【アリゾナ州２日】3月2日、「ショーヘイ！」 キャンプ地に響く熱いファンの声援を背に、大谷翔平選手が練習グラウンドに登場した。その姿に集まった約300人のファンは、大谷選手が繰り広げるリズミカルなキャッチボールに見入った。まさにシーズンに向けて着実に準備を整えている様子が伺える。
そして、2時間後、待望のオープン戦2度目の出場の時が訪れる。
ラインナップには、大谷選手が1番DHで名を連ね、テオスカー、フリーマンといった強力打線が並ぶ。まさにシーズンさながらの豪華な打順だ。対戦相手は、キャンプ地を共にするホワイトソックス。元チームメイトやコーチが在籍しており、エンゼルス時代のテームズコーチとの再会では、思わず顔がほころぶ場面も見られた。
第1打席、ホームラン期待の声がスタジアムに広がる中、大谷選手は冷静にボールを見極める。フルカウントからの際どい外角スライダーを見逃し、三振。しかし、次の打席ではその反動を感じさせるようなプレーを見せる。初球90マイルのカットボールを見逃さず、センター前へヒットを放つ。今季初めて塁上に立った大谷選手の姿に、ファンの期待はさらに膨らむ。
盗塁を期待する声も上がる中、続く打者ヘルナンデスが3塁ゴロで2塁へ走る際には、大谷選手が左手を胸に当て、怪我リスクを避ける見事なスライディングを披露。まさにキャンプでの練習成果が垣間見える瞬間だった。
オープン戦2試合目を終え、次戦は3月4日（火曜日）に出場が予想される大谷選手。その試合には、先発に山本投手、続投に佐々木投手が予想されており、いよいよ侍トリオが初めて競演する瞬間が訪れるかもしれない。
オープン戦では、投手としての出場予定はないが、２月中の４度のブルペン入りでは、最速９５マイルをマークした。メジャー復帰は５月頃が見込まれている。
