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  • ホームレスの感染抑止に苦慮 カリフォルニア州  

    2020年05月05日

    【ロサンゼルス5日時事】米国で、路上やシェルターで密集して生活するホームレスの新型コロナウイルス感染抑止が課題となっている。全米最多の約15万人のホームレス人口を抱える西部カリフォルニア州では隔離のためホテルやトレーラーハウスへの収容を進めているが、難色を示す地元自治体もあり、対応に苦慮している。   米疾病対策センター(CDC)が3月下旬から4月中旬にかけて全米4都市のシェルター19施設を調査したところ、入所者の25%、職員の11%に感染が判明した。CDCは「シェルターは混み合っており、他人と距離を確保するのが困難」と指摘。入所者は基礎疾患を抱える高齢者が多く、就寝時に頭部を2メートル以上離すことや、定期検査の実施などを促している。   カリフォルニア州は空室を抱えるホテルと交渉し、4月中旬までに1万5000室以上を確保した。しかし、一部では周辺住民が反発し、自治体が差し止めを求める動きも出た。ニューサム州知事は「道義をわきまえてほしい」と非協力的な自治体に理解を求めた。   サンフランシスコでは、市内最大のシェルターで100人規模の感染が発生。市議会は、多くのホームレスを隔離するため7000室を確保するようブリード市長に命じた。市は2700室以上を用意し、1000人以上を収容したが、目標には届いていない。   市長は、収容に必要な職員の不足や安全の確保に手間がかかることを挙げ、「現実的になるべきだ」と釈明した。サンフランシスコは全米でいち早く外出禁止令に踏み切った自治体だが、ホームレス団体は「家がないのにどこに退避しろと言うのか」と訴え、抗議行動を活発化させている。 写真:サンフランシスコ最大のシェルター  

  • LA市長宅前でデモ続けた牧師を逮捕 ホームレス救済求め  

    2020年04月30日

    【ロサンゼルス30日】サウス・ロサンゼルスの牧師が28日、Windsor Square地区のエリック・ガルセッティ・ロサンゼルス市長宅周辺で、スキッドロウのホームレスを新型コロナウイルス・パンデミックの間、ホテルなどに住まわせるよう求めるデモを数日間続け、逮捕された。   逮捕されたのは、宗教団体「Yes We can! Worship Center」のシャーマン・マニング牧師。ホームレス3人を引き連れ、Windsor Square地区で野宿もしていた。保釈補証金15万ドルで勾留されている。  

