【警察官YURIのつぶやき】メキシコ警察の恐ろしさ

犯罪多発のロサンゼルスで警察官として活躍するYURIが、警察官の日常・事件の裏側・ロサンゼルス犯罪のリアルな「現場」をReport。読者からのコメントや質問にどんどん答えるキャッチボール型コーナー。アメリカ生活を安全に、また、犯罪に巻き込まれないよう、現役警察官ならではのアドバイスも。

Vol.107

メキシコ警察の恐ろしさ

警察官のゆりです！本格的に夏休みが始まりましたね。LAから旅行というと、メキシコに行く方も非常に多いと聞きます。

今回は、LAとメキシコが隣接しているということもあり、「メキシコ行こー！」と気軽に出かけ事件に巻き込まれてしまう前に警告をさせて下さい。

私の同僚の警察官で、ヒスパニック系でスペイン語も話す彼らですら、メキシコに入れば現地警察に現金を巻き上げられたり、暴行を受けたりと信じがたい経験をしています。
最近は、バークレー大学の研究者(Gabriel Trujillo)が、植物の研究のためにメキシコに行ったところ、理由もなく射殺されたとして問題となっています。

メキシコは地域にもよりますが、完全にカーテルにより支配されており、現在だとシナロアとアメリカ間で麻薬フェンタノールやコカイン、銃や現金の取引が盛んで、Sonoraでは5月だけでも518件の殺人が起こっています。これが現実なのです。

メキシコに行く際は、きちんと下調べをしてから行って下さい！

(7/7/2023)