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  • ママになっても 才能を活かしてほしい マリンバ奏者 高田 直子 Naoko Takada    

    2020年03月26日 ロサンゼルスで暮らす人々

    ぽわん、ぽろん、ぽろろん。まるみを帯びた深い音色。スタジオに続く木製扉の前で耳を澄ませて立ち止まった。 マリンバという楽器をご存知の方はどれくらいいらっしゃるだろう。マリンバは、いわゆる木琴の一種。木琴の音は固く乾いた音であるのに対し、マリンバのそれはやわらかい。   マリンバ奏者の高田直子さんのスタジオを訪れた日は、空には雲ひとつなかった。開け放たれたドアの向こうにマリンバが見える。想像よりもずっと大きい。ビブラフォンもドラムもピアノもあった。光が注がれる楽器はどれも本当に神々しい。   マリンバはピアノよりも鍵盤数が多く感じたので尋ねてみると、すぐさまピアノの前に座り「そんなことないです。ほらね」と慣れた手つきで弾いてくれた。 なるほど、マリンバとピアノはまったく違う楽器にみえるが、考えてみれば同じ鍵盤打楽器だ。たたくことで音を出す。   出会いは8歳。母親と一緒に行った雛祭りコンサートだった。「最初は大きな家具だなって(笑)そこで聴いたのは『熊蜂の飛行』でした」 マリンバに出会ってしまった直子さんは「習いたい」と親に頼んだが、最初の頃は一時的なことだろうと相手にされなかった。けれども変わらぬ情熱に母親は「1回だけね」と約束して教室に連れて行ってくれた。   その1回が2回になり3回になった。そのうちに忘れるだろうと思った親の期待とは裏腹に、彼女の熱意は薄まるどころかどんどん増した。 父親は、新聞紙を切って音の出ない即席マリンバを作ってくれ、彼女はそれで練習した。 遂にマリンバを買ってもらったとき、あまりの嬉しさにマリンバの下で寝たほど。   先生についてめきめきと力をつけた彼女は、11歳で初めて舞台に立った。しかし中学の時に一度マリンバを辞めている。「舞台に立って以降は、周りからプロになるの?どうするの?と何度も聞かれ、それがすごく嫌だったんです」   早稲田大学の心理学科に進み、一年間の交換留学でカリフォルニア大学ノースリッジ校(CSUN)を訪れたことがその後の運命を大きく変える。早稲田を中退し、CSUNの音楽学科に編入し、再びマリンバと向き合う日々が始まったのだ。   「一日6時間、5年間集中すればプロになれる」と信じ、昼夜問わず練習に身を捧げた。 当時の自分の言葉をどう思うかと聞いたら「生意気だったと思います」と笑った。   2002年、ニューヨークで開かれたヤング・コンサート・アーティスト国際オーディションで優勝したことを機にプロとして始動。「20代のときは仕事を選べなかったけど今は選ぶことができて幸せ。子供と過ごす時間が何より大事です」   交換留学初日に出会ったご主人との間には2人の可愛い子供がいる。「才能があるのに子育てでやめてしまう人を私はもったいないと思う。 ママになっても自分の才能を活かしてほしい」彼女の演奏に勇気をもらう理由がわかった気がした。  

  • Vol.12 グローバルな世界に羽ばたいた子どもたち  

    2019年12月19日 教育コラム

     私は、補習授業校や学習塾の教師として、長年にわたり、多くの子どもたちと出会いました。すでに帰国した子どもが多いですが、アメリカで生活している子どももいます。また、社会人として活躍している子ども(もう大人ですが…)もいます。 一人ひとりの活躍ぶりを把握しているわけではありませんし、特に小学生や中学生の時に帰国した子どもの進学した大学や就職先は分かりませんが、ある日、帰国生中学入試を受験して、有名大学附属の中高一貫校に入学した教え子が、テレビ番組の天気予報のコーナーに大学生として出演している姿を見かけ、その成長ぶりに感激しました。小学生ながら、TOEFLで高スコアを上げるという抜群の英語力がありましたので、それも活かして活躍していることと思います。最終回となる今回は、アメリカ育ちの子どもたちの大学卒業後の様子について触れさせていただきます。  補習授業校の高等部卒業後に帰国し、帰国生大学入試を受験して大学に入学した子どもたちの中には、大学卒業後、外資系企業に就職したり、日本の企業の海外駐在員としてアメリカに派遣されたりして、海外で習得した英語力を活かして活躍しているケースが目立ちます。特に、近年、増加している英語の授業のみで学位取得ができる=卒業できるという英語プログラムを設置する大学・学部の卒業生は、このような傾向が強いです。ただし、英語ができるだけで帰国生の就職が有利という時代ではなくなっているのも実情です。国内の学校での英語教育が進んでいることもあり、また、大学入試や次期学習指導要領で英語の四技能(読む、書く、聞く、話す)の力が重視されることも相俟って、国内生の英語力の向上が目立っているからです。企業は、日英バイリンガルであることはもちろんですが、どのような専門的な知識や技能があるかを判断するようになっています。大学を選ぶ際に、何を学ぶかが重要です。  補習授業校の高等部卒業後に、アメリカの大学に進学した子どもたちの多くは、アメリカの企業に就職しています。日英バイリンガルであることが評価され、日系企業で活躍しているケースも目立ちます。ただし、アメリカの企業は、日本の企業以上に専門的知識や技能を重視します。つまり、大学で学んだ専門分野(専攻)が、就職の有利不利を左右しますし、年俸にも影響します。私の教え子でも、サイエンス、エンジニアリング、ビジネス系の専攻で学位を取得した生徒が有名企業に就職し、好条件で採用されています。  また、アメリカの大学卒業後に日本で就職しているケースもあります。日本の企業の中には、日英バイリンガルで専門性の高い人材を獲得するために、アメリカの大学の学生に対する求人を積極的に行っているところもあるからです。私の娘は、サイエンス系の学位を取得し、アメリカの企業に就職しましたが、現在は、その企業の東京支社に勤務しています。  このように、アメリカで育った子どもたちは、グローバルな世界に羽ばたいて活躍しています。今後も、地球の未来のために頑張ってくれることを期待しています。     本コラムの連載は今回で終了します。これまでお読みいただきましてありがとうございました。本コラムが読者の皆様のお役に立てることを願っています。私自身にとっても、これまでの補習授業校教員として、また、在外子女の父親としての経験を振り返る良い機会になりました。  