  • 【第二十二回】 新型コロナウイルスの拡散

    2020年03月04日 アメリカ101

      アメリカにとって、 新型コロナウイルスの拡散が「対岸の火事」ではなくなってきました。 ドナルド・トランプ大統領が2月26日、“フェイクニュース”の巣窟だとして、近づくことを避けてきたホワイトハウスのプレスルームに久しぶりに姿をみせたのも、その対応での存在感が薄く、指導力の欠如を批判する声がメディアだけでなく、超党派の政治家の間からも出ていることへの危機感を示すものでしょう。 だがこの記者会見では、アメリカでの感染拡大の可能性について、そのリスクは依然としてきわめて低いと指摘、対策の統括責任者にマイク・ペンス副大統領をあてることを明らかにして、「いかなる事態にも十分に(very)、十分に、十分に準備ができている」とトランプ流の大見得をきっていました。    しかし、この会見直後に、連邦政府の感染病対策統括機関であるCDC(疾病予防管理センター)が、アメリカで初の「市中感染」患者の可能性のあるケースがカリフォルニア州北部で確認されたと発表、不穏な(ominous)影を投げかけています。 そして「不穏な」ということでは、アメリカ国内でもNIMBYの動きが出ていることです。    オレンジ郡が26日に、地方自治体として初めて保健医療緊急事態宣言を出しました。その引き金となったのは、連邦政府保健福祉省(HHH)から、カリフォルニア州北部のトラビス空軍基地に収容されているクルーズ船「ダイアモンド・プリンセス」乗客の感染者数十人を、コスタメサ市内にある医療保健施設(Fairview Development Center)に移動させたいとの通達があったことでした。 本来は発達障害者の治療を目的とした施設で、各部屋にバス・トイレがありますが、現在は使用されておらず、ホームレス向けに利用することも検討された建物です。 しかし文字通りの「寝耳に水」のコスタメサ市は、住宅地に隣接し、学校やゴルフコースもある場所であり、しかも透明性を欠いた動きだとして、その差し止めを求める緊急の訴えを起こす騒ぎとなりました。 これを受けてサンタアナの連邦地方裁判所は差し止めの仮処分を決定したものの、ロサンゼルス・タイムズ紙が社説で「典型的なNIMBY主義だ」と批判するなど波紋が広がっています。    HHHが、コスタメサのほかに感染者収容施設として予定していたのは、アラバマ州アニストン市内の建物でした。FEMA(連邦緊急事態管理局)が所有するCDP(国内準備センター)ですが、通達を受けた直後、同市は日曜日にもかかわらず23日に緊急市議会を開催、全会一致で、施設利用阻止に向けあらゆる選択肢を検討するとの決議を採択しました。 そして同州が熱烈なトランプ支持の「レッドステート」であることを背景に、地元選出のリチャード・シェルビー上院議員とマイク・ロジャーズ下院議員が相次いで電話でトランプに“直訴”して、計画撤回を手にしています。    いずれも「Not In My BackYard」(自分の裏庭ではゴメン)という“住民エゴ”が前面に出てきたケースですが、20日にはウクライナでは住民数十人が、中国からの帰国者を乗せて14日間の隔離施設に移動するバスを阻止するために投石や火をおこす騒ぎがあったばかりです。    アメリカ国内では2月27日現在、クルーズ船の乗客を含めて60人が隔離施設や病院に収容されています。 集団感染を防ぐことができるか、ここ数週間が正念場です。   著者/佐藤成文(さとう・しげぶみ) 通称:セイブン1940年東京都出身。早稲田大学政治経済部政治学科卒。時事通信社入社、海外勤務と外信部勤務を繰り返す。サイゴン(現ホーチミン市)、カイロ、ベイルート、ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス各支局長を歴任し、2000年定年退社。現在フリーランスのジャーナリストとしてロサンゼルス在住。  

  • カイロプラクティック 一日無料治療を実施!

    2020年03月04日

    サデナ・カイロプラクティックセンターは3月14日(土)9am~7pm、一日無料治療を実施する。 開催場所はPasadena Chiropractic Center(3656 E. Foothill Blvd. Pasadena CA 91107)。 これはホームレス保護団体への寄付活動H.O.P.E. DAY(Helping Other People Eat)に参加するためのもので、当日は寄付用の缶詰か古着を持参すると無料でカイロプラクティック治療、物理療法、マッサージ、レントゲンなどが受けられる。 要予約。

  • 情熱で「コレはイケる!」をビジネスに 起業家 清水 龍青 Ryusei Shimizu  

    2020年01月29日 ロサンゼルスで暮らす人々

    ロサンゼルスを拠点に、計6つの物件でのAirbnb(エアビーアンドビー)ビジネスを展開する清水龍青さん。 Airbnbの情報  www.airbnb.com/users/161307433/listings

  • ホームレス家族用にトレーラー30台設置へ LA参事会が承認  

    2020年01月22日

    【ロサンゼルス22日】ロサンゼルス郡参事会は21日、ホームレスの家族の臨時的住居としてトレーラー30台をサウス・ロサンゼルス地区に設置する案を承認した。 マーク・リドリー・トーマス参事が提案し、加州知事が今月初めに発令した、14億ドルをホームレス対策に充てる行政命令から資金を得る。トレーラーは、公有と私有の両土地に設置される計画。   参事会ではまた、先日閉鎖が決まったダウンタウン・ロサンゼルスのSt.Vincent Medical Centerをホームレス用ハウスとして用いる案も話し合われた。  

