『日々の生活にスパイスを!知って楽しい豆知識』。アメリカに住んでいると感じるちょっとしたギモン、生活に役立つ情報、生活に役に立つかわからないニッチな知識など、「きっと読者の皆さんのココロに響くだろう・・・」いえ!きっと響くはずの話題をお届けしてまいりたいと思います。
カリフォルニア州で2024年1月に施行予定の新しい労働法により、ヤギ飼いの月給が最大14,000ドルに引き上げられることを受け、賃金を払えないヤギ飼い業者が続出。これにより懸念されているのが、山火事の危険性が高まることだ。
■そもそも、ヤギはカリフォルニアに何の関係があるのか。
カリフォルニア州では、気候変動の影響で年々ひどくなる山火事のリスクを減らすため税金でヤギを放牧し、不要な草木を食べさせている。食欲旺盛なヤギたちは草木が生い茂る広大な場所に放たれると、放っておいても、黙々と燃えやすく山火事になりやすい外来種の草や乾燥した草を食べてくれる。人や除草機が立ち入れない急こう配での移動もヤギにとってはお手のもの。山火事の季節に備えて燃えやすい草木を取り除く必要があるが、人が行う手作業の負担も減らしてくれるなど、画期的な防火対策として導入時には各地で大きな反響を呼んだという。
■賃金上昇で業者が破産
ヤギ飼いの多くはペルーからの季節労働者。現在の最低月給は約3,700ドルだが、新労働法の成立により、農業従事者と雇用条件が同じになり、最高月給が14,000ドルほどに引き上げられる。この影響で最低月給は4年前と比べて倍の約4,300ドルにまで上がる見込み。その賃金を支払えず破産するヤギ飼い業者が増え始め、山火事の被害がさらに大きくなる可能性が高まっている。
<< ヤギが防火活動に優れている点 >>
■草木の除去活動は過酷なため、人がケガする可能性もあるが、放牧されたヤギがつまずいて転んだ報告はまだない。
■食欲旺盛で何でも食べる。
■木登りや急こう配の崖の移動が得意。