アメリカでの戦い方。日系企業の未来 リーダー論 LALALAイベントレポート Vol.3(Weekly LALALA 782号掲載)

アメリカでの戦い方。日系企業の未来 リーダー論 LALALAイベントレポート Vol.3

LALALAイベントレポート Vol.1

Weekly LALALA主催イベント「リーダー論 本田直之が選んだビジネスの達人たちと語るアメリカでの戦い方。日系企業の未来」が1月18日、ロサンゼルスで開催されました。レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役兼CEOの本田直之氏がモデレーターを務め、アメリカで活躍するビジネスの達人たちをパネリストとして登場、本田氏と1対1でトークを展開。ビジネスパーソンをはじめとした100人以上が聞き入りました。パネリストは、毘沙門グループ代表取締役・甲山貴明氏、MIW Marketing & Consulting Group, Inc. President / CEO・岩瀬昌美氏、株式会社LDH JAPAN 代表取締役COO / LDH USA INC. 代表取締役CEO・森 広貴氏。LALALAでは3週にわたり、同イベントについてお伝えしています。3週目の今回は、森 広貴氏との対談です。

本田直之 × 森 広貴
「人の心を動かすエンターテイメント
                       を作る仲間探しの旅」


モデレーターを務めたレバレッジコンサルティング株式会社代表取締役兼CEO・本田直之氏

本田 以前は建設会社で営業マンとして働かれていたわけですが、そもそも全然違う業界からなぜLDHをスタートさせることになったんでしょうか。

 もともと人が大好きで、人をマネージメントしたいと思っていたので、26歳の時に兄とプロダクションを立ち上げました。HIROさんとは19歳のころに出会って一緒に遊んでいた先輩でもあり、彼の魅力に取りつかれていつか一緒に会社をやりたいと思っていた事がきっかけでLDHを2003年にたちあげました。

本田 そこからEXILEが誕生したわけですが、いきなり急成長を遂げたわけですか?

 いえ、まったく業界のことを知らずに始めたので、どこに営業に行ったらいいのかわからないことだらけでした。スタッフもたった5人で、自分の母親が経理をしていたくらいです(笑)。

本田 森さんにお兄さん、HIROさん、お母さん・・・完全に家族経営ですね!逆に業界のことを知らなかったからこそ良かったことってありますか?

 そうですね、知らないことに対する不安とか知らないことが悪いっていう感覚があまり自分の中でなかったです。知らなかったら教えてもらえばいいと思っていました。できないことは人に任せていけばいいという感覚でしたね。

本田 音楽やダンスからアパレル、飲食と、LDHはどんどんビジネスを広げておられます。昔だったら最初にCDが売れて、それがライブに繋がってという順序が一般的でしたが、今はCDが売れない時代。最初の基盤はどうやって作っていかれたんですか?

■株式会社LDH JAPAN 代表取締役COO / LDH USA INC. 代表取締役CEO・森 広貴氏

 今までの音楽ビジネスモデルはCDが売れることにより印税が入り、そのお金で活動をする形が基本的でした。当初の自分達はCDを作るお金を出すことができなかったので、印税が少なかったです。ただ、ライブの権利は自分たちの会社にあったので、必然とライブに力を入れてやってきたことが今の時代に合ってきたのだと思います。ライブに来ていただけるファンの方を楽しませることができたら、次回のライブにまた足を運んでくれるということを繰り返し行ってきました。

本田 ライブを核にして、広がっていったというわけですね。そして今度は、アメリカでスタート。ちょうど今日1月18日にハリウッドでダンススタジオをオープンされました。

 ダンス、ヴォーカル、アクティングを含めたエンターテイナーを育成していくスクールです。世界のトップダンサーをインストラクターに迎えて、世界を目指すアーティストを育てる場所。ここを基地にしてどんどん新規開拓していきたいと思っています。

本田 森さんご自身は昨年よりLAに拠点を移されて、このアメリカで一緒に勝負する仲間、夢を共に追い求める仲間を探しているということですね。

 自分自身、一緒に志を持った仲間じゃないと何も生まれてこないというシンプルな考えで昔からやってきたので、大きな夢や目標があって、それを一緒に成し遂げられる仲間が大切だと思います。自分的な大きな夢はディズニーさんのような、たくさんの人を楽しませたり、感動させているチームになりたいと思っています。今はそれに向かっていろんなことにチャレンジしたいっていう仲間探しの旅をしているところです。

本田 夢を持って頑張っている人を応援していく、夢に向かってチャレンジする仲間を探す、なんだか、らしくていいですね。とはいえ、アメリカではビジネスの面でも様々なチャレンジがあると思います。

 ビジネスの部分ではアメリカの方を喜ばせるやり方を考えないといけないと思います。

本田 その国に合ったものというと例えば、僕はシェフとの繋がりがあって、シェフに関連した本を書いているんですけど、今、ヨーロッパでも特にフランス、イタリアあたりではほとんどの有名レストランで日本人が料理をしているんです。パリでは、日本人シェフがいなくなるとレストランは成り立たないというほど。それはなぜかというと、今の世代の日本人シェフたちがちゃんと自己主張して日本人の優れた部分を現地のシェフたちとの差別化に使うとか、日本人の持っている勤勉さやロイヤリティを強みにして表舞台で勝負するようになったから。料理についても、まるっきりフランス人が作るのと同じフランス料理を作っても意味がないし、でもあまりに日本ぽいものではなく、かつ日本の精神が込められていることが大事。フランス人と同じ土俵で勝負するのではなく、日本人の良さを上手く出していくことで高く評価されているんじゃないかと思います。

 日本人の強みとしてLDHのライブがあると思っています。アーティスト、照明や音響などチームみんなが一体になって0・1秒も飽きさせないエンターテイメントを作れるのは日本人の良さでもあるので、それは絶対に世界に持っていきたいと思います。

本田 日本人のきめ細かさ、ディテールが高く評価される。そのこととエンターテイメントが結び付けば、海外でも炸裂する可能性を秘めていますね。これはすごいチャンスになりそう。


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