  • 【第十四回】 ロサンゼルスが、Sports Capital of the World (世界のスポーツ首都)に

    2020年01月16日 アメリカ101

     新しい年(newyear)を迎えましたが、今年はまた2020年代という10年期(decade)の初めの年でもあります。 20世紀のアメリカ社会を表現した「Roaring Twenties」(狂騒の1920時代)に匹敵するような大荒れの時代となるのか気になるところですが、今後10年のカレンダーを眺めると、2028年の夏季オリンピック開催を頂点に、ロサンゼルスを「世界のスポーツ首都」(Sports Capital of the World)と称しても大げさでないほど、当地で開催される世界的なスポーツ・イベントが目白押しです。    この連載コラム初回に、ロサンゼルスがその多様性から、「世界の首都」(Capital of the World)だと記しましたが、実は「首都」という称号は突飛でも奇異でもありません。 20世紀初頭からハリウッド/ロサンゼルスが「映画のメッカ」とか「映画産業の首都」となり、ラジオやテレビといった新しい媒体の普及で「娯楽産業の首都」(Entertainment Capital)、「創造力の首都」(Creative Capital)とも呼ばれるようになりました。 また航空産業草分け時代から「航空機産業の首都」となり、第二次世界大戦後には「クルマ社会の首都」となるなど盛名をはせた歴史があります。 「スポーツ首都」としてのロサンゼルスを本格的に画する最初の大イベントは、今年7月14日のドジャー・スタジアムでの“夢の球宴”MLBオールスターゲームです。 その翌週25,26両日には、イングルウッドに新たに建設されたSoFiスタジアムが、人気歌手テイラー・スウィフトを迎えた特別ショーでオープンです。 主としてプロ・フットボールNFLのラムズとチャージャーズのホームグラウンドとして8月からのレギュラーシーズンの試合で使われます。 定員7万人で、コンサートやプロレスなどの多目的使用では可動式座席を加えると10万人が収容可能という、最新技術を駆使した巨大スタジアムです。 そして同スタジアムでは2022年2月6日に、アメリカ最大の単一スポーツ・イベントであるNFLスーパーボウルが予定されています。 また2023年1月9日には、2022年─2023年シーズンのアメフト大学チャンピオン校を決める決勝戦が開かれるなど、アメフトのメジャー会場としての出番が多くなります。    2023年6月15日から同18日までは、ゴルフのメジャー選手権にひとつである全米オープンが、ビバリーヒルズなどの高級住宅地に隣接する名門コース、ロサンゼルス・カントリークラブで開催されます。    さらに2026年にはカナダ、メキシコ、アメリカ3カ国が共同開催するFIFAワールドカップが合計16都市で行われます。このうちアメリカ国内では10都市でのプレーが予定されており、ロサンゼルスではローズボウルかSoFiスタジアムが会場として有力候補です。    今年夏は東京オリンピックですが、2024年パリ、2028年ロサンゼルスまで夏季五輪開催地が決定済みです。 SoFiスタジアム完成で、施設面では「スポーツ首都」らしくほぼ万全の体制となっており、今後は道路や鉄道などのインフラ整備に加えて、「ホームレス首都」(Homeless Capital of the World)の汚名返上が大きな課題ととして残されていますが、まだ8年先という準備期間があり、ロサンゼルスとして3回目の夏季五輪開催の成功には楽観的な見通しが持てそうです。   著者/ 佐藤成文(さとう・しげぶみ) 通称:セイブン 1940年東京都出身。早稲田大学政治経済部政治学科卒。時事通信社入社、海外勤務と外信部勤務を繰り返す。サイゴン(現ホーチミン市)、カイロ、ベイルート、ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス各支局長を歴任し、2000年定年退社。現在フリーランスのジャーナリストとしてロサンゼルス在住。  

