【ワシントン4日】ホワイトハウスは3/2(水)、COVID-19パンデミックに対する新しい戦略の概要を発表した。
90ページに及ぶ国家COVID-19準備計画は、症例が劇的に減少し、ワクチンと検査が国内で容易に利用できるようになったことを受けてのものとなる。この計画では、COVID-19による重篤な疾病と死亡を減少させ続けるための取り組みと投資を詳述する一方、潜在的な新種に備え、雇用者と学校が営業を継続するためのリソースを提供している。
大きな計画の一つとして、陽性となった人に薬局で抗ウイルス剤を無料で提供する新しい「test to treat」計画である。
バイデン政権の計画の重要な要素である、通常の活動を再開しても安全であることをアメリカ人に納得させるために、COVID-19による入院のリスクを90%減らすことが示されているファイザー社の抗ウイルス錠剤の入手の可能性を高めることである。今月末までに100万錠、4月にはその倍の錠剤が使用できるようになると政府は述べている。
ホワイトハウスの関係者によると、この「test-to-treat」計画は、まずCVS、ウォルグリーン、クローガーなど全米の数百の薬局で展開され、すぐにそれ以外にも拡大する予定だという。
これらの施設で陽性と判定された人は、すぐに抗ウイルス剤を入手することができる。
また、連邦政府の規制当局によってワクチンが承認されれば、5歳未満の子どもたちに数百万回分のワクチンを迅速に投与する用意がある、と行政は述べている。承認は4月までずれ込む可能性がある。
そして、新しい戦略の一環として、政権は議会に対し、COVID-19に罹患した従業員に有給休暇を与える企業に対する税額控除を復活させるよう求めている。またホワイトハウスは、COVID-19の新薬に投資するための追加資金を議会に求めている。これには、複数の株や数種類のウイルスまで予防できる汎コロナウイルス・ワクチンの開発研究が含まれる。