  • Vol.11 帰国後の英語力の保持・向上  

    2019年12月10日 教育コラム

    英語圏での生活や現地校での英語での学習によって、せっかく身に付けた英語力を帰国後も保持し、さらに向上させたいと思っておられる親御さんは多いでしょう。これを実現するために、どのような方法があるのかを紹介させていただきます。  まず、帰国生受け入れ校に入学・編入学したとしても、必ず充実した英語教育が受けられるわけではありません。入学後は国内生とともに学ぶという学校がほとんどです。したがって、英語力の向上を図るよりも授業についていくための学習に追われている子どもも目立ちます。一方、帰国生専用クラスのある学校は少ないですし、英語力の高い児童生徒がいることを考慮して授業が行われる場合もありますが、日本語力が不足している児童生徒へのサポートが中心という学校もあります。したがって、帰国生専用クラスのある学校に入ったものの、英語力の保持や向上は図れなかったという子どももいます。  また、帰国生受け入れ中学校や高校には、英語力の高い帰国生を考慮して、英語の取り出し授業という英語の授業のみ別クラスで行う授業を受けられるという学校もありますが、最近は減少傾向です。それよりも、英語の授業時間数が多い、英語はレベル別のクラスで授業を行う、高レベルの英語の特別授業を放課後に行うなど、国内生も含めて英語力の向上を目指すカリキュラムを設置している学校が目立ちます。このような学校に入学・編入学し、英語力の保持や向上を図っている子どもは少なくありません。  次に、英語の授業だけでなく英語以外の多くの授業を英語で教える、いわゆるイマージョン教育を行っている学校も増えています。このような学校では、英語を使う頻度がより多くなりますので、ますます英語力が向上したということも耳にしています。  さらに、国際バカロレア(IB)プログラムを導入し、その授業を英語で行っている学校もあります。高校でIBのディプロマを取得すれば、全世界のすべての大学の入学資格が得られるため、アメリカの大学に進学したという子どももいます。  二〇二〇年度から始まる新学習指導要領や大学入学共通テストでは、ますます英語が重視されます。このため、より多くの学校で英語力を向上させる教育を推進する動きが加速化しています。英語力保持や向上を図ることのできる学校は多数ありますので、その中で自分の子どもに合った教育を行っている学校を見つけることが重要です。  最後に、インターナショナルスクールは、ほとんどの授業が英語で行われますし、外国人とともに学びますので、現地校に近い環境があります。英語力の保持や向上は期待できますが、多くの学校が文部科学省の認定校ではないため、九年生を修了しても日本の中学校卒業と同等とは認められないことが多く、日本の高校に進学できないことがあります。また、学齢相応の日本語力が習得できない可能性もありますので注意が必要です。   次回は、『グローバルな世界に羽ばたいた子どもたちについて』を掲載します。   もうすぐ子どもたちは冬休みです。娘は幼少の頃、長期休暇中も朝から夕方までデイケアなどで過ごしましたが、私が自宅で仕事をするようになってからは、私と過ごすことが多くなりました。子どもの世話は大変ではありましたが、今になって思うと、とても貴重な時間でした。  

  • Vol.10 多様化する高校卒業後の進路

    2019年12月09日 教育コラム

    海外の高校卒業後に帰国する生徒の多くが米国からの帰国生で、その大部分が海外駐在員の子どもですが、近年では、永住や米国籍の子どもが日本の大学に進学する傾向が強まっています。一方で、海外駐在員子女が米国の高校卒業後に米国の大学に進学するケースもあり、進路は多様化しています。  海外の高校卒業生の進路の一つが、卒業翌年の春に日本の大学に入学するルートです。春入学の帰国生入試は、在籍高校の成績証明書やTOEFL、SATなどのスコアなどの書類に加え、学科試験の受験が必要です。試験科目は、概ね文系学部志望者には小論文と英語や国語、理系学部志望者には数学、理科と小論文が課されます。また、大半の大学で面接も課されます。春入学を目指す高校生は、現地校で学びながら、これらの受験対策学習をする必要があり、両立が大変です。また、在外年数が二年~三年と短い場合には、TOEFLやSATなどのスコアを伸ばすのにも苦労しています。帰国してからは、ほとんどの生徒が予備校に通学して受験対策学習を進めます。受験勉強は、私立大志望者は十月まで、国公立大志望者は十一月または二月下旬まで続きます。  二つ目は、高校を卒業した年の秋に入学するルートです。秋入学の帰国生入試は、成績証明書やTOEFL、SATなどのスコアやエッセイなどの書類のみという大学が多く、高校を卒業してすぐに大学生になれるのが魅力です。ただし、現地校の成績やTOEFL、SATなどのスコアが合否の決め手になりますので、在外年数が長く英語力が伸びている高校生が、このルートに目を向けています。ただし、大学入学後、日本語で学ぶことに苦労しているケースも見られ、留年や中退をしてしまったという話も耳にします。  三つ目は、二つ目と同様に秋に大学に入学しますが、英語で行われる授業のみを受講して卒業できる英語プログラムを行っている大学・学部に入学するルートです。約十年前に文部科学省のグローバル30(国際化拠点整備事業)が始まり、その後のスーパーグローバル大学創成支援事業によって、英語プログラムを実施する大学・学部が続々と登場しています。これらの大学・学部への入学方法は、秋入学と同様に、成績証明書やTOEFL、SATなどのスコアやエッセイなどの書類のみという大学が多く、英語で学び学位が取得できるため、これまで米国の大学への進学を考えていた高校生も、日本の大学に目を向けるようになっているのです。  最後は、米国の大学に入学するルートです。米国生まれや米国生活の長い子どもが中心ですが、駐在員子女でもこのルートに進むケースが現れています。米国の大学は、現地校での成績(GPA)やSAT、ACTなどのスコアなどで、合格できそうな大学が判断できますので、このルートを選択する駐在員子女がいるのです。中には、世界大学ランキングでトップクラスの大学に進学するケースもあります。   次回は、『帰国後の英語力の保持・向上について』を掲載します。   早いもので、サンクスギビングも終わり、もう12月です。サンディエゴの冬は、これまで住んでいたミシガンと比べて暖かく、とても過ごしやすいです。ただし、ホワイトクリスマスを味わうことができないのが少々残念ですが、ビーチでクリスマスを迎えるのもいいなと思います。  

