ケータリングビジネスの楽しさとは 希望のスタイルに沿った食事の具現化

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狩生 真   Makoto Kariu

パーソナルシェフ/ケータリングビジネス

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■OC・LAを中心にプライベートシェフ・ケータリングを提供。ローカルのブリュワリーにポップアップを出すなど、コラボイベントも精力的に展開中。
https://www.wabisabi-oasobi.com/
インスタグラム@sushi_wabisabi_oasobi

 人々が集うパーティに欠かせないのが、美味しい食事。クライアントの好きな場所、好きなスタイルに合わせて食事を提供するのがケータリングサービス。パーソナルシェフである狩生真さんがオレンジカウンティを拠点にケータリング『Sushi Wabi Sabi』をスタートして約1年になる。「少人数のプライベートディナーであれば、おまかせのお寿司をメインとしたコースメニューをご提案したり、大人数のパーティであればバフェスタイルでアペタイザーやハンドロールのお寿司をお出ししたり、握り寿司も人気があります。クライアント一人ひとりのご希望のスタイルに沿った食事を細やかに具現化することがケータリングの楽しいところです」。OCが拠点だが、車で行ける範囲であればLAでもどこへでも出向きたいという。自宅でのプライベートパーティや企業のパーティのほか、最近ではブリュワリーでポップアップを出して寿司を提供するなど異業種との様々なコラボレーションを企画。さらに現在、企業と一緒にシグニチャーのプリンをはじめスイーツの商品化を進めているところだ。「寿司にわびさびがあるように、お菓子にも、お世話になっている方に菓子折りを持っていったり、3時のおやつでホっとひと息入れたりという日本文化があります。美味しいスイーツと一緒に食文化を届けられるような商品づくりを目ざしたいですね」

■「食を通じてかけがえのない時間を提供する」これが食の素晴らしさだと話す狩生 真さん。


 15歳の時にアルバイトをしたのが、地元神戸のラーメン店だった。最初はサーバーから始まり、そのうちキッチンを手伝うようになり料理に楽しさを覚えるようになった。大学卒業後は東京の料理専門学校へ。麺やパスタ、ワインが好きなこともありイタリア料理を専攻。イタリアンレストランへ就職した。「東京恵比寿ガーデンプレイスすぐ下にある隠れ家的なレストランで、シェフはオーナーと僕の2人、サーバーは1人だけの店内も狭い小さな店でした。それがミシュランガイドのビブグルマンに選ばれお客さんが殺到、たちまち目まぐるしい忙しさに。パスタは毎朝手打ちで作り、前菜やスイーツも担当し、初めの頃はオーナーに厳しくビシビシというよりボコボコに鍛えられました」


 9年前に渡米。OCの日本食レストラングループの蕎麦居酒屋に配属され蕎麦作りを経験したほか、ラーメン店の立ち上げにも携わるなど日本食を網羅した。コロナ禍にはパサデナで定食屋をオープン。お家生活で食事を楽しめることをコンセプトに、レシピ作りからブランディングまでを手がけた。

「旬の素材や食べ方、器といった文化。食を通じて時間を提供できること。食って、それを通じて様々なことを発信できることが素晴らしいと思うんです。ケータリングでコラボレーションやポップアップをしたり、異業種のいろんな人を巻き込んで楽しいことを企画していきたいと思っています」。

■目にも美しい料理が楽しいひとときを演出してくれる。

(6/5/2024)

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