LA市長選でAI偽音声騒動 候補者の声を勝手に再現、有権者を惑わす電話に苦情申し立て(10/28)

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【ロサンゼルス28日】11月3日(火)のロサンゼルス市長選挙を目前に控え、人工知能(AI)を使って市長候補者の声を再現した偽音声が問題となっています。一方、前回の市長選でカレン・バス市長と争った実業家リック・カルーソ氏が、今回はバス市長への支持を表明するなど、選挙戦は最終盤を迎えています。

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FOX 11によると、市長選に立候補しているニシア・ラマン市議の陣営は10月26日(月)、バス市長を支持する政治団体「Thrive LA PAC」がAIを利用してラマン氏になりすました音声を作成し、有権者を誤解させようとしているとして、カリフォルニア州政治公正委員会とロサンゼルス市倫理委員会に苦情を申し立てました。

問題となっているのは、市内各地に設置された「Nithya Raman Realty」と書かれた広告看板です。記載された電話番号にかけると、ラマン氏の声を模したAI音声が応答し、住宅政策や選挙公約について本人が発言しているかのように話す仕組みになっています。

FOX 11が実際に電話をかけたところ、AI音声は自身の選挙公約を皮肉る発言をしたほか、ラマン氏の声を模しているかと尋ねられると、それが目的だと答えたといいます。

ラマン陣営は、AIによって作成された音声であることや広告費用の負担者が適切に明示されておらず、選挙広告に関する州法に違反する可能性があると主張しています。

一方、Thrive LAのアナ・ダハン事務局長は、今回の音声は政治的な風刺を目的としたものであり、表現の自由によって保護されると反論。聞けばAI音声だと分かる内容で、実際の候補者と信じる人はいないとの見解を示しました。

なお、今回の申し立てはラマン陣営による主張であり、団体側の法律違反が認定されたわけではありません。

こうした騒動の一方で、2022年の市長選挙でバス市長と激しく争った不動産開発業者のリック・カルーソ氏は、今回の選挙ではバス市長に投票すると発表しました。

カルーソ氏は、ラマン氏への反対票ではなく、バス市長が今後より良い仕事をすると考えての支持だと説明しました。

これに対しバス市長は、パシフィック・パリセーズの山火事からの復興などでカルーソ氏と協力してきたことに触れ、支持への感謝を表明しました。

一方、カリフォルニア州知事選に立候補している共和党のスティーブ・ヒルトン氏は、バス市長の行政運営に対する説明責任を問題視しています。

選挙まで残り1週間を切ったロサンゼルス。AIを使った政治広告の是非や、有力実業家による支持表明など、新たな話題が相次いでいます。 今回の騒動は、AI技術が選挙活動に与える影響や、有権者が情報の真偽を見極める難しさを改めて浮き彫りにしています。

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