映画「凪待ち」主演 香取 慎吾 「光をつかめる人でありたい」(Weekly LALALA801号掲載)

 映画「凪待ち」主演
 香取 慎吾

映画「凪待ち」主演 香取 慎吾
アーティストとしても活躍。「絵を描いたりするのは自分一人でもできるが、お芝居は相手がいて監督の指示通りに動かないといけない。緊張します」と話す香取慎吾

「光をつかめる人でありたい」

オファーを受ける際は、「自分の中でこれは良いけどこれは駄目という判断をしたことはない」という。そんな香取慎吾にとっても、「孤狼の血」などのバイオレンス作品で知られる白石和彌監督からの出演依頼は驚きだった。映画「凪待ち」は、ギャンブル依存症の男が主人公の人間ドラマ。白石監督の新境地とも言え、「本当にやりたいと思う作品で選んでもらえた」と満足げに話す。
 競輪にのめり込む日々に別れを告げ、一からやり直すため恋人の故郷・宮城県石巻市に移り住んだ郁男(香取)の姿を描く。
 「西遊記」の孫悟空や「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の両津勘吉のようなキャラクター性の強い役柄を得意としてきた。今回のさえない中年男役はチャレンジだったが、「挑戦しようとか、違うことをやろうという気持ちはないかもしれない。むしろ、そんな僕だからこそ新しいことをやってみたいと思ってくれる人たちが周囲に現れてくれる」と言う。
 郁男はその弱さゆえに再びギャンブルの泥沼に落ち込み、悲劇が生まれる。「『こいつはなぜここでこうなの? 駄目だな』と思う瞬間が幾つもあった。やっている行動が信じられず、見ていて気持ち悪いみたいな感じがあった」。一方で、何かにはまって周囲が見えなくなる心理は理解できたともいう。
 SMAPの元メンバー。グループ解散時にはさまざまな臆測にさらされるなど苦労も味わった。「人が生きていく上で、荒ぶる時もあれば、溺れてはい上がれない時もある。落ち切らなければ見えない光もあるけれど、そうなったときにその光をつかめる人間でありたいと思います」

「凪待ち」の香取慎吾(左)とリリー・フランキー

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