パリオリンピックは ブレイクダンスが注目だ

皆さん「Dリーグ」を知っていますか?世界初のプロダンスリーグのシーズン2が開幕した。これが何とも凄い。半年間11チームが戦って賞金総額5000万円(優勝3000万円)になるとんでもない大会なのだ。

今までのダンス大会の優勝賞金は最高でも恐らく100万円位ではなかったのでは。突然の高額化、なぜこんな事になったのか。実は3年後開催される夏季オリンピック・パリ大会でブレイクダンスが正式種目に採用される事になったからなのだ。これを機に、若者を対象としている名だたる日本企業が大注目している。

 

 

今夏の東京オリンピックで初めて採用されたスケートボード競技では日本選手が大活躍し、10代選手が金メダルを獲得したのをきっかけに日本中で話題となった。身近にできるスケートボードは子供達にも人気、社会現象にもなった。そこにブレイクダンスがやって来たのだ!!

スケートボードより危険性も少なくストリートファッションもカッコイイ! 全国の中学、高校にはダンスクラブは普通にある。そうなんです、ダンスはビジネス的にも将来性が高い。現状「近代5種競技」「馬術」などのオリンピック競技は、競技人口減少で存続の危機が囁かれている。そんな中で若者層に人気のあるダンス競技はIOCにとっても救いの神なのだ!

「Dリーグ」に参加の11チームは、個人的なグループではなく大企業がバックアップしている。プロ野球のジャイアンツの親会社が読売新聞だったりソフトバンクだったりと、全く同じ形態なのだ。野球やサッカーと違いグランドを持つ必要も無いので企業側の負担も軽い。若者層への注目度は絶大だ!

参加チーム企業がこれまた凄い。「エイベックス」「カドカワ」「サイバーエージェント」「セガ」「コーセー」「dip」「フルキャスト」「ベネフィット」「USEN」「LIFULL」「ベネフィットワン」の11社。全て日本を代表する企業です!

肝心の日本人のダンス競技の能力、技術はどうなのか?今シーズン12回の戦いが行われるが、嬉しい事に私もレギュラー審査員として参加するので、楽しく厳しい目で見ていきたいと思っている!! 昨シーズンの感想は、充分に世界に通用する技術、能力はもっていると確信している。メンバーは一見すると強面の男の子、ヤンチャな女の子達に見えるが、話してみると高い志の甲子園球児と全く変わらない。身体能力が必要な体操競技でも好成績を出してきた日本の実績を考えると、パリ大会でもメダル獲得の可能性は高い!

そんな盛り上がりの中開催される「Dリーグ」を見逃す訳にはいかない!皆さんも是非動向をネットでチェックして注目して欲しい!

 

 

 

■テリー伊藤
演出家。1949年、東京都出身。数々のヒット番組やCMなどを手掛け、現在はテレビやラジオの出演、執筆業などマルチに活躍中。

 

 

 

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