  • Vol.9 高校生で帰国する子どものアメリカ生活

    2019年12月04日 教育コラム

    高校生で帰国する子どもたちは、小学校高学年や中学校の時に来米していることが多いです。現地校では、来米してすぐにミドルスクールやハイスクールに通学することになりますので、とても苦労することが多いです。日本の中学校で英語教育を受けただけでは、現地校での学習には通用しません。また、英会話の学習をしていたとしても、先生や同級生とのコミュニケーションはできても、授業を聞いて理解したり、教科書を読んだりすることは難しいですし、テストを受験したり、リポートを書いたり、発表したりすることは至難の業でしょう。中には、授業についていけないだけでなく、学校生活にもなじめず、不登校になってしまう子どももいるくらいです。  もちろん、日本人や外国人が多い学校では、ESLのクラスに所属して、英会話や授業のサポートを受けることもできます。ただし、ESLのクラスの授業は、通常の授業とは異なりますので、学年相応の教科の知識が修得できないこともあります。また、日本人が多い学校では、現地校内で日本語を使ってしまうことが多くなり、英語力がなかなか伸びないというケースもあります。  一方、小中学生で帰国する場合と異なり、帰国するための準備も大変です。高校に入学や編入学する際に、入学試験の受験が必要で、現地校での学習に加え、帰国時の受験対策をしなければならないからです。高校一年生の四月に入学する場合には、中学校での履修内容から出題される国語、数学、英語の三教科の試験が課されます。社会や理科が課される高校もありますが、試験がなくても、高校入学後を考えれば、勉強しておく必要があります。また、作文や小論文が課される高校もあります。高校一年生の四月を過ぎて入学する場合は編入学となります。国語、数学、英語の三教科の試験が課されることが多いですが、地歴・公民や理科、作文や小論文が課される高校もあります。出題範囲やレベルは、その高校の履修内容と同様です。つまり、帰国までに、入学・編入学試験に対応できる日本語での学力を修得しなければならないのです。  また、日本の高校に入学・編入学するためには、現地校でのクレジットの取得も重要です。九年生修了は高校入学の条件ですし、編入学のためにも、日本の学年に相当する現地校の学年を修了していることが条件になります。つまり、現地校の授業に出席し、課題や宿題を提出し、テストで合格点を取ることが必要です。そのためには、家庭での学習時間の確保が重要となりますが、一方で、帰国のための日本語での学習時間も確保せねばなりません。  せっかくのアメリカでの中学校や高校生活を謳歌しようと、スポーツや音楽、ボランティアなどにも参加することは良いことですが、このような活動のためにも時間が取られ、睡眠時間が削られている子どももいます。しかし、海外で苦労したことによって、大学進学や就職で、素晴らしい成果を挙げ、活躍している子どもたちが目立っています。頑張ってほしいです。 次回は、『ますます多様化する高校卒業後の進路について』を掲載します。   令和元年度の補習校の授業日も、もうすぐ残り四分の一となります。月日が過ぎるのが早く感じます。年が明けると、年度末と新年度のための校務に追われ、もっと月日が過ぎるのが早くなるでしょう。ただし、子どもたちの成長を感じることができることを嬉しく思います。    

