飛行機や空港で感染する人急増「溶連菌」と「コロナ」|ららら新聞VOL.12

らら三郎(ららら編集部)

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飛行機や空港で感染する人急増 
「溶連菌」と「コロナ」

CDC(アメリカ疾病対策センター)は、全米の新型コロナ感染者のなかで新たな変異株「EG.5」の割合がもっとも多くなったと明らかにしました。7月から徐々に「EG.5」株が増えて、8月19日時点でそのシェアは20・6%となっており、もっとも流通している変異株となっています。「EG.5」はこれまで割合の多かった「XBB系」のオミクロン株の派生型で、劇的な変化ではないとしていますが、今後、全米で感染拡大が懸念されています。

 ロサンゼルス郡では、新型コロナ感染症の数値が5週連続で上昇しています。カリフォルニア州の新型コロナのサイト(covid19.ca. gov)によると、症状を訴えて病院を訪れる人は1日平均336件。バケーションシーズンにおける旅行や学校が始まったことなどがその理由と考えられています。

流行っている2つの感染

 この夏、日本からロサンゼルスに戻る際、新型コロナを発症した人に取材をしました。症状として、喉の強い痛みと倦怠感があったが、熱はそれほど高くなかったとのこと。8月18日病院に行くと「非常にこの2つが流行っている」という医師の見立てで、溶連菌と新型コロナの検査をしたそうです。どこが似ていて、どこが違うのか検証します。

溶連菌とは?

 溶連菌のなかにもA群、B群、C群、G群など複数の種類があり、その中でもA群溶血性連鎖球菌による感染症が90%を占めます。大人から子どもまでかかる病気。典型的な症状は「発熱とともに喉の奥が真っ赤に腫れ、イチゴのようなぶつぶつが現れる(その名も苺舌)」。全身に紅斑(こうはん)と呼ばれる真っ赤な発疹がみられる場合もありますし、頭痛や腹痛、首にあるリンパ節が痛くて腫れるといった症状が出ることもあります。

 溶連菌には、咳や鼻水、鼻詰まりの症状は出ないことが多いという特徴があります。

 溶連菌は、抗生剤が効果をあらわします。治療を開始して24時間以上経つと、他の人にうつさなくなるくらい菌の量は減少しますが、合併症あるいは再発を防止するために、1週間~10日間、症状がなくなっても薬を服用し続けることが大切です。

(9/5/2023)

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