  • 加州知事が予算案発表 ホームレス問題で行政命令も  

    2020年01月10日

    【ロサンゼルス10日】カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事が10日、2222億ドルの2020ー21年度予算案を発表した。 深刻化するホームレス問題に対し、7億5千万ドルを投じて住宅提供基金を新設するほか、不法滞在する移民の高齢者27000人に健康保険を提供するなどの内容。 知事はまた州当局に対し、ホームレス・シェルターとして利用できる州所有の土地や施設を今月末までに確保するよう、州知事命令を発令した。   ニューサム知事はまた、特に不足している算数と科学、障害児のための養護教論のリクルートをはじめ、教職員不足の解決へ9億ドルを充てる計画も予算案に含んだ。 州予算案の内容は今後、州議会で審議され、5月に最終承認される。  

  • 【第十一回】 ロサンゼルスのホームレス事情  

    2019年12月27日 アメリカ101

    先日、数年振りにロサンゼルス・ダウンタウンにあるフラワー・マーケットを訪れたあと、北上してリトル東京に向かう途中の「スキッド・ロウ」(Skid Row)の“賑わいぶり”に改めて気が滅入るという経験をしました。   高層ビルが立ち並ぶ市中心部の東側に位置することから、「セントラル・シティー・イースト」とも呼ばれる、「ホームレスの世界首都ロサンゼルス」を象徴する一帯で、過去何回も取材で訪れたものの、今回目に付いたのは、歩道に並ぶカラフルなキャンプ用テントでした。 時代の移り変わりを象徴する風景ではあるものの、路上生活者の数が増えていることを実感した次第です。   「東京都(人口1390万人)が1037人、ロサンゼルス郡(同1010万人)が5万8936人(うちLA市3万6165人)」というホームレス人口統計だけで、ロサンゼルスが抱える問題の深刻さが浮かび上がります。 しかも、東京が減少を続けているのに対し、LAの場合は過去4年間で33%増加という加速ぶりで、ロサンゼルス・タイムズ紙が郡内在住の有権者901人を対象に今年11月末に実施した「LAが抱える問題は?」という世論調査では、ホームレス問題が「重大/極めて重大」と回答した人が95%にのぼり、交通問題(88%)や住宅問題(85%)を抑えて断然トップの関心事となっています。   もちろん「ホームレス」はLAだけの問題ではなく、その数からすればニューヨーク市が7万8000人でトップ、以下LA、シアトル(1万2000人)、サンディエゴ(8500人)などとなっています。   「ホームレス」といっても、一時的なシェルターやモーターホーム、自動車などで寝泊りする人などの形態があるのですが、LA以外の都市では、大部分のホームレスがシェルターや自立支援施設などに収容されており、文字通りの「路上生活者」の比率が低い(ニューヨーク市ではわずか5%)のに対して、LAでは4分の1が野天暮らしを余儀なくされており、全米の路上生活者の20%を占めているという有様です。   ホームレス増加の背景としては、労働賃金の伸び率が低い一方で住宅費の高騰で住居を確保できないというケースが多く、とくに、失業で家賃を払う術がなくなったことを理由にあげる人が半分に達しています。エンゲル係数は低所得層ほど生活費に占める食費の比率が大きくなるとする法則ですが、それと同じ伝で、ロサンゼルス一帯では住宅コスト高騰により貧しい世帯ほど賃貸料負担が増える傾向があります。   LAの場合は、過去5年間の月間賃貸料中央値は1322㌦と高水準なため、所得の90%以上を住居費として支出する人は78万人以上とのことで、「ホームレス予備軍」の大きさを物語っています。 また精神障害者、薬物中毒者など身体的な問題を抱えるホームレスの存在も、問題を複雑化させています。   当局も手をこまねいているわけではなく、LA市・郡共同でホームレス対策に特化した総合行政組織LAHSAを1993年に立ち上げて以来、2回の住民投票によりセールス・タックスと不動産税の引き上げで財源を確保、1万戸の住居施設建設を中心に積極的に取り組んでいるものの、目に見える成果はないため、前記の世論調査でも、住民の間でのフラストレーションと怒りの高まりがうかがえます。   2028年のロサンゼルス五輪が問題解消のメドとなっているようですが、前途多難としか言いようがありません。      著者/ 佐藤成文(さとう・しげぶみ) 通称:セイブン 1940年東京都出身。早稲田大学政治経済部政治学科卒。時事通信社入社、海外勤務と外信部勤務を繰り返す。サイゴン(現ホーチミン市)、カイロ、ベイルート、ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス各支局長を歴任し、2000年定年退社。現在フリーランスのジャーナリストとしてロサンゼルス在住。  

