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  • Santa's LA Life vol. 57  

    2019年09月11日 三太のLA LIFE

  • Santa's LA Life vol. 56  

    2019年09月05日 三太のLA LIFE

  • Santa's LA Life vol. 55  

    2019年08月29日 三太のLA LIFE

  • Santa's LA Life vol. 55  

    2019年08月22日 三太のLA LIFE

  • Santa's LA Life vol. 54  

    2019年08月14日 三太のLA LIFE

  • Santa's LA Life vol. 53

    2019年08月07日 三太のLA LIFE

  • Santa's LA Life vol. 52

    2019年07月30日 三太のLA LIFE

  • Santa's LA Life vol. 51

    2019年07月25日 三太のLA LIFE

  • Santa's LA Life vol. 50

    2019年07月16日 三太のLA LIFE

  • 夢実現へ向け日系一世に「近道のチケットない」 漫画家 井上 三太|Santa Inoue  

    2019年06月28日 ロサンゼルスで暮らす人々

     「成功への近道のチケットはない」。漫画家・井上三太さんが実感していることだ。昨年末、50歳手前で「ハリウッドで映画を作るため」にLAへ移住した。架空都市〝トーキョー〟に生きる若者を描いた代表作『TOKYOTRIBE』シリーズはストリートカルチャーとなり、ファッションや音楽に影響を与え、舞台、アニメおよび実写映画化された。世間から見れば〝成功〟だ。しかし、家族を説得し事務所を整理し、夢実現のため米国へやってきた。15年前、LAを訪れた際にコミックショップの店主と親しくなり「アメリカで映画を作りたい」と話すと「実現するにはここに住まなきゃダメだ」と言われた。そのことがずっと頭にあったが、海外移住のは大きな決断だ。だが、ビジョンが見えた。「科学的な根拠はない。でも明確に、アメリカで成功するというビジョンが見えた。これは勝負するしかないなと」。  米国で自分の漫画でアニメーション映画を作る。それが目標だ。「『TOKYO TRIBE』のタイトルで米国でアニメを作りたい。本気でやりたいんですよ。生半可な気持ちでは来てない。東京と香港とLAがミックスしたような街でちょっと近未来のSFにして、ストーリーは新しいもので。米国はストリートカルチャーやヒップホップの本場だけど、ヒップホップのアニメが存在しない。その2つを掛け合わせられれば商業的にもすごいものが作れる」と熱く語る。しかしその調合が難しい。「ヒップホップとの化学調合ができるアニメを作る人がいない。スケボーやドラッグが出てきたり、洋服の丈であったり、キャップだったり。一朝一夕でわかる問題じゃない。神がおれに与えてくれた才能というか、それを作れるのはおれしかいないと思ってる。それを証明したい」。  LAへやってきてすぐ、不動産屋に言われた事がある。「三太さんもこれから日系一世になるんですよ」。ハッとした。戦後、米国に残ってリトルトーキョーを作ったような元祖日系人たちの開拓者魂を感じた。「自分にもそういう開拓したいっていう気持ちがあるのかもしれない」。現在は移住から半年が経ち、日本の漫画雑誌での連載をLAから描く日々を送る。そのためにPCで漫画を描く技術も新たに学んだ。15年かかったが、移住という夢は実現した。しかし、映画の具体的な話は進んでいない。自分の漫画が世界一だとは思っていない。しかし、オンリーワンだとは思っている。この国で自分のニーズがあると信じている。自分が描ける漫画は米国人には作れないものであり、それを自分が生み出しているという自負がある。焦ってはいない。「すぐにはいいことは起きないんですよ。すぐに仕事がバンバン決まるということは。成功の裏には人一倍の努力がある。そんなうまい抜け道はない気がするんですよね」。一つ夢を実現したあとには、次のステップへ進むための努力が必要。それをわかっているから、今をがんばれる。