  • Vlo.8 中学生で帰国する子どものアメリカ生活  

    2019年12月03日 教育コラム

    中学生で帰国する子どもたちは、小学校高学年や小学校卒業後間もない時期に来米していることが多いです。日本の小学校で日本語の基礎が定着しているため、日本語力が急激に衰えることはありません。しかし、補習授業校などで日本の教科書での学習を継続しないと、帰国後に適応できる学力が身に付きません。また、来米後すぐに学ぶ現地校のエレメンタリースクールでは、英語に苦労しながらも何とか乗り切れるのですが、ミドルスクールに進学すると現地校の学習内容が難しくなり、宿題も良質ともに増えます。個人差はありますが、中には帰宅後も現地校の学習に追われ、補習授業校の宿題や予復習の時間が取れなかったり、場合によっては両立ができず、補習授業校を休むことになったりする子どももいます。来米後すぐにミドルスクールに入学する子どもには、この傾向が目立ちます。  一方、小学校高学年よりも早い時期に来米し、中学生で帰国する子どもの場合は、現地校のミドルスクールに進学する頃には、すっかり現地校に馴染んでいることが多いため、そんなに苦労することはありません。しかし、どちらかというと英語の方が強くなり、補習授業校の小学校の日本の教科書での学習がしっかりと身に付いていないというケースも見受けられます。  いずれにしても、中学生で帰国する場合には、帰国後の学校選びにも苦労しておられる方が目立ちます。もちろん、公立中学校は、自宅の住所が決まれば、いつでもすぐに入学できます。ただし、アメリカ生活がある程度長くなった子どもには、適応しにくい雰囲気のある学校もあります。また、中学卒業後に待っている高校入試も心配です。そのため、帰国生の受け入れを行っている国私立の中高一貫校に目を向ける方もおられます。この場合、入学試験の受験が必要になります。入試の内容は学校によって異なりますが、国語、数学、英語の三教科が目立つので、そのための対策に帰国前から着手する必要があります。  しかし、英語の方が強くなった子どもにとっては、このような入学試験対策は至難の業と言っても過言ではありません。その場合には、英語力を重視する入試を行う学校を受験しています。また、中学校入学後の日本語での学習にも不安を感じている場合には、公立中学校はもちろん、国私立の中学校でも、授業についていくことが大変になりますので、学習内容や日本語の補習をしている学校や、英語で授業を行っている学校を選択する方もおられます。  このように、中学生で帰国する子どもは、来米後しばらくは現地校の学習に苦労し、また帰国が近づけば、受験対策に追われる生活を送っています。ただし、日英両語での会話が流ちょうになりやすいのは。このような子どもです。帰国後も英語力の保持を心がけていただきたいと思います。 次回は、『高校生で帰国する子どものアメリカ生活について』を掲載します。 シカゴ、ワシントンDC、ニュージャージー、サンノゼ、ロサンゼルス、デトロイト、コロンバス、レキシントンを訪問し、日本の大学進学を目指す多くの高校生や保護者の皆様にお会いしました。帰国生大学入試の受験対策は大変ですが、ぜひ頑張ってほしいです。  

  • Vol.7 小学生で帰国する子どものアメリカ生活  

    2019年12月02日 教育コラム

    小学一・二年生で帰国する子どもは、乳幼児期に来米していることが多く、中には、アメリカ生まれという子どももいます。家庭内では日本語を使っていても、現地の保育園や幼稚園のみに通園している場合には、英語が第一言語になりやすいというケースが目立ちます。家庭内でも、英語の本を読んだり、英語のテレビを観たりすることも多くなりますし、兄弟姉妹との会話も英語になったりすることもあります。したがって、帰国を予定している場合には、家庭内での日本語使用を徹底することや、日系の幼児教室を利用することが大切です。また、学齢期になった際には、補習授業校にて学習することも必要です。帰国後は、公立小学校に入る子どもがほとんどですが、学校や友達にもすぐに馴染んで、あっという間に日本の子どもと変わらなくなります。せっかく身に付けた英語も、忘れてしまう子どもが多いです。  小学三・四年生で帰国する子どもは、幼児期や小学校入学後の間もない時期に来米していることが多いです。来米直後は、英語や現地校の環境に戸惑うこともありますが、すぐに馴染む子どもが目立ちます。現地校ではもちろん、家庭でも現地校の宿題に取り組むため、英語で学習する時間が多くなり、英語が第一言語となる傾向もあり、一方で、日本語力が伸び悩む子どももいます。日本の学校の小学三・四年生の学習は、小学校入学後からの積み重ねがないと理解がすることが難しくなることもありますので、補習授業校での学習の継続が、とても重要です。  小学五・六年生で帰国する子どもは、小学校低学年時に来米していることが多いです。中には、幼児期に来米している子どももいます。来米直後は、英語や現地校の環境に戸惑うことが多いのですが、現地校の学習内容も、それほどは難しくはなく、現地の友達もできやすいので、しばらくすると馴染めるようになります。英語力の定着は個人差があり、英語が第一言語のようになる子どももいますが、そこまでには至らない子どももいます。後者の場合、現地校がミドルスクールになると、英語での学習に苦労するということもあります。一方、前者の場合は、帰国後に日本の学校での学習に苦戦するということもあります。補習授業校での学習の継続が、より重要です。  また、帰国生も小学校卒業後は、多くの子どもが公立中学校へ進学しますが、国私立中学校への進学を希望する場合には、補習授業校の学習のみでは対応できないこともあるので、アメリカにいる時から学習塾や通信講座を利用する必要もあります。私は、学習塾の講師をしていた時に、中学受験生の指導をしましたが、小学六年生の秋からは、平日の夜に週四・五日、土曜日は終日にわたり、受験対策の学習に取り組みました。睡眠時間も少なく、かなりハードな生活が続きましたが、子どもたちはよく頑張ったと思います。 次回は、『中学生で帰国する子どものアメリカ生活』を掲載します。   10月中旬から11月中旬は、全米の12都市を訪問し、帰国生大学入試の説明を行っています。現地校で学び、日本の大学進学を目指す高校生は、日英両語での高度な学習をしなければならず、負担も重いですが、この経験は必ず今後の人生に生かされますので、頑張ってほしいと思います。

