【シカゴ19日】複数の都市がレストランの利用者にCOVID-19の接種証明を義務付け始めてから数カ月、クルーズライン、Facebookのオフィス、いくつかのレストランなど、米国内の個々の企業から従業員や顧客にブースターショットの証明を義務付ける動きが出てきている。
ハワイのマウイ郡では、レストランやバー、ジムに入るために、ブースターショットを義務付けるようになった。しかし、従業員や利用客に予防接種を義務付けているレストランは、ほとんどの場合地域的な義務付けがないため、単独で行っているのが現状である。
サンフランシスコのベイエリアでは、Cassavaがブースターを義務化したレストランの1つであるが、オミクロンの感染者が急増したため、一時的に閉店している。オーナーの伊織由佳さんは、10月末までにブースター接種を受けるよう従業員に求め始め、12月23日には、インスタグラムですべてのゲストに対するブースター接種を求めることを発表し、実施し始めた。
シカゴのベーカー・ミラーでは、8月にワクチンの接種義務を設けた。しかし、最近になって、このレストランでは、検査で陰性であることに加え、食事にはワクチン2回、またはブースターを接種することを義務付け、まだブースターを受けていない人にも選択肢を与えるなど、予防策を強化した。
オーナーのデイブ・ミラー氏によると、このブースター義務化に対して、インフルエンサーがベイカー・ミラーを閉鎖させると脅すなど、おかしな反応がいくつかあったとし、ミラー氏は、従業員の安全を守るために数日間閉店せざるを得なかったと述べている。
Fisher Phillipsのホスピタリティ業務の共同責任者である弁護士Alden Parkerは、ブースターショット要件がレストランにとって標準になるとは考えておらず、それほど広く普及する傾向もないと考えている。しかし、高級レストランでは、クイックサービスやファストカジュアルの店よりも、他の客と長時間座っている(同じ空気を共有している)ので、実施する可能性が高いと思うとしている。
最も重要なことの一つは、規則が実施される前に、ゲストや従業員と十分にコミュニケーションをとることを忘れないことだ、と彼は言った。
サンフランシスコにある飲茶レストラン、パレット・ティー・ハウスがブースター・ポリシーを導入する際に行ったのはまさにこれである。お客様がレストランのウェブサイトで予約をすると、予約時と予約確定時の両方で、屋外で食事をする場合は完全なワクチン接種証明、屋内で食事をする場合はワクチン接種証明とブースターが必要だというメッセージがポップアップ表示されるのである。
パレット・ティー・ハウスのゼネラル・マネージャーのデニス・レオン氏は、「多くのレストランが、従業員のCOVID感染で打撃を受けていたが、ブースター注射をしていない客を拒否するよりも、閉店によるビジネスの損失の方がはるかに大きい。
もちろん、どのような政策も感染拡大をなくすことはできないが、リスクを抑制し、従業員が感染しないようにするためには、どんなことでもやる価値がある。」と述べている。