  • スラング「Okie」から見る、今後のカリフォルニアの略称は?

    2019年12月26日

     先日、数年振りにロサンゼルス・ダウンタウンにあるフラワー・マーケットを訪れたあと、北上してリトル東京に向かう途中の「スキッド・ロウ」(Skid Row)の“賑わいぶり”に改めて気が滅入るという経験をしました。 高層ビルが立ち並ぶ市中心部の東側に位置することから、「セントラル・シティー・イースト」とも呼ばれる、「ホームレスの世界首都ロサンゼルス」を象徴する一帯で、過去何回も取材で訪れたものの、今回目に付いたのは、歩道に並ぶカラフルなキャンプ用テントでした。時代の移り変わりを象徴する風景ではあるものの、路上生活者の数が増えていることを実感した次第です。    「東京都(人口1390万人)が1037人、ロサンゼルス郡(同1010万人)が5万8936人(うちLA市3万6165人)」というホームレス人口統計だけで、ロサンゼルスが抱える問題の深刻さが浮かび上がります。 しかも、東京が減少を続けているのに対し、LAの場合は過去4年間で33%増加という加速ぶりで、ロサンゼルス・タイムズ紙が郡内在住の有権者901人を対象に今年11月末に実施した「LAが抱える問題は?」という世論調査では、ホームレス問題が「重大/極めて重大」と回答した人が95%にのぼり、交通問題(88%)や住宅問題(85%)を抑えて断然トップの関心事となっています。    もちろん「ホームレス」はLAだけの問題ではなく、その数からすればニューヨーク市が7万8000人でトップ、以下LA、シアトル(1万2000人)、サンディエゴ(8500人)などとなっています。「ホームレス」といっても、一時的なシェルターやモーターホーム、自動車などで寝泊りする人などの形態があるのですが、LA以外の都市では、大部分のホームレスがシェルターや自立支援施設などに収容されており、文字通りの「路上生活者」の比率が低い(ニューヨーク市ではわずか5%)のに対して、LAでは4分の1が野天暮らしを余儀なくされており、全米の路上生活者の20%を占めているという有様です。    ホームレス増加の背景としては、労働賃金の伸び率が低い一方で住宅費の高騰で住居を確保できないというケースが多く、とくに、失業で家賃を払う術がなくなったことを理由にあげる人が半分に達しています。 エンゲル係数は低所得層ほど生活費に占める食費の比率が大きくなるとする法則ですが、それと同じ伝で、ロサンゼルス一帯では住宅コスト高騰により貧しい世帯ほど賃貸料負担が増える傾向があります。 LAの場合は、過去5年間の月間賃貸料中央値は1322㌦と高水準なため、所得の90%以上を住居費として支出する人は78万人以上とのことで、「ホームレス予備軍」の大きさを物語っています。 また精神障害者、薬物中毒者など身体的な問題を抱えるホームレスの存在も、問題を複雑化させています。    当局も手をこまねいているわけではなく、LA市・郡共同でホームレス対策に特化した総合行政組織LAHSAを1993年に立ち上げて以来、2回の住民投票によりセールス・タックスと不動産税の引き上げで財源を確保、1万戸の住居施設建設を中心に積極的に取り組んでいるものの、目に見える成果はないため、前記の世論調査でも、住民の間でのフラストレーションと怒りの高まりがうかがえます。2028年のロサンゼルス五輪が問題解消のメドとなっているようですが、前途多難としか言いようがありません。    著者/ 佐藤成文(さとう・しげぶみ) 通称:セイブン 1940年東京都出身。早稲田大学政治経済部政治学科卒。時事通信社入社、海外勤務と外信部勤務を繰り返す。サイゴン(現ホーチミン市)、カイロ、ベイルート、ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス各支局長を歴任し、2000年定年退社。現在フリーランスのジャーナリストとしてロサンゼルス在住。  