  • Vol.6 帰国生のアメリカ生活    

    2019年12月01日 教育コラム

    私は、アメリカの複数の都市の補習授業校や学習塾の教員として、多数の帰国生の指導に携わりました。帰国生は、保護者の仕事の都合で来米するため、来米時の年齢、在米年数は様々です。年齢は、最近は若年化傾向にあり、未就学児や幼児、小学校低学年が多く、中学生や高校生の時に来米する家庭は少なくなっています。在米年数は、二年から三年が多いですが、五年とか十年以上という子どももいます。  アメリカの帰国生の多くは、平日は現地校に通学します。この現地校に馴染めるかどうかが大切です。また、帰国後に日本の学校に適応できるように、補習授業校で日本の教科書を使った学習を継続することや日本の学校生活を体験することも重要です。高校や国私立中学校への入学や編入学を予定していれば、受験対策も必要です。  幼児や小学校低学年時に来米した子どもは、現地校での学習内容も難しくなく、同級生とのコミュニケーションも取りやすいので、比較的早く馴染める傾向があります。また、二年から三年暮らせば、英語力はかなり向上し、ネイティブ並みになる子どももいます。しかし、小学校低学年は、日本語や日本の学校教育の基礎を定着させる時期です。そのため、教科書での学習をしっかり行わないと、帰国後に日本の学校の学習についていけないという問題が生じます。また、帰国後の数年で、せっかく身に付いた英語を忘れてしまう傾向も目立ちます。  小学校高学年時に来米した子どもは、低学年の子どもより時間はかかりますが、多くが現地校に馴染めるようになります。二年から三年で英語力が向上し、英検二級や準一級に合格する子どももいます。一方、日本の教科書での学習を継続していれば、日本語力を維持することもできます。ただし、学習する漢字の数も増えますし、内容も難しくなります。また、中学生として帰国することも多いので、学習内容を修得するための努力が必要です。  中学生や高校生時に来米した子どもは、現地校に馴染むのに苦労するケースが目立ちます。現地校の学習内容は難しくなり、英語の語彙力も必要になります。また、宿題も多くなり、多くの子どもが、帰宅後は毎日深夜まで宿題に追われます。また、思春期でもあり、現地校の同級生と仲良くなることも大変です。現地校生活が辛くなり、登校できなくなる子どももいます。しかし、現地校での学習を、歯を食いしばって頑張り、英語力が向上し、それを活かしてアメリカの大学に進学する子どももいます。また、この時期に身に付けた英語力は、維持できる傾向があり、日本の大学卒業後に英語を生かした仕事に就いている子どもも目立ちます。  このように、来米時期や年齢、在米期間は様々でも、アメリカに暮らす帰国生がいろいろな苦労をしています。しかし、多くの日本人が経験できるわけではないアメリカでの生活は貴重です。帰国後も、この経験を活かしてほしいと思います。 次回は、『小学生で帰国する子どものアメリカ生活』を掲載します。 日本の学校の学年は4月から半年が過ぎ、これからの半年は、次の学年に進む準備期間となります。補習校と現地校との両立や部活動、習い事、受験対策などと忙しい日々を過ごしている子どもたちが着実に成長していく姿を見るのは、とても嬉しいことです。  

  • ”筋トレママ”が作る健康&ハッピーライフ ヘルスコーチ 産前産後フィットネストレーナー 井戸本 結実 Yumi Idomoto  

    2019年10月30日 ロサンゼルスで暮らす人々

    ヘルスコーチ&産前産後フィットネストレーナーとして活動する井戸本結実さん。「クライアントが変わってきたり、ブログでメッセージをもらったりするとやっていてよかったと思う」。人助けがしたいという思いで指導に励む(公式ウェブサイト yumiid.com)

  • ハートこもるアナログ デジタル時代に提供 デザイナー/Baum-kuchen経営者 高木 和可子 Wakako Takagi  

    2019年10月02日 ロサンゼルスで暮らす人々

    トラベラーズノートへの一目惚れが起業のきっかけの一つという高木和可子さん。「日記を書くことは米国ではセルフケア。心を豊かにするセラピーでもある」。紙を大切にするコミュニティは小さいが、アナログにはデジタルにはない“ハート”がある

  • Vol.5 家庭での日本語学習の大切さ    

    2019年09月27日 教育コラム

    前回お伝えした米日教育交流協議会主催の日本語・日本文化体験学習プログラム「サマーキャンプin ぎふ」には、二〇〇六年から二〇一八年までの十二年間に二三七人の小中学生・高校生が参加しました。  参加者の国や地域は、アメリカ各地をはじめ、カナダ、メキシコ、イギリス、フランス、アイルランド、トルコ、中国、香港、台湾、韓国、タイ、ナミビアというように、世界各地に広がりました。日本に在住し、インターナショナルスクールやアメリカンスクールに在学する子どもたちも参加しました。 また、参加者の両親を見ると、半数以上は母親が日本人という子どもでしたが、父親が日本人、両親とも日本人でもアメリカ生まれや幼少時からアメリカ在住という子ども、両親ともアメリカ人や中国人という子どももおり、いろいろな家庭からのニーズがあることを実感しました。  サマーキャンプに参加者したのは、すべて日本語学習中の子どもたちですが、日本語力には大きな差がありました。日本語での会話が堪能で、日本の学年相応の読み書きができる子どもがいる一方で、ひらがなの読み書きも難しく、片言の会話しかできない子どももいました。 このような日本語力の差は、家庭での日本語学習環境が大きく影響していることを感じました。  日本語が堪能な子どもの家庭では、多くが両親や兄弟姉妹と日本語で会話しています。一方、母親だけと日本語で会話している家庭の子どもの日本語力は、やや足りないケースが目立ちます。 また、父親だけと日本語で会話している家庭の子どもの日本語力は、外国語を話す母親と過ごす時間が長いということもあり、日本語力が足りない傾向があります。 そして、両親と日本語で会話していても、兄弟姉妹では日本語を使わない家庭でも、日本語力が足りないこともあります。 両親が日本人でない家庭の子どもなのに日本語が堪能で感心したのですが、両親がともに日本での生活経験があり、流ちょうな日本語を使える方であり納得したという経験もあります。  日本語力の向上のためには、家庭ではできるだけ日本語で会話することに加え、日本語学習環境を整えることが大切です。そのためには、補習授業校に通学し、家庭での日本語学習時間を確保するのが最適です。 しかし、補習授業校に通学しない場合でも、日本語の本や漫画を読んだり、日本語のテレビやビデオを観たり、音楽を聴いたりして、日本語に触れる時間を増やすと良いでしょう。本の種類や番組は、子どもの興味を引くものを選ぶことも大切ですが、年齢相応のものを選ぶことも心がけましょう。  サマーキャンプ終了時には、保護者に日本語で話しかける子どももおり、大変嬉しく思いました。にもかかわらず、次の年に参加した時には、元に戻っているという場合もありました。次の年も日本語力を維持・向上しているのは、アメリカに帰ってからも日本語学習を継続した家庭の子どもでした。「継続は力なり」ですね。    次回は、帰国生のアメリカ生活について』を掲載します。     現地校の新年度が始まり1カ月が過ぎました。来年にアメリカの大学を目指す高校生は希望大学の出願準備に追われています。今年高校を卒業した生徒が受験する帰国生大学入試は9月入試の合否結果が判明しつつあり、来春の入学先を射止めた受験生も出ています。    

