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  • 第四十二回  アメリカの大富豪が絡むスパイ活動 、売春。 「21世紀最大のスキャンダル」  

    2020年07月21日 アメリカ101

     このところの毎日7百人から8百人が死亡するという新型コロナウイルス渦にあっては、未成年者を含めた女性への性的虐待をめぐる性犯罪事件を取り上げるのは不適切かもしれませんが、その中心の男女2人の人脈/交友関係、そして、その大規模な広がりをみると、「21世紀最大のスキャンダル」と形容しても過言ではないほどのインパクトのある事件であり、今後長年にわたり繰り返し大きく報道されることは間違いないとすれば、このコラムで取り上げる価値があるのではないかと思います。「親しい交遊があった」人物だけでも、エリザベス英女王の次男アンドルー王子(ヨーク公爵)、ビル・クリントン第42代大統領、ドナルド・トランプ大統領第45代大統領などなどという顔ぶれで、しかも当事者のひとりは、親子とも別々のスキャンダルの主役でもあり、いずれの事件でもイスラエル諜報機関の影がちらつくというスパイ小説もどきの展開とあっては、まったくの興味本位でも目を離せないニュースです。    事件の概要は日本のメディアでも報じられ、ご存じの方も多いでしょうが、主役のひとりはアメリカの大富豪ジェフリー・エプスティーンです。ナチス・ドイツのホロコースト(大量虐殺)でアメリカに逃れたユダヤ人を両親にニューヨーク・ブルックリンで生まれ、数理統計に精通した才能を生かして証券業界で頭角を現し、コンサルタントとしてヘッジファンドを駆使して巨額の富を手にした人物。性的欲望を満たすため、未成年者を含む多数(数百人といわれる)の女性の買春・性的虐待・性的搾取の罪で2回にわたり起訴され、最初2008年にはフロリダ州での裁判で不可解な司法取引で重罪を回避、禁固13カ月を服役。その後同様の罪で昨年7月に逮捕・起訴されたものの、ニューヨーク市内の勾留施設で自殺したことで事件の真相解明がとん挫となりました。    しかしFBI(連邦捜査局)はその後、1990年代からエプスティーンの交際相手で、若い女性を口説く共謀者として長年手助けを続けたとしてイギリス人ギレーヌ・マクスウェル(58)を「最重要指名手配者」にリストアップ、今年7月にニューハンプシャー州で逮捕、起訴したことで、事件が再び脚光を浴びています。    マクスウェルの父親ロバートは、東欧出身のユダヤ人で、ナチス・ドイツを逃れてイギリスに渡り、英陸軍兵士として第二次世界大戦で欧州戦線に参戦、戦後は占領軍の通訳としてドイツ出版界に関与、それを手掛かりにイギリスで出版業から新聞業界で大成功を収め、労働党下院議員を経験するなど「新聞王」として名をはせた富豪です。その第9子のギレーヌは恵まれた環境で育ち、社交界の名士(ソーシャライト=socialite)として学生時代からアンドルー王子とも面識があったといいます。しかし父親が、経営企業の不正会計疑惑渦中の1991年11月に、休養先の大西洋カナリア諸島沖合に停泊していた自ら所有する大型豪華ヨット「レディ・ギレーヌ号」から姿を消し、後日水死体で発見され、「メディア帝国」が崩壊するという急展開の直後にニューヨークに移り住み、日を経ずにして、イギリスでの人脈を背景に、ここでも直ぐに社交界の名士となり、そこでエプスティーンと知り合い、「一心同体」で買春に携わったというのが容疑内容です。ロバートはユダヤ人国家イスラエルを支援、スパイ活動もいとわなかったとの噂もあり、葬儀はエルサレムで国葬並みに挙行されたほどです。    (次回につづく)   著者/佐藤成文(さとう・しげぶみ) 通称:セイブン 1940年東京都出身。早稲田大学政治経済部政治学科卒。時事通信社入社、海外勤務と外信部勤務を繰り返す。サイゴン(現ホーチミン市)、カイロ、ベイルート、ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス各支局長を歴任し、2000年定年退社。現在フリーランスのジャーナリストとしてロサンゼルス在住。  

  • 危険度高い性犯罪者7人釈放 コロナ感染拡大防止でオ郡刑務所  

    2020年04月29日

    【ロサンゼルス29日】オレンジ郡検事局は29日、データベースに登録され、リスクが高い性犯罪者の男7人が、刑務所内の新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための裁判所命令により釈放されたと公表した。   7人は、公然わいせつ罪や未成年への性的虐待などで服役中の20代から50代で、全員が仮釈放中の再犯で再逮捕された前科がある危険人物。釈放時にはGPS監視器が装着されたが、器具切断などの罪をすでに犯している。   ロサンゼルス郡シェリフ局は29日、これまでに郡内刑務所の囚人107人と雇用者66人が新型コロナに感染したと発表。オレンジ郡の刑務所ではコロナ感染拡大防止のための囚人釈放措置で、刑務所内の人口は3月7日以降約45%減少した。  

  • 市営プールのライフガードを未成年わいせつ容疑で逮捕  

    2019年09月06日

    【ロサンゼルス5日】シティー・オブ・コマースの市営プール「Brenda Villa Aquatic Center」でライフガードをしていたジェイソン・マイケル・アンダ容疑者(33)が4日、職務中に会った14歳以下の少女にわいせつな行為をした容疑で逮捕された。   アンダ容疑者は、シティー・オブ・コマースの市職員として2012年から勤務し、採用時のバックグラウンド・チェックなどもクリア。同プールではライフガードと水泳のインストラクターを務めていた。警察当局が、その他の被害者情報などを収集している。

  • コスタメサのナニー、男児への性的いたずらで禁固490年  

    2019年09月06日

    【ロサンゼルス30日】オレンジ郡検事局は30日、4歳から10歳の男児12人に性的ないたずらをした容疑で、コスタメサ在住のナニー、マシュー・アントニオ・ザクルゼウスキー被告(30)に490年の禁固刑が言い渡される可能性が高いと発表した。   ザクルゼウスキー被告は今年5月17日に、国外から帰国した空港で逮捕された。その後の公判で性的いたずら容疑に無罪を主張。その後、さらなる被害者が名乗りをあげ、30日には、14歳以下の未成年への性的いたずら19件や、児童ポルノの所持と未成年への配布を含む重罪25件で再び起訴された。   犯行が行われた期間は、容疑者がナニーをしていた2016年1月から2019年5月まで。公判は11月8日。検事局は被害者情報を求めている。