  • $5・3Mの医療債務を返済 イーグル・ロックの教会  

    2019年12月25日

    【ロサンゼルス25日】イーグル・ロックの教会「Christian Assembly Church」がこのクリスマス、ロサンゼルス地区に住む、収入が連邦の定める貧困レベルを下回る5555世帯に対し、世帯が負担する医療債務530万ドル分の返済を実施し称賛を集めている。   同教会は、教区民からの寄付金5万ドル以上を用い、債務免除を行う非営利団体「RIP Medical Debt」と協力して医療債務の返済を実現。教会メンバーが住む地区を中心に、LA、アズサ、ハリウッド、サンゲーブリエル、シルマー、グレンデールなどの28市に住む5555世帯が返済対象に選ばれた。 「自己破産やホームレス化の原因にもなる医療債務問題を解決することで、人々の重荷を取り去ることができれば」と同教会のヒュージ牧師。 今後も、信用機関と協力し、個人のクレジット・スコア回復を援助する計画があるという。  

  • 下水管に落ちた男性を救出 消防署員60人が出動  

    2019年11月07日

    【ロサンゼルス7日】ウィルミントンで7日、深さ50フィートの下水管の中に男性が落下し、消防署員60人近くが出動し救出する事態が起きた。 当初、男性が助けを求める声がしたマンホールは、実際に救出されたマンホールから1マイルほど離れており、救出時の最難関は、男性の居場所の特定だった。   男性は約2時間後に救出され、後に56歳のホームレスであることが確認された。消防当局によると、男性は道に迷って下水管に落ち、数日間を過ごしたと話しているという。  

  • 理由なしの退去勧告禁じる条例制定 トーランス市議会  

    2019年11月02日

    【ロサンゼルス30日】トーランス市議会は29日、家主が理由なしに賃借人を追い出す「no-fault eviction」を禁じる緊急条例を制定した。即日効力を持つ。 加州で2020年から、アパートなどの家賃の年間賃上げ率を5%までにとどめ、「no-fault eviction」を禁じる「法案1482」が施行されることを受け、その施行前に家賃を引き上げるための悪質な退去勧告が急増している現状への対策。 市議会はまた「ホームレス対策特別委員会」も設置し、同問題の改善を目指す。   緊急条例は、市民の36%にあたる、収入の33%以上を家賃に充てている〝家賃過重者〟の救済が目的。アパートの退去勧告でホームレスになる危機に瀕する人も出ている。   2019年の調査結果では、トーランス市には226人のホームレスがおり、その大半の約150人は車で寝泊まりしている。 緊急条例は、2005年以前に建てられたレンタル物件に住む約23000人を違法な立ち退き命令から守ることになる。 同様の緊急条例が先週、ロサンゼルス市議会でも制定された。

  • 【手記 ケース3 〈後編〉】 「重ねた小さな犯罪歴の代償」 ロサンゼルス在住 J.Yさん(30代男性)    

    2019年10月25日 あの時何が起こった!?

