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カリフォルニアは、コースト沿いを南へ行くとサンディエゴに至るまで素晴らしいビーチタウンが連なる。北上していくと、ごつごつと岩で覆われた断崖絶壁スポットなど大自然がもたらす壮大な景色が広がる。コースト沿いは、特にサマーシーズンはおすすめの縦断ドライブコースだ。
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魅力たっぷりのコースト沿いの観光地の中の人気スポットの一つに、LAから車で北に5時間ほどのところにある「Carmel by the Sea(カーメル・バイ・ザ・シー)」という小さな街がある。ネーミングといいポエムのような美しい響きの街。海辺にあり芸術家の集まる景観の美しい平和的な場所であり、ハリウッド俳優・監督のクリント・イーストウッド氏が80年代に市長を務めたことでも知られている。
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人気の観光地としても知られるその街で、現地の人には当たり前だが、他エリアの人からしたら「は?」と耳を疑うルールが!!
「2インチ(約5cm)以上のハイヒールを履いてはいけない。履く場合は申請が必要」
確かにシティの公式ページにも書いてある。なぜ、またこんな法律ができたのか・・・。
同市の公式ページによると、この法律が施行されたのは1963年。カーメルには景観や住環境保護のための特殊な法令がいくつかあり、その一つとして、街路樹の根を保護するため許可なしでハイヒールを着用してはならないというのがある。
どうしても履く必要がある場合は、市役所に届ければよいとのこと。罰金や刑を科せられることはないそうだが、うっかりハイヒールで街を歩いていると住民の人々ににらまれたり、マークされるかもしれない。筆者もカーメルを訪れた時には、注意しなければならない。
(8/22/2023)