ハンティントン・ビーチ沖で48万リットルの原油流出、生態系に影響も(10/4)

【ロサンゼルス3日】ハンティントン・ビーチ沖で2日、パイプラインから原油の流出が報告され、3日時点で12万6,000ガロン(約48万リットル)の原油が流出した。ハンティントン・ビーチ・ピアからバルボア・ピアまでの約9キロに影響が出ており、野生生物の生息地であるタルバート湿原をはじめとした生態系への被害も懸念されている。

 オレンジ郡当局によると、パイプラインの破損が起きたのは、ハンティントン・ビーチの沖合約7キロの地点で、海岸近くでは1日午後から原油の匂いがしていた。破損したのは、1980年に作動し始めた沖合のオイル・プラットフォーム「Elly」につながるパイプラインで、「アンプリファイ・エナジー社」(本社テキサス州)が保有する。

 3日午後には、ボート14隻が原油の回収作業にあたり、沿岸警備隊の船3隻と飛行機4機が出動して、安全確保や被害の把握作業にあたった。

 海岸には悪臭が漂っており、ハンティントン・ビーチで週末にかけて開催されていたパシフィック航空ショーは3日、中止された。また、サンタアナ河川につながる海岸からハンティントン・ビーチ・ピアまでが閉鎖された。

 ハンティントン・ビーチ沖では1990年、石油タンカーの破損事故で40万ガロン以上(約150万リットル)の原油が海に流出し、野鳥およそ3,400羽が死亡する大惨事となった。

 今回の原油流出で被害にあった野生動物を見つけたら、ケアセンターに通報するよう呼びかけている。電話番号は、1-877-823-6826。 

 

 

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