半世紀親しまれた家族経営の「Little Red Hen Coffee Shop」もそのひとつ。経営者のフォーキルさんは、「この資金をレストランの建設、設備の入れ替え、土地の購入に充て、母親が始めたこの店を守っていきたい」と話した。

 

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