テキサス州知事、不法移民40人をバスでLAへ移送 市長や人権団体は激しく批判(6/15)

【ロサンゼルス14日】テキサス州のグレッグ・アボット知事は14日夜に、メキシコからテキサス州に不法入国した移民約40人をバス2台でロサンゼルス市のユニオン駅へ移送したと発表した。 

 ユニオン駅で降ろされた移民は、人権団体「The Coalition for Humane Immigrant Rights of Los Angeles」の手配でチャイナタウンの「St. Anthony’s Croatian Catholic Church」へ運ばれ、必要に応じた医療ケアや、他の州で行われる場合もある裁判所出廷に向けた法的支援などが提供されている。

 ロサンゼルスのカレン・バス市長は声明で、「アメリカの選挙で選ばれた知事が、安っぽい政治ゲームの駒に人間を利用していることは忌まわしいことだ」とアボット知事を激しく批判。同時に、同市の緊急管理課や警官、消防署などは移民のバスが向かっているとの情報を事前に得ておりバスの到着前に非営利のパートナーとともに移民援助の準備ができていたと話し、「意表を突く威嚇ではない」と述べた。

 アボット知事によると、テキサス州は昨年の春以降、2万1,600人以上の移民を全米各地へ移送している。アボット知事は、「ロサンゼルス市は”移民の聖域”となる宣言もしており、移民が向かうべき主要都市だ。我々の国境のコミュニティーはバイデン大統領が引き起こした国境危機の最前線にあり、大統領が対策を実施するまでテキサス州は救済提供を続ける」と述べた。

 「Immigrant Defenders Law Center」のリンジー・トクジロスキー事務局長は、「自身や子供の命がかかった重要な亡命プロセスの途中である移民らを、各自のケースがどこで処理されるかを全く考慮せずにバスで移送するのは、残酷な政治スタントだ」と、アボット知事を激しく批判した。

 過去数週間のうちに、他の州からカリフォルニア州へ移民が移送されたのは3例目で、今月初めには、フロリダ州のロン・デサンティス知事が、飛行機2機で移民をサクラメントに移送している。

 

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