【警察官YURIのつぶやき】ジャニーズ事務所の性加害問題

犯罪多発のロサンゼルスで警察官として活躍するYURIが、警察官の日常・事件の裏側・ロサンゼルス犯罪のリアルな「現場」をReport。読者からのコメントや質問にどんどん答えるキャッチボール型コーナー。アメリカ生活を安全に、また、犯罪に巻き込まれないよう、現役警察官ならではのアドバイスも。

Vol.95

ジャニーズ事務所の性加害問題

元ジャニーズジュニアの岡本カウアンさんが記者会見を行い、ジュニア時代(当時中学生)に15回から20回ほど性的な行為を受けたと証言しました。その会見後、岡本カウアンさんがゲストとして出た某youtubeチャンネルでは、ジャニー喜多川=2019年に87歳で死去=がほぼ毎晩のように20人ほどの未成年を部屋に呼び性的暴行を加えていたことも赤裸々に語っています。

過去(2003年)には、東京高裁はジャニーズ事務所の性加害の真実性を認めている。それにもかかわらず、2003年以降も数え切れないほどの少年が被害にあっていたということになる。周りの大人達はみな見て見ぬフリをしてきたのか。

このような行為は明らかに犯罪であり人権侵害、そしてさらには被害者のほとんどが未成年。

地位と力関係を利用し、アイドルとして成功したい少年たちの弱みにつけこんだ卑劣な行いそのものがグルーミング。洗脳しながら他に選択がないと思わせ黙らせた上、アイドルとして活動する被害者から利益を得るという卑劣な行為。これはまさに人身売買と呼べるのではないでしょうか。まるでエプスタイン島の日本版という印象です。

そんな中、日本では大問題になるどころか国内のテレビ局は全く報じておらず、マスメディアへの大きな影響力を持つジャニーズ事務所への“忖度”が、問題視されています。

この事件は世界から見ても明らかに大問題。被害者の切実な訴えにもっと耳を傾けて欲しい。被害者達は一生かけて傷ついた心やトラウマと向き合い生きていくという代償を払っています。このようなことを隠蔽し放置することを許す日本国でいてほしくない。しっかりしろ、日本！！

(4/18/2023)