現役警察官 YURIのつぶやき

犯罪多発のロサンゼルスで警察官として活躍するYURIが、警察官の日常・事件の裏側・ロサンゼルス犯罪のリアルな「現場」をReport。 読者からのコメントや質問にどんどん答えるキャッチボール型コーナー。 アメリカ生活を安全に、また、犯罪に巻き込まれないよう、現役警察官ならではのアドバイスも。

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Vol.17

 

「私は大丈夫」「この地域は安全」などと思っている方いらっしゃいませんか?

 

ロサンゼルスで起こる殺人率は、昨年の同じ時期と比べて50%増加しています。

 

常に警戒心を持つ事は非常に難しいと思いますが、自分の身に、家族の身に何か起こった時の対策を常に考えておく事は非常に重要です。今回は『車について』。ロサンゼルスで安全に暮らすために今すぐできるいくつかのポイントをお話します。私のインスタグラムでもよくお話させて頂いていますのでチェックしてくださいね!

 

[人目のつかない場所に駐車しない]

犯罪がよく起こる場所は駐車場が意外と多いです。

犯人はいつどこでチャンスを狙っているか分かりません。車を停める際は、人目につく場所、ライトが照らされている場所、お店の前などが望ましいです。

 

[車内に貴重品を置かない]

車内の目のつく場所に、携帯電話・ハンドバック・鍵類・その他の貴重品を絶対に置かないように気をつけてください。狙いの対象になりやすいです。

 

[車に乗ったらすぐにロック!!!]

車に乗りこんだら、ハンドサニタイザーや携帯電話の使用をする前に、まず車のドアをロックしましょう!エンジンを付ける前にロックするよう習慣化することをお勧めします!その数秒が命を救う事があるんですよ。

 

来週は、ロサンゼルスで安全に暮らすために今すぐできる対策・パート②になります!!身の回りには常に注意をはらい、大切な家族や友人、皆さんの愛する人を一緒に守り合っていきましょう!

 

Stay safe, everyone!

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プロフィール YURI
ロサンゼルス 近郊 Police Department勤務

日本から留学生として渡米しアメリカ国籍を獲得。2014年に警察学校に入り6ヶ月後に卒業。現在はLA近郊のパトロールを担当しながら、人身売買根絶を目指す。二児のシングルマザーとして育児と仕事を両立する傍ら、インスタグラムなどのSNSを通して、事件現場の生の情報発信、ファンとの情報交換、交流を積極的に行う。LAのリアルを発信し続け、アメリカのみならず日本からも注目されている。

インスタグラム:@1114lajpn
らららインタビュー記事:『Vol.26 動く人の活動NOTE -警察官YURI』を読む

 

 

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(10/8/2021)

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「【警察官YURIのつぶやき】今すぐできる安全対策!ロサンゼルスで安全に暮らすポイントパート①」への3件のフィードバック

  1. Yuriさんへの質問です。

    Yuriさん自身は2A(合衆国憲法修正第2条、通称セカンド・アメンドメント)の事どう思っていますか?
    更に付け加えると、「LA及びカリフォルニア在住の日本人・日系コミュニティは今後、自己防衛用に2A意識を高めるべきだと思いますか?」

    私はアメリカ生まれで、1992年にコリアタウンに住んでおり、当時のLA暴動の実体験者です。その当時を思い出すと暴徒の数が警察の手を上まり、
    最終的には市民ラジオを通して多くのコリアン・アメリカン達が意識に目覚め「自分の身・ビジネスは自分で守る」手段を取りました。

    昨年のコロナロックダウンの最中で第二の暴動が起き、アジア系ヘイトクライムの上昇、またニューサム知事やガスコン検事による刑罰軽減改革により軽犯罪者質がリリースされ、
    より治安が悪化するなか、日系コミュニティーも少なからずターゲットになり始めております。

    当時の体験もあり、私個人としては自己防衛用に銃を所持した方がいいと思っています。多くの日本人は「銃なんて持っているなんて怖い」「銃なんてさっさと規制すれべいい」と思うのですが、
    私の場合はLA暴動体験なので、「警察は悟空みたいに瞬間移動できないんだから、どうしてもリスポンスタイムはある。相手が銃を持っている前提として考えるなら、こっちも身を守る為に持つしかない」
    「カリフォルニア州の厳しい銃規制であってもこの現状なんだから、これ以上規制しても無理、却って法律守っている銃所持者が迷惑被るだけ」だと思っております。

