【ロサンゼルス5日】山火事「パリセーズ・ファイヤー」の被災地の清掃作業が続く中、環境保護庁(EPA)は、パシフィック・パリセーズのウィル・ロジャース・ステートビーチの駐車場を火災で出た瓦礫などの臨時的な選別処理場にすると発表した。
EPAによると、この場所が選ばれた理由は、火災地域に近い平坦で開けた土地であったためで、火災跡地からの瓦礫撤去の迅速化を目指す。駐車場では作業員がゴミの分別などを行い、リサイクル施設などへ運ぶための梱包作業などが行われる。
EPAは、瓦礫の危険度を検証し周辺地域の安全を確保するため、大気モニタリングを実施する予定だという。
同地域を管轄するトレイシー・パーク市議は、この駐車場の利用は不適切な決定だと非難。「危険物をこの場所に持ち込んで、さらなる環境破壊や汚染のリスクを冒すよりも、焼却区域内の封じ込められた環境で処理する方が安全」と説明した。パーク市議は、州や連邦政府関係者に別の場所を提案したという。
EPAによると、「パリセーズ・ファイヤー」の火災跡地の瓦礫処理場としは、トパンガ・キャニオン・ブールバードにある国有地が使われていたが、さらに広い20エーカー以上の場所が必要となったためにウィル・ロジャース・ステートビーチが選ばれた。