加州学校で2022ー23学年度から、始業遅延し給食無料化(8/12)

【ロサンゼルス12日】新しい2022ー23学年度がスタートする中、カリフォルニア州の学校では、中高の始業時間を遅らせ、家庭の収入に関係なく給食費を無料にする、全米初の新ルールが実施される。

 2019年成立の法案に伴い、中学校は午前8時以降、高校は午前8時半以降の授業開始が義務付けられる。保護者や生徒支援団体は、通学や夜間の宿題からくる生徒への負担を軽減させ、生徒の睡眠時間を増やすことが、授業中の集中力向上につながるとして、始業遅延のメリットを長年にわたり求めていた。

 これらは2022ー23学年度から施行されるが、すでに導入されている地域もある。

 給食費を無料にするカリフォルニア州の「Universal Meals Program」は、コロナパンデミックがきっかけで始まり、今後も継続される予定。このプログラムは、州内すべての公立学校区、郡教育局、幼稚園から12年生までのチャータースクールが対象となり、家庭の収入に関係なく、希望者への学校での2食分の無料提供を義務付けている。

 また、パンデミックにより、公共交通機関による生徒の通学支援も盛んになり、ロサンゼルス統一学校区の生徒らは、少なくとも来年の夏まで、無料でメトロを利用して通学できるようになる。これはもともと、パンデミックのさなかに、低所得層の生徒を支援するためにスタートした試験的プログラム。オレンジ郡ではその後も、6歳から18歳までの誰もが無料で公共交通機関を利用できるプログラムとして恒久化され、その他の地域でも同様の措置が取られている。

 

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