現役警察官 YURIのつぶやき
犯罪多発のロサンゼルスで警察官として活躍するYURIが、警察官の日常・事件の裏側・ロサンゼルス犯罪のリアルな「現場」をReport。 読者からのコメントや質問にどんどん答えるキャッチボール型コーナー。 アメリカ生活を安全に、また、犯罪に巻き込まれないよう、現役警察官ならではのアドバイスも。
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Vol.21
多く寄せられる質問の一つ、「自宅に護身用の銃を置くか置かないか」。これは銃を所持することが違法の国で育った日本人にとっては頭を抱える問題かもしれません。
銃犯罪の止まらないアメリカで、どうすれば安全なのかが分からないという方が多いようです。そこで、銃を所持することについて、メリット・デメリットを踏まえお話します。
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メリット
・家族や自分の身を守れる。(ほとんどの強盗犯は銃を持っています。)
・いざという時に安心感を持てる。
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デメリット
・銃の使用法をきちんと理解した上でないと事故に繋がる。
・gun safe(銃保管庫)を購入してきちんと管理する事が必要。
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注意点
過去には、両親が置きっぱなしにしていた銃を子供が掴みあやまって発砲するなど、悪夢のような事件が続出しています。銃を所持するのであれば、オーナーは必ず銃の使用法をマスターしている事、しっかりと保管・管理する事が絶対事項になります。銃は必ず鍵がかけられたgun safeの中に保管することを忘れないでくださいね。
huntingのライセンスは18歳から取得できますが、銃の所持は基本的に21歳からです。また、カリフォルニアで銃を購入するにはDealer’s Record of Sale (DROS) という組織を通す必要があり、10日間のwaiting periodがあります。d
銃は家の中でのみ所持が可能です。警察・連邦、もしくは CCWを所持している方以外は、車の中や公共の場での所持は違法となり逮捕されてしまいますからご注意を!
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このようなことを踏まえたうえで各自状況にあった判断ができるといいですね!
Stay safe, everyone!
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プロフィール YURI
ロサンゼルス 近郊 Police Department勤務
日本から留学生として渡米しアメリカ国籍を獲得。2014年に警察学校に入り6ヶ月後に卒業。現在はLA近郊のパトロールを担当しながら、人身売買根絶を目指す。二児のシングルマザーとして育児と仕事を両立する傍ら、インスタグラムなどのSNSを通して、事件現場の生の情報発信、ファンとの情報交換、交流を積極的に行う。LAのリアルを発信し続け、アメリカのみならず日本からも注目されている。
インスタグラム:@1114lajpn
らららインタビュー記事:『Vol.26 動く人の活動NOTE -警察官YURI』を読む
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(11/5/2021)
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