真下あかね: 世代、国籍、ジェンダーを越えて 皆で着物を楽しむ

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真下あかね
Akane Mashimo

LA着物クラブ 副会長

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今年創立23年となる「LA着物クラブ」の副会長を務める真下あかねさん。会長である夫、真下文明さんや、着物が大好きなメンバーたちと力を合わせてクラブを盛り上げ、着物の魅力を広めていきたいと話す。「着用している着物は、母から譲り受けたものなんです。和室は、夫による手作りです」
LA着物クラブ http://www.lakimonoclub.org
Wakawakka Kimono & Photo studio https://www.wakawakkakimono.com
インスタグラム @wakawakkakimono

2023年元旦に開催されたリトル東京での着物コンテスト。ステージに登場した11人のコンテスト出場者たちが、艶やかな着物姿で観ている大勢の人々を魅了した。コロナ・パンデミック後、久々の再開となったお正月の着物コンテストを主催したのは、今年創立23年となる「LA着物クラブ」。「日本人・アメリカ人問わず、様々なカルチャーの方々がコンテストに登場しました。中には自分で着付けができる方や、着物から小物まで一式を持っている方もいらっしゃいました。若者が多かったのには驚きました。皆さんにすごく良い経験ができたと言っていただけたのが嬉しかったです」と話すのは、LA着物クラブ副会長を務める真下あかねさん。以前はお正月の着物コンテストや着物ショーなど、ローカルで精力的に活動を行っていたLA着物クラブだったが、コロナ禍は活動がほぼすべてストップしていた。「昨年から再開し始めて、やっと開催が実現した着物コンテスト。これを機に若者たちも巻き込んで盛り上げて、クラブを再生していきたいです」

2023元旦にリトル東京で開催した着物コンテストには、世代・国籍・ジェンダーを越えて、着物を愛する人たちがステージに登場した。

 クラブの再生に奮闘する真下さんだが、仕事では、着物の着付け・レンタル・写真撮影までを行う「Waka Wakka Kimono & Photo Studio」を、ハリウッドでビジュアルエフェクトアーティストとして活動する夫と運営するほか、グループレッスンで着付けを教えている。「私自身は、子供の頃から着物に馴染みがあったわけではないのですが、着物を着る女性に憧れを持っていました。日本で社会人になって着付けを習いたかったものの授業料が高すぎて、とうてい習えるものではなく諦めていたんです。その後アメリカに来て、結婚して子育てが少し落ちつき、何かしたいなと思った時、真っ先に頭に浮かんだのが着付けでした」。リトル東京の着付け教室で4年ほど学んだ後、日本へ一時帰国して約5ヶ月で京都きもの学院京都本校で学び、着付け師の免状を取得した。

自宅にあるお茶室は、茶道のレンタルスペースとしても貸し出しをしている。

 日本の素晴らしい文化である着物を楽しみながら、アメリカで着物を知らない人にも魅力を広めていくことを目的としているLA着物クラブ。このあと、2月にはメンバーで着物を着て食事を楽しむランチ会、3月に着物の販売会、4月にはトーランス文化祭での着物ショーと、華やかなイベントが目白押し。「着物が大好きなメンバーの皆さんいわく、なかなか着物を着る機会がないのが正直なところ。着物を着る楽しみをもっと増やすためにも、どんどんイベントを企画していきたいですね」

 着物の魅力についてこう語る。「着物は、作家の方々によって創られる芸術作品ですから、着物を着ることはアートを身に纏うことであり、とても価値のあること。長く大切に着たり、母から娘へ受け継がれたりする、究極のエコでもあると思います」

先日行われた草月いけばな新年会で「着付け舞」を披露する真下さん。舞いながら着付けをしていく着付け舞は、着物の美しさを味わうことのできるエンターテイメントといえる。

(1/24/2023)

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「真下あかね: 世代、国籍、ジェンダーを越えて 皆で着物を楽しむ」への2件のフィードバック

  1. LA着物クラブが立派に継承されていることを知り、とても嬉しく思います。真下さんご夫妻の良きリーダーシップにより日本の美しい文化の一つである着物がこのアメリカの地で人種や性別や年齢などの差別を乗り越えて、広く多くの人々に愛され、楽しまれることを願います。

    1. 鶴亀様

      コメントありがとうございます。大変嬉しいお言葉をいただき、益々着物クラブの発展に貢献しなくてはという想いです。

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