【ニューヨーク3日】米国で最もワクチン接種率が低い州は、2021年にワクチン接種率が高い州に比べて2~5倍の割合でCOVIDにより住民を失っていることが、今年実施された米国内のCOVID関連死亡者45万8000人とワクチン約5億本の分析から明らかになった。
ジョンズ・ホプキンス大学によると、2021年のCOVID死亡率が最も高い州は、オクラホマ州とアラバマ州で、その州のワクチン接種率はそれぞれ37位と50位であった。オクラホマ州はこの1年、住民403人に1人がCOVIDで亡くなり、アラバマ州は住民435人に1人が亡くなっている。
CDCによると、2021年にCOVIDによる死亡率が最も高い15州に、ワクチン接種率が最も低い15州のうちの11州がランクインしている。
●2021年の州別COVID死亡者数
死亡率の高い順に並べると、オクラホマ州が10万人あたり248人でトップ、バーモント州は10万人あたり50人で最も少ない。全国平均は100kあたり137人で、全国合計で458,071人が亡くなっている。
●COVIDの死因とその他の公衆衛生対策
2021年のCOVIDによる死亡率が高い州は、社会的距離を置くこと、マスクの着用義務、活動の制限に関する考え方が緩いこととも相関しているようである。
フロリダ州(人口10万人あたり188人)やテキサス州(人口10万人あたり162人)など、マスクや営業規制が反対された州では、死亡率が全国平均の人口10万人あたり137人よりかなり高くなっている。
そして、全米で最も人口の多いカリフォルニア州だけが、テキサス州(47,090人)やフロリダ州(40,591人)よりもCOVID関連の死者数が多い(12月21日までで50,115人)。しかし、人口10万人当たりの死亡者数は127人で、全米平均を大きく下回っている。
・2021年にCOVIDによる死亡率が最も高い州
1. オクラホマ州(10万人あたり248人)
2. アラバマ州(230)
3. ウェストバージニア州(216)
4. アリゾナ州(208)
5. ケンタッキー州(205)
・2021年のCOVID死亡率が最も低い州
1. バーモント州(50)
2. ハワイ(54)
3. プエルトリコ (54)
4. ユタ州 (75)
5. ニューハンプシャー州 (81)