【東京1日】7月3日から新たな紙幣が発行されるのをご存知だろうか。新紙幣の顔は、1万円札が日本経済の基礎を築いた渋沢栄一、5000円札が津田塾大を創設した津田梅子、1000円札は近代日本医学の父と呼ばれる北里柴三郎の3人だ。日本の紙幣は「日本銀行券」と呼ばれ、その名の通り中央銀行である日銀が発行している。
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印刷は造幣局ではなく、独立行政法人の国立印刷局(東京都港区)が担っている。お札の肖像や様式は財務省が担当し、発行元は日銀。最終的には財務大臣がデザインを決定する。お札の図柄やデザインを変えることを「改刷」といい、今回の改刷は、財務省が2019年に発表した。おもな理由は、偽造防止の強化策ということだ。
お札の図柄に選ばれる人には基準がある。法律で決まっているわけではないが、国立印刷局によると次の3つの理由で選ばれているという。
・なるべく精密な写真が入手できること
・品格のある紙幣にふさわしい肖像であること
・人物が広く国民に知られており、業績も認められていること
近年、改刷はおよそ20年ごとにおこなわれているが、国立印刷局によると、仮に偽造券が出回った場合「緊急改刷」がおこなわれることもあり得るが、日本の偽造防止技術は世界一とされ、改刷ペースは自然と約20年ごとになっているのだという。
新紙幣が発行されても、これまで発行された旧紙幣は引き続き世の中で使えるので留意したい。現行の日本銀行券が使えなくなると言われることがあるかもしれないが、そのような事実はないので気をつけよう。「旧紙幣の回収サービスです」と言われたら詐欺だと思って構わない。
日銀が2024年度に発注したのは29億5000万枚。うち、1万円札は約18億枚、5000円札は約2億枚、1000円札は約9億枚を発注したそうだ。日銀によると、発行日の7月3日から金融機関の求めに応じて新紙幣を送ることになっているという。メガバンク3行のうち、三菱UFJは本店で3日から、三井住友とみずほは発行翌日の4日から順次、支店などで両替を始めるという。
<ちょこっと予備知識>
紙幣を印刷しているのは国立印刷局の以下の4工場。
・東京工場(東京都北区)
・小田原工場(神奈川県小田原市)
・静岡工場(静岡市)
・彦根工場(滋賀県彦根市)
※画像:国立印刷局
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