パリセーズ火災で消火活動中の飛行機にドローン衝突させた男が有罪認める(2/3)

【ロサンゼルス31日】先月9日、上空から「パリセーズ・ファイヤー」の消火に当たっていたカナダの空中消火機「スーパー・スクーパー」にドローンが衝突し、空中消火機が飛行できなくなった事件で31日、このドローンを飛ばしたカルバーシティのピーター・トリップ・アケマン被告(56)が、無人航空機の危険操縦の罪で有罪を認めた。

 ジョセフ・T・マクナリー連邦検事代理が31日に行った会見によると、このドローンは、ケベック州政府がロサンゼルス消防局に貸したカナディアン・CL-415スーパースクーパーに衝突した。負傷者はいなかったが、この衝突で機体の左翼に穴が開き、修理のためおよそ5日間使用できなかった。その間に山火事はさらに6,000エーカー拡大したと訴えた。

 「パリセーズ・ファイヤー」では、海岸沿いのパシフィック・パリセーズとマリブ一帯の住宅を含む数千の建造物が損壊し、12人が死亡した。

 アケマン被告は、火災発生の2日後にサンタモニカの駐車場最上階からドローンをパリセーズに向けて飛ばした疑いが持たれている。当時、火災はすでに17,000エーカー以上に広がっており、強風が消火活動を複雑化させ、消防士が他州や他国から応援に駆けつけるなか、延焼を続けていた。

 アケマン被告は軽犯罪で起訴され、連邦刑務所に最長1年収監される可能性がある。また、司法取引で、ケベック州政府と飛行機を修理した航空機修理会社に全額を賠償することと、150時間の社会奉仕活動を行なうことにも同意した。

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