      前編より   1年前、僕はほんの出来心でテーマパークの塀を越えてパーク内に侵入。シェリフに捕まえられ、違反チケットを渡され、裁判所の窓口に罰金を払いに行きました。ところが窓口では罰金だけでは済まず、裁判所に出廷するように言われたのです。弁護士に相談したら、「裁判官は君にプロベーション(保護観察)を言い渡す。なぜならば、君はこれまでの過去にいくつかの犯罪歴があり、それが追加されて重い刑になるだろう」とのことでした。弁護士の予測通り裁判で僕は、1年間のプロベーションのほか、50時間のコミュニティサービス、罰金を言い渡されました。   過去の犯罪   僕がアメリカで初めて逮捕されたのは16歳の時でした。当時、僕の父親はビジネスを営んでいましたが、それが突然破綻。家族は一文無しになり、食うや食わずの生活を送ることに。僕は、周りの友達はみんなリッチで、おこずかいももらえて、ビデオゲームやお菓子だってなんだって買ってもらえるのに、なんで自分は貧乏なんだろうと親を恨みました。そんな思いが爆発して万引きをして逮捕されました。   その後も父親は仕事を見つけるどころかギャンブルにはまり、母親も仕事をレイオフされて、家族はとうとう家を無くしてホームレスに。妹だけ友人の家にあずけて、僕は車の中で生活するようになりました。そんな生活が数ヶ月続く中でなんとかレント代と食費を確保しなければと、万引きを繰り返し、盗んだ物を売ってお金を作りました。どうにかこのどん底の生活から抜け出したいが、僕みたいなティーンネイジャーをフルタイムで雇ってくれる会社なんてあるはずもない。さらに僕は悪の道へ進んでいき、いつしかドラッグを売るようになりました。90年代後半は、ドラッグの中でもエクスタシーが人気となり、僕もたくさんのエクスタシーを売ってそれを主な収入源として、ドラッグ販売のコネクションもできました。そんな時、ドラッグディーラー仲間が逮捕され彼らは25年の刑を受けることになり、それと同時に僕のディーラーとしてのビジネスも終わりました   ドラッグ販売から窃盗の道へ   その当時僕は24歳。自分の将来を考えた時、このままドラッグディーラーとして生きていくのはまずい、学校にも通いたいと考えるようになりました。大学に入りましたが、授業料を払えなくなった僕は再び盗みを始めたのです。それも今度は、16歳の頃にしたような小さな万引きではない、本格的な窃盗です。高級セレクトショップやデパート、有名宝石店で有名ブランドジュエリーやハンドバッグ、デザイナーズブランドの洋服を盗み、電化製品を盗んでそれらを販売しました。そして今度は、マンハッタンビーチとシティオブインダストリーにある家電ショップで盗みを働こうとした時、二度ともアンダーカバーのエージェントに逮捕され、数日間ジェイルで過ごしました。   罪を犯さない人生を歩みたい   その後は、アメリカで人気となった日本のアニメーション関連のビジネスの仕事や、ポーカーディーラーなど様々な仕事をして生計を立て、大学の授業料を払い、この8年間は犯罪も犯していません。数年前から大学院で地質学を学び、来月卒業します。   ほんの出来心でテーマパークの塀を越えて逮捕されてしまった今回の事件は、そんな大学院卒業をあと1年というところで起きました。僕は、卒業したい、そしてその後は真面目に働きたいという気持ちを一生懸命に裁判官に理解をしてもらい、3年間のプロベーションを1年間にしてもらいました。   僕はもう二度と犯罪を犯しません。  

  • 南加各地で火事発生 乾燥気候と強風で延焼  

    2019年10月24日

    【ロサンゼルス24日】乾燥した気候と強風などが原因で、南カリフォルニアの複数カ所で火事が起きている。 24日朝、サンバナディーノ国有林で発生した火事「Old Water Fire」は同日夜までに105エーカーを焼き、周辺の約80世帯に避難命令が出され、ハイウェー18号や近隣道路が閉鎖された。鎮火率は正午の時点で30%。   バンナイスのSepulveda Basinでも24日、火事が発生。夕方までにWoodley AveとBurbank Blvdの周辺およそ30エーカーが焼け、フリーウェー405号南行きの一部が閉鎖され、同エリアで寝泊まりするホームレスらが避難した。午後6時の時点で20%の鎮火率。   LA郡北部のカシュティクでも24日午後、フリーウェー5号北行き近くで出火したと思われる火災があっという間に約20エーカーに燃え広がり、住宅複数軒の屋根が炎上し、少なくとも一軒が消失。   サンタクラリタ北東のアグア・ドゥルセでは24日、5,000エーカー近くが焼け、約5万人が避難している。  