  •   Vol.4 一時帰国で学ぶ日本語と日本文化  

    2019年09月26日 教育コラム

    アメリカの学校の長い夏休みには、長期間にわたり一時帰国する家庭が目立ちます。一時帰国中の日本での過ごし方で目立つのが、日本の学校での体験入学です。  帰国予定のある家庭にとっては、子どもが本帰国後に日本の学校に円滑に適応するために、学校生活の様子を知る良い機会です。また、同学年の子どもとの学力の違いを確認することもできます。 ただし、国私立の中学や高校の受験を予定している場合には、学習塾で受験対策中心の学習をされる方もおられます。  一方で、帰国予定のない家庭にとっては、日本語の学習を集中的に行ったり、学校生活を通じて日本文化を学んだりする絶好の機会です。ただし、補習授業校に通学せず、日本の教科書での学習を行っていない子どもにとっては、日本の学校の体験入学はお勧めできません。 国内の子どもと日本語で会話はできたとしても、授業内容はほとんど理解できないため、教室に座っていることが苦しいと感じるからです。また、受け入れ校側でも対応に困るため、体験入学を断られることもあります。  しかし、帰国予定のない家庭では、せっかくの一時帰国中に日本語や日本文化を学ばせたいという強い思いがあります。我が家でも、娘は補習授業校で学び、家庭でも日本語で会話をしていましたが、年々日本人離れしていく姿を見て、アメリカでの生活では体験できない日本の文化を理解する必要性を感じていました。 そこで、私が設立した米日教育交流協議会では、日本語・日本文化体験学習プログラム「サマーキャンプin ぎふ」を企画しました。  活動拠点は、日本の自然や歴史を心と体で感じさせるため、私の故郷である岐阜県の里山としました。 楽しみながら日本語と日本文化を学ぶことをコンセプトにし、約十日間から二週間の実施期間中には、築百年以上の古民家での生活体験、寺院での読経や座禅体験、里山の畑での農業体験、清流での川遊びやいかだ川下りなどの自然体験、岐阜城や神社仏閣などの史跡見学の他、民家でのホームステイや公立学校での体験入学など、多彩な活動をすべて日本語で行いました。 また、私が実施期間中に心がけていたのは、参加した子どもたちに日本の礼儀作法を修得させることです。  いつも初日のオリエンテーションでは、日本語で大きな声で挨拶をすることを約束しました。お世話をしてくれる大人には、「おはようございます。」、「ありがとうございました。」などというように敬語を使うことも指導しました。 また、家に入るときには脱いだ履物を揃えること、和室での食事の際、食前食後の挨拶「いただきます。」、「ごちそうさまでした。」の時は必ず正座をすること、話を聞くときは話す人の顔を見て聞くことや、途中で口をはさまないで最後まで聞くことなども徹底しました。これらの礼儀作法は、サマーキャンプに参加した子どもたちが大人になった際に役立っていると信じています。   次回は、『家庭での日本語学習の大切さ』を掲載します。       ミシガンでは、9月に入ると秋の気配が漂い、一気に広葉樹が紅葉します。えも言われぬ鮮やかな色に染まった森や林を見るのが楽しみでした。サンディエゴは相変わらず青空が広がっていますが、秋は訪れているようです。ただし、私にとっては夏が続いていると感じます。  

  •   Vol.3 補習授業校を継続することの大切さ  

    2019年09月20日 教育コラム

     前回述べました通り、補習授業校を継続することは、特に永住や米国市民の子どもにとって、とても難しいことですが、継続することによって、とても大切なものを得ることができます。  まず、日本の同年齢の子どもに準ずる日本語力が修得できます。中学部を卒業すれば、二、一三六字の常用漢字すべてを学ぶことになりますので、日本で生活するのに支障がなくなります。高等部を卒業すれば、常用漢字の読みに慣れ、主な常用漢字を書き、文や文章の中で使うことを学習しますので、日本語をより使いこなすことができるようになります。  また、補習授業校では、文法、敬語、ことわざや慣用句、故事成語なども学びます。文法を学ぶことは正しい日本語を使うことに有効ですし、敬語を修得することは日本で大学生や社会人になった時にはもちろん、海外でも日系企業で働いたり、日本人と接したりする場合に必ず役に立ちます。  永住者や米国市民の子どもは、英語は第一言語として使いこなしているでしょうから、補習授業校の中学部や高等部を卒業すれば、バイリンガルとなれると言えるでしょう。 しかし、日英両語が使いこなせるだけでは、真のバイリンガルとは言えません。日本の文化を理解していること、特に日本的な礼儀作法を身に付けていることが必要です。  補習授業校では、授業はもちろん、運動会や入学式、卒業式などの学校行事や、音楽会、文化祭、生徒会活動などの諸活動も、日本の学校に準じて行っています。このような学校行事や諸活動を通じて、起立、礼などの礼法、朝や帰り、始業や終業時の挨拶など、日本的な礼儀作法が自然に身に付いていきます。  このように、補習授業校を継続することによって、社会でも通用する日本語力と日本的な礼儀作法が修得でき、真のバイリンガルとなることができるのです。そして、真のバイリンガルとなった子どもたちは、グローバルな世界で活躍しています。  私の教え子たちも、アメリカの大学を卒業してアメリカに進出している大手日系企業に勤務している生徒、日本の大学を卒業して世界四大会計事務所のような外資系の企業に勤務している生徒など、さまざまな分野で活躍しています。 私の娘も、アメリカの大学を卒業し、アメリカの医薬品関係企業に就職しましたが、日英バイリンガルということで、現在は東京支社に勤務しています。  すべての生徒に共通しているのは、幼少時より高等部まで補習授業校を継続したこと、日英両語が堪能であること、日本的な礼儀作法を修得していることです。 さらに、大学で身につけたエンジニアリング、コンピュータサイエンス、バイオケミストリー、マネージメントなど専門分野を活かして活躍しているということです。現在、補習授業校で学んでいるどもたちが、彼らに続くことを期待しています。   次回は、『一時帰国で学ぶ日本語と日本文化について』を掲載します。       サンディエゴでの生活も5カ月半となりました。妻はミシガン、娘は東京という、各々時差のある地域で暮らしていますが、ラインでコミュニケーションを取っています。お互いが寂しいながらも、元気に生活しているのを確認でき、嬉しく思います。    