    ただ、こういった考えがある一方、ネックはやはり日本語による、日系コミュニティー向けを支えるに銃に関しての情報が少ないこと!
    銃は怖いしわからないけど、でも自分の身は自分で守りたい・銃所持に対して意識を変えたいと思っている人も少なからずいると思います。

    でも射撃場やガンショップでの日本語しゃべれるインストラクターやセールスパーソンが少ない、そもそもカリフォルニア州では銃はどのような購入プロセスなのか、
    何が必要なのか、日本人でも買えるのか、買う場合何を持っていくべきなのか、買ったあとどう保管するのか、どう手入れするのか、
    携帯はできるのか、する場合はライセンスが必要なのか、そのライセンスはどう取得するのか、カリフォルニア州の銃規制の法律がややこしすぎて日本語でわかりにくい、
    など色々と英語でしか情報がないのでハードルが高いですね。

    以上を踏まえて、Yuriさん個人、または警察官として「LA及びカリフォルニア在住の日本人・日系コミュニティは今後、自己防衛用に2A意識を高めるべきだと思いますか?」との質問です。
    よろしくお願いします、and thank you for your service as an officer!

  2. すごく素朴な質問なのですが、こんな時にしか聞けないと思いコメントします。警察官の方って制服の色が様々ありますよね。フリーウェイでは茶色っぽい服の警察官をよく見る気がします。そして一般的に思いつく制服と言ったら紺や黒だと思うのですが、あれは管轄の違い?それとも季節?単にデザインを選べるのでしょうか?なんとなく気になりました! あと、最近SPAM電話がよく来ます。私の知り合いには、犯罪に巻き込まれているから助けてあげると言ってSSNを聞いて来た人がいるみたいです。また、amazonアカウントがハックされているのを直すという電話に、言われるがままパソコンにリモートアプリをインストールして、パソコンの情報を抜かれそうになったという話も聞きました。こう言った詐欺にあった場合は警察の方が取り締まってくれるのですか?

  3. 横からですが、管轄違いであっていますが、日本とは違った組織形態です。

    日本の場合は親方日の丸がトップであり、法を取り締まるのが日本の警察であり、全国の警察の統括は警察庁、その下に警視庁(東京都)含む各都道府県警との構図ですが、アメリカの警察組織はかなり違います。一番の違いは各警察組織が独立した組織であり、法の取り締まり方も各自治体の方針によって異なります。

    例で言えば日本の場合、大麻は違法なので、警察は北海道だろうが沖縄だろうが、親方日の丸が決めた法なら日本国内どこであろうと警察は大麻を取り締まります。アメリカの場合、連邦レベルでは大麻は(事実上)違法なのは一緒ですが、アンクル・サムがアメリカ大麻違法だからねと言ってもカリフォルニア州が合法化したらカリフォルニア州内の警察は大麻取り締まらない…となって行きます。この独立組織はさらに郡保安官や市警察にも値するので、今度はカリフォルニア州のトップが州民全員マスクしろと言っても、今度はロサンゼルス郡保安官(LA Sheriff Department)がそんな余力ないからマスクしていないからって逮捕したりしないよ…となっていきます。

    茶色の制服なのは州警察レベルにもっとも近い、カリフォルニア州内、主にフリーウェイ等を担当しているCalifornia Highway Patrolか、ロサンゼルス郡全体を管轄しているLA Sheriff’s Department(ロサンゼルス郡保安官)ですね。そしてロサンゼルス郡内にあるロサンゼルス市が市制で独立警察組織を運営しているのがYuriさんが勤務している紺色の制服のLos Angeles Police Department(ロサンゼルス市警)です。組織形態をさらに細かくなると長くなるしキリがないので、一旦ここでこの件は止めます。

    日本のトップダウン方式、アメリカの独立方組織、どちらも利点・不利点はありますが、SNSやインターネット詐欺の場合はアメリカの組織形態だと難しいところですね。一応この場合は州、または国を跨ぐ詐欺が多いので担当はFBIが管轄になると思いますが、正直テロや麻薬取り締まり、人身売買よりは優先度が低いのでFBIが親身に解決するかはあまり期待できなさそうです。但し、こう言った事件がありましたとデータを積み重ねる事によってこれらの詐欺が横行している認識度高める為にでも、被害者届けは出した方がいいと思います。後は常にニュースや情報を得て、インターネット犯罪に関しては自分の身は自分で守るしかない…のがアメリカのインターネット犯罪に対しての現状です。

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