  • 年間の家賃値上げ5%までに制限 加州で新法案  

    2019年10月11日

    【ロサンゼルス9日】カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は8日、アパートなどの家賃の年間値上げ率上限を5%にとどめることを定めた「法案1482」に署名した。深刻化するホームレス問題を解決するため。   家主が代わった際に賃借人を追い出して賃貸料を一気に引き上げる行為が横行しているが、同法の下、家主が理由なしに賃借人を追い出すことは禁じられる。 同法は2020年1月1日から施行されるが、5%の上限規制は今年3月15日以降の家賃値上げから適用される。 この法案は2030年までの期限付き施行の予定。   過去15年以内に建設された家や、ユニットにオーナーが住むデュープレックスは対象外。法人や不動産投資信託が所有する住宅を除き、一戸建て住宅も対象外。  

  • トーランスのビーチに男2人の遺体  

    2019年09月06日

    【ロサンゼルス30日】トーランスのビーチで30日朝7時頃、男性2人が遺体で見つかった。ロサンゼルス郡シェリフ局は9月3日、遺体が、ホームレスのダニエル・ペドロ・アラリドさん(22)と、レドンド・ビーチ在住のブライアン・ロドリゲスさん(34)だと断定した。   2人の遺体は、砂浜をジョギングしていた女性らが発見し、警察に通報した。2人の死因は今のところ不明だが、警察の調べでは、ともに体に目立った外傷などはない。警察当局が事件の背景を調べており、遺体の検死が行われている。  

  • 発火危険区域のホームレスを強制立ち退き LAで新条例  

    2019年09月06日

    【ロサンゼルス4日】ロサンゼルス市議会は4日、山火事などの発火危険区域で野宿するホームレスに対し、立ち退きを命じる権限を警察に与える新条例を承認した。   セプルベダ盆地で7月30日に起きた山火事で、同地域に野宿していた少なくとも100人のホームレスが命の危機に瀕したことを重大視し、最近増えている山火事の恐怖から周辺コミュニティーを守るために起草された。   同条例の下、消防当局はロサンゼルスの発火危険区域を地図で示し、火事が起こるリスクが高い乾燥した日などには、警察がこの区域からホームレスを立ち退かせる。立ち退きを拒否した場合は、罰金が科されるか逮捕される。  

  • クロスカントリー部員を橋から落とそうとした女逮捕  

    2019年08月29日

    【ロサンゼルス8月24日】サンタアナの「Ladera Ranch」で23日午後、トレーニングで走っていたCapistrano Valley High Schoolのクロスカントリー・チームの男子生徒が、ホームレスの女に体をつかまれ、高さ数百フィートある橋の上から落とされそうになる事件が起きた。女は、他の男子生徒2人にも暴行した。   オレンジ郡シェリフ局によると、女はステファニー・レドンド容疑者(23)で、殺人未遂容疑で逮捕された。   レドンド容疑者の母親によると、容疑者は離婚した父親の家の近くのトラックで寝泊まりしていた。精神障害を患っており、これまでに十数回入退院を繰り返しており、逮捕歴もあった。  

  • 日中の発砲事件で4人負傷 LAダウンタウン  

    2019年08月23日

    【ロサンゼルス 8月22日】ロサンゼルス・ダウンタウンのスキッドロウ近くの公園で22日午後12時15分頃、白いSUVに乗った男女のカップルが、集まっていたホームレスらに向け銃を発砲。公園内にいた4人が撃たれ、病院に搬送されたが、命に別状はない見込み。   目撃者によると、発砲前、SUVに乗った男女と公園にいた1人の間で口論が起きていたという。   ロサンゼルス消防署によると、発砲されたのは、警備員として働いていたソーシャルウォーカーで、その他の負傷者は28歳と45歳の女性、65歳の男性。 警察が逃走した容疑者2人の行方を追っている。