  •   Vol.2 補習授業校を継続することの難しさ  

    2019年09月19日 教育コラム

     補習授業校は、平日現地校で学ぶ子どもが、帰国後に日本の学校に適応できるように、日本の教科書を使った授業や学校行事など、日本の学校に準ずる教育を行っている学校です。 ただし、多くの学校には、帰国予定の子どものみでなく、永住者や米国市民の子どもも在籍しており、後者の方が多い学校も目立ちます。  私は補習授業校の教員を、複数校で通算十七年ほど勤めています。娘も幼稚部から高等部までの十三年間通学しました。これらの経験で、永住者や米国市民の子どもが補習授業校を継続することの難しさを実感しています。  補習授業校を継続することの難しさの一つは、日本の子どもが一年間で学ぶ内容を、週一回のみで履修しなければならないことです。授業だけでは定着しないので、多くの宿題が課されますが、それをこなすのがなかなか大変です。  娘の場合、幼稚部や小学部一~二年生までは、さほど苦労はしませんでしたが、それを過ぎると、覚える漢字の数も増えますし、難しい言葉も出てくるようになり、徐々に親の手伝いを要するようになりました。 また、毎日、少しずつ進めればよいのですが、平日は現地校の宿題や課外活動、習い事などもあり、ふと気が付くと金曜日になっていたこともあり、そんな時は深夜まで泣きながら取り組んだこともありました。 しかし、大変でも宿題をすることによって授業を理解できる実力が着き、続けることができるのです。  もう一つの難しさは、現地校との両立です。現地校のエレメンタリースクールは、授業も難しくなく宿題も多くはありませんが、ミドルスクール、ハイスクールと上級学校に進学すると様変わりします。授業や宿題が難しくなるだけでなく、授業によっては平日の放課後や休日にも、コンサートやコンクール、プロジェクトへの参加の必要があり、クラブに所属すれば、練習や試合などに参加せねばなりません。 また、アメリカの大学に進学するためには、ボランティア活動やインターンシップを行う必要もありますし、進学に必要なSATやACTは、補習授業校の授業日の土曜日に試験が行われます。  娘の場合、オーケストラとバンドの両方をやっており、平日の夜にコンサートに参加することもしばしばありました。 ただし、補習授業校を休まないよう土曜日に練習や試合のあるクラブ活動には、敢えて参加しませんでした。それでもオーケストラやバンドの関係で休むことはありましたし、フットボールのシーズンは金曜日の夜まで試合の応援演奏があり、土曜日の朝に辛い思いをして起きたことも少なくありませんでした。 また、高等部三年の九月からは州内の大学に進学し寮生活をしていましたので、毎週金曜日に車で片道一時間半かけて迎えに行かねばならず、親としても大変でしたが、今は、補習授業校を継続できて、とても良かったと感じています。   次回は、『補習授業校を継続することの大切さについて』を掲載します。       夏休み明けは、心身ともに一回り成長した子どもの姿が見られ嬉しいです。一方で、現地校の学年が上がり、勉強が難しくなったり、課外活動が忙しくなったりして、大変そうな子どもの姿を見ることもあります。将来のため、頑張って乗り切ってほしいと思います。      

