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春のメンタルヘルス
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中島心理教育セラピーサービス
予約:805-409-7289
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カリフォルニア州公認のサイコロジスト。個人・家族カウンセリング、教育相談、オンラインカウンセリング、心理査定など。
■質問にお答え頂いた方 中島健太郎 Ph.D.
Clinical Psychologist PSY27817
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4月ですね。春は、新学期や就職、転勤、転職など、生活環境が新しくなる時季です。心機一転、新たなことに挑戦できるわくわくとした気分になれる反面、慣れない環境のため、不安やイライラを感じやすくなりがちです。日本では「五月病」ともいわれ、この時季、憂鬱になったり、疲れやすい、疲れが取れにくいなど体調不良のほか、中には学校や会社に行きたくないといった、うつ状態になる方も少なくありません。
例えば、学生が終わって、新たに会社に入ったばかりの新社会人。学生と会社員の大きな違いの一つに、「時間」があります。学生は、自分が管理する時間の中で、良い成績を取るために勉強に打ち込んできました。会社に入ると、会社に決められた就業時間の中で、会社の利益を上げるために努力することを求められます。慣れない仕事で上手く仕事が進められず残業が続くと、体も心も疲弊してきます。
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また、自分に対する期待値が高いと、それも落ち込みの原因にもなります。仕事をすごく頑張ったのに、思うように結果が出なかったことにより、ネガティブな気持ちになったり、やる気が無くなったり、次の失敗を恐れて行動が起こせなくなってしまったり、自分を怒った上司を避けるようになるなどの行動に陥ってしまうこともあります。
環境の変化は、私たちを「嫌な気持ち」にさせることが多々あります。しかし、その嫌な気持ちも、生きていく上で大切な感情なのです。私たちは、嫌なことを乗り越えたり打ち勝つことにより、喜びや安心を感じることができます。嫌な気持ちと戦うことにより、新しい環境に順応していくことも可能になります。嫌な気持ちにフタをして避けるのではなく、その気持ちを認識してあげること。
皆さんは大変な仕事を頑張っています。頑張る自分に「仕事が終わったらゲームをしよう、仕事が終わったら映画を観よう、音楽を聴こう」と、楽しめる時間を確保して、心を癒してあげることも大切です。
(4/6/2022)
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