。
犯罪多発のロサンゼルスで警察官として活躍するYURIが、警察官の日常・事件の裏側・ロサンゼルス犯罪のリアルな「現場」をReport。 読者からのコメントや質問にどんどん答えるキャッチボール型コーナー。 アメリカ生活を安全に、また、犯罪に巻き込まれないよう、現役警察官ならではのアドバイスも。
.
Vol.68
先週に引き続き現在米国で大問題になっているフェンタノールについて詳しくお話しします。
今年の8月、アメリカ国内18州で大量のレインボーフェンタノールが押収されました。さらに、既に全ての州でフェンタノールの大量摂取が確認されています。
/
/
それにはどのような背景があるのでしょうか。
現在フェンタノールの製造、売買を斡旋しているのは主にメキシコのSinaloa Cartel とCJNG (Jalisco New Generation Cartel)です。
カーテルがフェンタノールを広める理由
流通が従来の麻薬に比べて楽なため警察に押収される確率が低く、カーテルにとって莫大な利益になるためフェンタノールの中毒者を増やしたいのです。
なぜ子供たちが狙われているのか
子供や青年を麻薬の中毒にさせることは今後の利益に繋がると予想しているためです。2021年に米国で麻薬大量摂取により死亡した人の数はなんと107622人。そのうち67%以上がフェンタノールによる死です。現在中高生のフェンタノール大量摂取が急上昇中なのです。
今できることは?
私達一人一人が、今まで見過ごしていたり意識していなかった部分に目を向けること。子供がいる方は、きちんと向き合って話しをしてください。SNSや子供が使うアプリから麻薬ディーラーは近づいてきます。「学校などで友達からピルを勧められても決して飲んではいけない。何故いけないのか」という事を教えてあげてください。
/
/
私からもお願いです。これ以上被害者が増えないように大人が子供達を守っていきましょう。
Stay Safe, Everyone!!!
・
ggg.
プロフィール YURI
ロサンゼルス 近郊 Police Department勤務
日本から留学生として渡米しアメリカ国籍を獲得。2014年に警察学校に入り6ヶ月後に卒業。現在はLA近郊のパトロールを担当
インスタグラム:@1114lajpn
/
ベストセラー書籍
実録LA初 日本人女性警察官: ロス市警統一採用試験合格までの道のり編
amzn.to/3HqAAoo
実録LA初 日本人女性警察官: 諦めなければ道が開く!卒業率30%の警察学校編
amzn.to/3HqBBoo
・
NPO法人 LOVE SPECTRUM
インスタグラム: @lovespectrum2021
ウェブサイト:lovespectrum.
らららインタビュー記事:『Vol.26 動く人の活動NOTE -警察官YURI』を読む
c
.
.
(10/3/2021)
YURIへの質問・コメントはこちらから!↓↓↓
次回は、あなたの質問・コメントに関する記事になるかも。
.