石井直美
株式会社アプリシエウェルネス代表取締役
管理栄養士/国際薬膳師
人口の増加や高齢化などに伴い、年々増える日本の医療費。近年、急増が問題視される癌や生活習慣病の治療に高額治療費や薬が使用されるため自然に医療費が増えてしまうことも否めない。医療費負担を減らすため、社会に向けて「予防医学」に取り組むのが管理栄養士でヘルス事業家の石井直美さんだ。
株式会社アプリシエウェルネスを立ち上げ、ヘルスコーチとしてこれまで5万件以上のコンサルティングを提供するほかヘルスコーチの育成を行う。起業する前は36年間にわたり、管理栄養士として市町村での栄養指導に力を注いだ。「市町村の保健事業の一つに栄養指導があり、そこでは特に病気予備軍いわゆる放っておいたら病気になってしまう方々の栄養管理を行っていました。乳児や幼児、妊婦さんや高齢者など様々な方々がおられる中で多かったのが、仕事で忙しいため子供が栄養不足になってしまったお母さんたちや精神疾患の方々。そんな皆さんのライフスタイルに合わせて『こうすれば簡単で無理なく、できるんじゃないかな』と提案すると、すごく喜んでくださって、お会いするたびにどんどん笑顔が増えていったことがすごく嬉しかった。そこでの経験が今のヘルス事業にとても役立っています」
栄養指導や献立を手がける学校講師としても多忙を極めていた十数年前、両親が病に倒れ、ダブルでの介護を経験することに。「父が亡くなった後、母が精神的に落ち込み、つきっきりのケアが必要となりました。ダブル介護により私自身ひとときも休まることがなく心と体が疲弊した時期でした」
そんな石井さんを新たな医学の境地へ導いたのが、予防医学の権威、最先端医学で著名なアメリカのトップドクター、Dr.ジョーンズとの出会いだ。同医師の説明会に参加したことが大きな転機となった。「当時、私自身はすでに様々な栄養学を勉強してはいたものの、使用していた教本も古く、指導内容が時代にそぐわないのでは、と心の中で疑問を感じていました。Dr.ジョーンズのお話を聞いた瞬間に、『これが今の私に必要なことだ!』と自分の持っている情報を見直す機会になりました」。Dr.ジョーンズから学び受けた、栄養学、心理学、ライフスタイルなどを合わせた総合的な医療により自身の情報を刷新。さらにヘルスにて権威のあるアメリカのLIFE大学認定の最先端医学を修得。東洋医学も含め、予防医学、統合医療、分子栄養学、ホリスティック栄養学、薬膳、漢方など、総合的な中から独自のメソッド『機能性食養学』を作り上げた。「その病巣となった臓器だけではなく、そこに関連する臓器も丸ごとケアしていくことにより相互作用として治療効果が高くなることがわかりました」
石井さんにとって初の著書『幸せな100歳になる習慣―五臓六腑のバランスを整える』が出版された。「私の母は脳梗塞で右半身が麻痺の状態になり、お医者様からは寝たきりか車椅子生活になるだろうと言われていましたが、入院中も私が諦めずにケアを続けたところ、杖も使わずに退院できたんです。その後、癌が見つかりましたが状態は改善し、88歳の今も認知症もなく元気に過ごしています。そんな経験もあり、著書では東洋医学の目線から、薬膳を使用した食事や生活習慣をとり入れた五臓六腑の養生を中心にしたケアのお話をお伝えしました」。シニア世代だけでなく全ての人たちに応用してもらえたらと話す石井さん。「世界中の専門家の人たちと連携しながら、世界の人々の健康向上を目指していきたい、それが私の夢です」。
■初の著書『幸せな100歳になる習慣―五臓六腑のバランスを整える』。Dr.ジョーンズから「介護世代やシニア世代、大切な人の健康を支える必読書であり希望の光となるはずです」と推薦。医療の専門家にも多数読まれており、一般読者からは「知らないことが多く良き学びになった」「わかりやすく読みやすい」「自分のバイブルにしたい」と好評を得ている。
石井直美さん
株式会社アプリシエウェルネス代表取締役。管理栄養士、国際薬膳師、食育指導員、ヨガインストラクター。自身の食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などの不調を解決すべく、大学の家政学部に進んで管理栄養士資格を取得。大学病院の栄養科を経て、2市町村の保健事業で栄養指導を36年間担当。都内の学校講師として栄養学と献立計画の2教科を6年間担当。最先端の予防医学をDr.Jones、Dr.Rudy、Karen先生に学ぶ。ヘルス教育で権威のあるLIFE大学の認定のヘルスコーチ資格を取得。その他、総合的な医療や栄養学をたくさん学び、25年前から今も継続の伝統的な中医学と薬膳を融合させ、機能性食養学という独自のメソッドでヘルス事業を立ち上げ、保健師、病院の管理栄養士、治療家、ヘルスコーチなど専門職の人達に提供し育成。
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