原田 憲: 音楽制作の醍醐味は、皆とシェアできるワクワク感

 

原田 憲
KEN HARADA

DJ/音楽プロデューサー

     

LAを拠点に活動するDJ/音楽プロデューサー。日本のJポップシーンをリードしてきた音楽プロデューサーの一人。「アーティストをマネージメントするのも、楽曲制作も、その音楽を聴いた人の気分がアガったり、体に電気が走るような衝撃もあったり。そんなワクワク感をシェアしたい。それが自分の音楽の大きな軸になっています」

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Jポップアーティストたちが続々とミリオンセラーを出した2000年代は、音楽関連業を中心としたエイベックスをはじめ大手企業が様々な音楽プロジェクトを打ち出して日本国内外を席巻した「Jポップ黄金期」とされる。  

その時代、原田 憲さんはエイベックスに15年間所属。浜崎あゆみ、EXILE、倖田來未、BoAなどの楽曲制作を手掛けるなどJポップシーンを牽引してきた音楽プロデューサーの一人だ。2017年より拠点をロサンゼルスに移し、日本大手の音楽事務所を経て独立。音楽制作を本格始動している。  

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日本国内外の音楽シーンで活躍。95年に発足した自身のレーベル『AQUA』で組んだユニット『WATERMAN』は、ANDY WETHERALL/SLAM/DARREN EMMERSONなど幅広い層のDJに認められ、様々な海外DJにより海外雑誌などでもレビューされ話題となる。

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90年頃から大阪を拠点にテクノDJ/プロデューサーとして頭角を現し、95年には自身のレーベル『AQUA』を発足。その音楽ルーツは、アメリカと日本の両方にある。

「シアトルで生まれて、高校までアメリカと日本を行き来して育ちました。幼い頃は『およげ!たいやきくん』といったキッズの音楽を聴いていたんだけど、小学4年生で初めてYMOの曲『ライディーン』を聴いた瞬間、体中に稲妻が走ったんです。『かっこいい!僕もこんな音楽を作りたい』と衝撃的でした。そこから中学でアメリカに戻ったら、ストリートでは巨大なラジカセをガンガンに鳴らしながら、みんながダンボールを敷いてその上でブレイクダンスを踊っているんです。いろんなサウンドをサンプリングして音楽を作っているのが、これまたかっこよくて。アフリカ・バンバータなどをはじめとする電子系ヒップホップとの出会いでした」  

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シンセサイザーのエレクトリックな質感の音に魅了され、日本での高校時代にはユーロビートにはまった原田さん。「大学からは大阪を拠点に、テクノやハウスミュージックをベースにDJをし始め、また、当時は黒人のラッパーとユニットを組んで活動していました」。アンダーグラウンドな活動は、エイベックス・松浦勝人氏の目に留まって以降、メジャー活動へと移行していった。「自分の音楽を聴いた人の気分がアガったり、体に電気が走るような衝撃もあったり。ワクワク感をシェアできるのが音楽の醍醐味ですね」  

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今後LAでも音楽フェスとのコラボ展開をめざす唐揚げ専門店『鶏笑』がロングビーチにオープンした。こちらも人気沸騰中! www.instagram.com/torisho_usa/

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海外での音楽活動を目指して約5年前に渡米。独立した原田さんの次なるプロジェクトとは?「音楽を主体とした『ジャパンフェス』をこのLAでやりたいですね。また今、新たな事業を最近ようやくローンチしたのですが、以前NYの有名クラブでイベントを手掛けた時、会場で日本の唐揚げチェーン『鶏笑』の唐揚げを販売したらすごい行列になって唐揚げが完売し、大好評だったんです。そこでLAでも『鶏笑』&音楽フェス相乗効果を仕掛けてみたいと思いました。ただ、昨年からのコロナ禍で巨大フェス開催は難しいので、まずは検討していたアイディアで、唐揚げ専門店の『鶏笑』をロングビーチにてオープンすることにしました!」。常に時代の波に乗って音楽プロジェクトを発信してきたKEN HARADAから目が離せない。

 

 

(10/15/2021)

 

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