【ロサンゼルス6日】米国農務省は、農家が有機栽培に移行するために必要なツールやリソースへのアクセスを提供するために、最大3億ドルを投資する。
これには技術支援(およそ1億ドル)、農家間の指導、作物保険の支援(およそ2500万ドル)、保全金融支援による直接的な金銭的支援が含まれると農務省は発表している。
オーガニック製品の売上の伸びは頭打ちで、過去2年間はそれぞれ4.6%、12.8%の伸びだったのに対し、2021年は約2%の上昇にとどまっている。オーガニックへの移行を行う農家の数も同時に減少している。2008年以降、有機栽培に移行する農家の数はおよそ71%減少したと、USDAは述べている。
有機認証を受けるには、農場が家畜と作物についてUSDA有機基準に従っていることを示す必要があり、土地の要件を満たし、合成肥料や殺虫剤などの禁止物質を使用していないことを保証する必要がある。
生産者は、USDAオーガニックの認証を取得したり、製品を「オーガニック」と表示したりする前に、少なくとも3年間は従来の製品として販売しなければならない。この期間によって、農薬の残留がない農業に適応することができる。
2019年、米国には16,500以上のUSDA認定オーガニック農場があったが、一部の農家は、利益を得るには時間がかかり、また、複雑な有機農法を採用することに抵抗があると、ミネソタファームガイドは報告している。
米国農務省の今回の投資は、バイデン政権が有機農業を利用して農業の進歩に拍車をかけようとする関心を示すものであることから、オーガニック業界のリーダーたちは、この資金提供の発表を賞賛しており、USDAのイニシアチブにより、オーガニックへのアクセスが拡大されると声明で述べている。