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民謡歌手
小杉 真リサ
Marisa Kosugi
今年で創設55周年を迎える日本民謡「松豊会」。日本伝統文化である「民謡」が、海を渡ってカリフォルニアを皮切りにアメリカの地に根付いた理由には、伝道者である佐藤松豊氏をはじめ松豊会が文化継承を力強く牽引してきたことが大きい。「民謡がこのアメリカ、そして世界で100年、200年と人々に愛され生き続けていくことが、母であり師匠である佐藤松豊から受け継ぐ私の使命だと思っています」と語るのは、松豊会の民謡歌手であり、松豊氏の娘である小杉真リサさん。
ロサンゼルス界隈で開催される日本文化イベントでのパフォーマンスのほか、民謡アーティスト育成、日本文化紹介を精力的に行う松豊会のステージで、真リサさんの伸びやかな歌声はローカルでお馴染みだ。カリフォルニア生まれの日系二世である彼女は、偉大な師匠を母に持つがゆえに物心つく頃より自然と民謡に触れ、早くからステージに立った。
「確かに、佐藤松豊は私にとって生涯の師匠であるけれど、同時に母なんです。だからティーンネイジャーの頃には甘えもあった。親元から離れて、厳しい状況に身を置いて学びたい、民謡の発祥地でさらに深く民謡に触れたいと思い、日本へ修行に出ました」
21歳の時に日本を訪れ、民謡の第一人者、小杉真貴子氏のもとで3年間の修行に入った。そこでは民謡のテクニックよりも、アメリカとの生活習慣や礼儀作法など文化のギャップに戸惑ったという。「日本の礼儀作法をほとんど知らなかったことを目の当たりにしました。先輩・後輩文化などアメリカにはないものだし、私が失敗したら、他のお弟子さんたちも怒られる。自分がよければそれでいいは通用しない。周りの人への気遣いも学びました。3年は短すぎる。もっと腰を据えて日本でじっくり学びたかったという心残りはありましたね」
2008年には、ジャズミュージシャンらとともに、民謡とジャズのフュージョングループ「民謡ステーション」を結成。「松豊先生のアイデアなんです。それをもとに、私が持つ日本トラディショナルの要素とウエスタン音楽がうまく交じ合い創られるサウンドにより、民謡という日本の伝統文化をより多くの人々とシェアしていけたらと思っています」。また、昨秋には「MarisaKai」を結成し、Sakura Intermediate Care Facility/Keiroにて、民謡教本を用意し民謡クラスを毎週開催。懐かしい日本の故郷を歌う民謡クラスはお年寄りから好評を得ている。
年輪を重ねるとともに、民謡への愛は深まるばかりだと話す。
「花々や緑、土、海といったネイチャーを歌う唄、賑やかで楽しい祭囃子の唄、愛する人や親が子どもを思う唄、人々の悲しみを乗せた唄・・・その土地の物語が歌い継がれる民謡。これからも民謡を通して、日本の美しさや日本の心を歌い伝えていきます」。

3月・4月は、桜祭りイベントに多数登場する「松豊会」と「民謡ステーション」。各ステージの詳細は、下記のフェイスブックとウェブサイトにて。 MatsutoyoKai.org
Facebook.com/MatsutoyoKai
Facebook.com/MinyoStation
photo by Albert Lien
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