犯罪多発のロサンゼルスで警察官として活躍するYURIが、警察官の日常・事件の裏側・ロサンゼルス犯罪のリアルな「現場」をReport。 読者からのコメントや質問にどんどん答えるキャッチボール型コーナー。 アメリカ生活を安全に、また、犯罪に巻き込まれないよう、現役警察官ならではのアドバイスも。
Vol.82
交通事故による死亡率過去最多
先週、2022年の殺人事件に関する統計についてお話しましたが、今週はその続きとして2022年に起こった人身事故の統計についてお話ししたいと思います。
昨年起こった人身事故の数はここ数年でもっとも多く、ロサンゼルスだけで312人の被害者が出ています。そのうちの多くは歩行者や自転車に乗っている方が、スピード違反の車やアルコールや麻薬による飲酒運転の車と衝突してしまうというケース。
一番事故が多い交差点は、サウスLAのSoto StreetとWashington Boulevard。 その次には、Florence とVermont Avenueとなっています。それ以外には、Lake BalboaのBalboa BoulevardとSaticoy Streetの交差点やハリウッドのCahuenga Boulevard とSelma Avenue などがあげられています。
警察官としてパトロールしていて気づいたことですが、以前と比べて大麻を吸ってhighになった状態で車の運転をする人が圧倒的に増えていると思います。それと同時に運転をしながらのSNSやメールのやり取りをする人の数も上昇している印象を受けています。
「自分は大丈夫」という身勝手な判断はやめましょう。一度起こしてしまった人身事故は取り返しがつきません。あなたがいくら悔やんで謝罪をしても、奪われた命は戻ってこないのです。
正しい判断を常にするという自覚をもって車の運転をして下さい。
(1/17/2023)
プロフィール YURI
ロサンゼルス 近郊 Police Department勤務
日本から留学生として渡米しアメリカ国籍を獲得。2014年に警察学校に入り6ヶ月後に卒業。現在はLA近郊のパトロールを担当しながら、人身売買根絶を目指すNPO法人LOVE SPECTRUMを立ち上げ活動中。二児のシングルマザーとして育児と仕事を両立する傍らSNSを通してLAのリアルを発信する。
インスタグラム:@1114lajpn
ベストセラー書籍
実録LA初 日本人女性警察官
ロス市警統一採用試験合格までの道のり編
実録LA初 日本人女性警察官
諦めなければ道が開く!卒業率30%の警察学校編
NPO法人 LOVE SPECTRUM
インスタグラム: @lovespectrum2021
ウェブサイト:lovespectrum.org/
らららインタビュー記事:『Vol.26 動く人の活動NOTE -警察官YURI』を読む
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百合警部に是非聞きたい事があります。小生昨年ハーバーシテーに引越て来たんですがアナハイムと言う通りがあるんですがウエスタンと交差する手前に古いモービルホームが二台長い事止めて住んでます。後ろの一台は夜中にも人の出入りがあり近くに住んでる者として気になります。
友達が来ると話すのですが“見るな”とか言われるんです。
パーキングの取り締まりはこの地区はないんでしょうか?ハーバーシテーにはポリスステーションがないんだそうですが日本のらららに警部の事が載り質問欄があったので気になって他事をお尋ねしました。爺さん寄り