  • Vol.1日英バイリンガルを目指した子育て  

    2019年09月18日 教育コラム

    米日教育交流協議会の丹羽と申します。この度、Weekly LALALAの誌面にて在外子女教育について書かせていただくことになりました。  私は1999年に妻と娘(当時2歳9か月)とともに来米し、20年間アメリカに暮らしています。その間、カリフォルニア州、ニューヨーク州、ニュージャージー州、ミシガン州にて在外子女教育に携わってきました。補習授業校や学習塾の教員を務めるとともに、日本の里山を活動拠点とする日本語・日本文化体験学習プログラム「サマーキャンプ in ぎふ」の企画・運営、帰国生のための学校選びや受験に関するサポートなどを行っています。ここでは、このような在外子女教育現場で感じたことを書かせていただきます。  また、私は在外子女の父親でもあります。娘は2歳9か月でカリフォルニア州に来て、すぐにチャイルドケアセンターに通園し、その後、プレキンダーからからハイスクールまで現地校に通学し、アメリカの大学の自然科学部を卒業しました。卒業後はテネシー州の医薬品系企業に就職し、現在はその企業の東京支社に勤務しています。また、娘は幼稚園から補習授業校に通学し高等部を卒業しました。アメリカの大学で専門的な学問(神経科学)を修得し、日英バイリンガルであることが医薬品系企業への就職と日本での勤務につながっています。ここでは、娘の子育てを通じて感じたことも書かせていただきます。  前置きが長くなりましたが、今回は娘の話題を続けさせていただきます。娘は来米直後に通園したチャイルドケアセンターでは言葉が通じないにもかかわらず、ほどなく馴染むことができ、知らないうちに英語を話せるようになりました。家庭でも時々英語を使うようなこともあり、その発音の良さに驚いたものです。また、アメリカのアニメもよく観ていましたし、休日には現地のお友達ともよく遊んでいました。しかし、両親とは日本語で会話しており、日本語力について何の問題も感じませんでした。また、日本の絵本を読んだり、日本のビデオを観たりしたりするのが大好きでしたので、日本語力の低下を心配することもありませんでした。しかしながら、日英バイリンガルとなるためには補習授業校での学習は重要であり、娘を入学させるのはもちろん、私自身も補習授業校で教えたいと考え、サンフランシスコ補習授業校で教員を務めることになりました。  そんな中、娘が現地校のキンダーの時にニュージャージー州に転居することになりました。私はプリンストン補習授業校に勤務することになり、娘も同校の幼稚園に入園しました。親子ともに、週末は補習授業校という生活が始まったのです。今思うと、この生活があったからこそ、娘を日英バイリンガルに育てることができたのです。ただし、この生活を継続することは簡単ではありませんでした。    次回は、『現地校と両立し、補習授業校を継続することの難しさについて』を掲載します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 今年3月に約15年間暮らしたミシガン州を離れ、カリフォルニア州サンディエゴで生活しています。毎日のように青空が見られる快適な気候や海が近いこと、日本食が豊富なことを嬉しく思っています。しかし、25年ぶりに一人暮らしとなり、不便で寂しい思いもしています。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  • Vol.28   ハイになる食べ物、エディブル その1  

    2019年09月13日 マリファナのおはなし

      マリファナを燃やして吸う、ベープする他にも人気のマリファナの摂取方法があります。それはTHCやCBDが含まれている食べ物、エディブルです。 ディスペンサリーに足を踏み入れると同時に、エディブルに馴染みのない日本人の度肝を抜かれるのが、エディブルの圧倒的な品揃えです。グミ、チョコレート、クッキー、ミンツ、はちみつ、プレッツェルや飲み物、健康志向なアメリカならではのグルテンフリーやビーガンオプションに至るまでのバラエティの豊富さに驚かれることでしょう。 マリファナがまだ違法とされている国ではなかなか聞き慣れないマリファナの摂取方法ですが、こちらロサンゼルスでは「エディブルしかやらない!」という人もいるくらい、とても重宝されているんです。

  • 南加日米協会 日本語セミナー 『脳科学/心理学に基づいた子育てと 介護の板挟みを上手に生き抜く方法』

    2019年09月04日

    南加日米教会が主催する日本語セミナー『脳科学/心理学に基づいた子育てと介護の板挟みを上手に生き抜く方法』が9月27日(金)9am~11:30amにリダックゲートウェイホテル トーランス(20801 S. Western Ave. Torrance CA 90501)で行われる。 子ども専門心理の加州公認心理カウンセラー、荒川龍也さんが子どもが抱えやすい心の問題とその対処法や効果的なしつけについて、高齢者医療専門加州公認臨床ソーシャルワーカーのレイン志織氏が認知症にまつわる症状と対処法を教える。 参加費はJASSC会員$15、非会員およびそのゲスト$30。

  • 全米一住みやすい街 ポートランド♥  

    2019年09月04日 さとみるくの Happy Life Style

    名前:ポートランド   街:環境、子育て、通勤などにおいて数々の全米ナンバーワンに輝く街。 自然に溢れ美しい緑や公園が多く、ファッションやアートも個性豊かで飽きさせません。全米で活躍したシェフ達が集まり、腕比べするような創作料理は、ここでしか食べられない物ばかり。   ポイント:なんと言ってもTAX FREEが嬉しい! お買い物しても食事しても消費税がかからないって、得した気分になってしまいます。   おすすめ:昨年(2018年)ポートランドでベストレストランに選ばれたCanard 734 E Burnside St, Portland, OR 97214   倉庫を改造した巨大ブリュワリーWayfinderは、地ビールとローカルのチーズやハムが絶品です。 Wayfinder Beer 304 SE 2nd Ave, Portland, OR 97214  

  • 『子育てと仕事の両立方法とは? ~ママ×映像翻訳者 in アメリカ』 JVTA無料トークイベント開催  

    2019年08月29日

    これまで多くのプロ映像翻訳者を輩出しているJVTA(日本映像翻訳アカデミーロサンゼルス校)が、9月18日(水)10am~11:30amに無料トークイベントを開催。   プロの映像翻訳者として活躍中のマクラウドゆかさん、プロを目指して同校で受講中の柳田眞由乃さんが仕事と子育てのバランスの取り方やキャリアの選び方などを語る。 「ママになっても自分らしくキャリアを築き、いつまでも輝きたい」と考える人は必見。   また、同校では無料体験レッスンも9月11日(水)、21日(土)、28日(土)に開催。詳細は問合せを。  

  • アメリカでも日本でもヨガに夢中♥  

    2019年05月23日 さとみるくの Happy Life Style

    名前: 森 大瀬(Oose Mori)   職業:ブロガー/ヨガインストラクター   ハマっていること: 満月をきれいに見える場所を探すこと。   健康とキレイの秘訣: ヨガと食べもの♥ 心を整えると体が整います♥   お気に入りの場所: レドンドビーチ。   アメリカに来た理由: 現実逃避。   尊敬する人: 人生を楽しんでいる人。   最近感動したこと: 地域活性化フェスが成功した事。   夢: 動物殺処分ゼロの仕組みをつくる。   メッセージ: アメリカ生活を終え日本に帰国後ヨガインストラクターになりました♥ ブログではLA LIFE、帰国後の生活、子育て、動物、ヨガのことなどたくさん書いています♥ おーせオフィシャルブログ「60%全力あと丸投げ!」 https://ameblo.jp/oose/