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犯罪多発のロサンゼルスで警察官として活躍するYURIが、警察官の日常・事件の裏側・ロサンゼルス犯罪のリアルな「現場」をReport。 読者からのコメントや質問にどんどん答えるキャッチボール型コーナー。 アメリカ生活を安全に、また、犯罪に巻き込まれないよう、現役警察官ならではのアドバイスも。

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Vol.78

 

 

休日、うさぎレスキューのためボランティア活動へ出かけたところ、公園の近くで交通事故が起こりました。かなり大きなクラッシュだったため、怪我や命に別状はないか確認のため事故現場に向かうと、1人の女性が泣きながら「銃を突きつけられた!」と言い、その場にいた多くの人が「犯人はあいつだ!」と逃げる男性に指を刺していました。

 

どうやら犯人は衝突の直後に車から降り、その場にいた全員に銃を向け携帯電話などを奪い、現金が大量に入った袋を持って逃走し、隣にあった高校の中に逃げ込んだとのこと。

私はすぐに自分が警察官であることを名乗り、市民を落ち着かせ警察官として対応を始めました。

そうしているうちに犯人はまだ警察が来ていないと思ったのか、走って現場に戻ってきたのです。

それをみた瞬間、私の脳裏にはいくつか不安要素がありました。

①市民に絶対怪我をさせてはいけない

②銃撃に発展した場合、現場は高校(流れ弾が生徒に当たってしまう可能性がある)

③警察官は私1人

など頭をよぎる中、銃を向け犯人に指示を出しました。私を見た犯人は銃をかざすことなくその場を去ったので、幸い銃撃に発展することはありませんでした。

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このようにロサンゼルスの警察官は、24時間365日常に警察官として生活をしているのです。警察官は休日も常に銃を携帯して、緊急時の対応ができるように訓練を受けています。

日頃からメディアに叩かれることが多い警察ですが、このように我々が日々市民を守るために命を賭けていることは、取り上げられることすらありませんね。殺人率が急上昇の中、本当に警察経費削減することが正しかったのか、今の政治に疑問しかない今日この頃です。

Stay Safe, Everyone!!!  

ggg.


プロフィール
YURI
ロサンゼルス 近郊 Police Department勤務

日本から留学生として渡米しアメリカ国籍を獲得。2014年に警察学校に入り6ヶ月後に卒業。現在はLA近郊のパトロールを担当しながら、人身売買根絶を目指すNPO法人LOVE SPECTRUMを立ち上げ活動中。二児のシングルマザーとして育児と仕事を両立する傍らSNS通してLAのリアルを発信する

インスタグラム:@1114lajpn

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ベストセラー書籍
実録LA初 日本人女性警察官: ロス市警統一採用試験合格までの道のり編
amzn.to/3HqAAoo

 

実録LA初 日本人女性警察官: 諦めなければ道が開く!卒業率30%の警察学校編 
amzn.to/3HqBBoo


NPO法人 LOVE SPECTRUM

インスタグラム: @lovespectrum2021
ウェブサイト:lovespectrum.org/


らららインタビュー記事:『Vol.26 動く人の活動NOTE -警察官YURI』を読む

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(12/13/2022)

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「【警察官YURIのつぶやき】 警察官は、365日警察官なのです」への1件の返信

  1. On dutyの時とOff dutyの時に携帯する銃は一緒なんでしょうか?
    家で護身のために置いておくとしたらどういった銃がいいんでしょうか?

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