現役警察官 YURIのつぶやき

犯罪多発のロサンゼルスで警察官として活躍するYURIが、警察官の日常・事件の裏側・ロサンゼルス犯罪のリアルな「現場」をReport。 読者からのコメントや質問にどんどん答えるキャッチボール型コーナー。 アメリカ生活を安全に、また、犯罪に巻き込まれないよう、現役警察官ならではのアドバイスも。

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Vol.13

 

2001年9月11日にニューヨーク・マンハッタンで起こった史上最悪のテロリストアタック。今でも忘れられない出来事ですね。私はその日の朝のことを今でも覚えています。

 

大学生だった私は、学校へ行こうと車に乗りエンジンをかけました。そこで、いつものラジオ番組ではなく緊急ニュースの中継が聞こえてきました。それと同時に、大学の先生からクラスはキャンセルとの連絡が来たので、慌ててアパートへ戻りテレビを付けると、そこで恐ろしい動画を目にしたのです。あまりに恐ろしく自然に涙が溢れました。

 

二機の飛行機が、世界貿易センターの建物へ立て続けに突っ込みました。飛行機が真っ直ぐと衝突した後、建物は崩れ落ちました。

 

このテロにより24人の日本人を含む2977人が死亡、25000人が怪我や重症を負いました。亡くなった中には10人の妊婦さんも居たそうです。建物を建て直すのには約10億ドルがかかりました。歴史に残る最も被害者の多いテロリストアタックとなりました。

 

 

-テロリストアタックの後も後遺症は残る-

 

テロから7年後の2008年、33000人もの警察官、消防隊、救急隊員がテロによる怪我や病気の処置を行っていました。気管支系、PTSDやうつ病の処置です。2013年では、1140人のマンハッタンに住む方が癌になりました。1400人以上の警察官、消防隊も癌などで亡くなっています。そして今年、ついに20年が過ぎました。絶対に同じことが繰り返されないよう、ロサンゼルス勤務の警察官としてテロ対策をしっかりしていきたいと強く思っています。

 

不審人物を見かけたらすぐに911してくださいね!

Stay safe, everyone!!!!

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プロフィール YURI
ロサンゼルス 近郊 Police Department勤務

日本から留学生として渡米しアメリカ国籍を獲得。2014年に警察学校に入り6ヶ月後に卒業。現在はLA近郊のパトロールを担当しながら、人身売買根絶を目指す。二児のシングルマザーとして育児と仕事を両立する傍ら、インスタグラムなどのSNSを通して、事件現場の生の情報発信、ファンとの情報交換、交流を積極的に行う。LAのリアルを発信し続け、アメリカのみならず日本からも注目されている。

インスタグラム:@1114lajpn
らららインタビュー記事:『Vol.26 動く人の活動NOTE -警察官YURI』を読む

 

 

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(9/10/2021)

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「【警察官YURIのつぶやき】警察官も苦しんでいる後遺症 忘れてはいけない9・11」への2件のフィードバック

  1. ユリさん、初めまして。私は大阪で警察官をしております。
    今、youtubeでユリさんの活躍を拝見して感動致しました。凶悪犯罪が多発するアメリカで警察官をしているのは本当に凄い事だと思います。又、同じ日本人として警察官として大変誇りに思います。これからも頑張って下さい。

  2. オリンピックの映像を観ていて、いろいろな角度から映像が撮れるドローンを買ってみました。日本だと、高さや公共の建物や個人家などへの接近距離の法律があるけれど、ロサンゼルスでは何の規制がありますか?また、実際、ドローン使用中に逮捕や罰金を取られたケースなどありますか?

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