全米/ローカルニュース

  • 相次ぐ黒人首つりで波紋 捜査要求の声強まる  

    2020年06月17日

      【ニューヨーク17日時事】カリフォルニア州で、黒人男性2人が相次いで木の枝から首をつった状態で死亡しているのが見つかり、波紋を呼んでいる。警察当局は初期捜査で、自殺と判断したが、全米で人種差別に反対する抗議デモが続く中、徹底捜査を求める声が強まっている。   米国ではかつて、白人が黒人を木の枝にぶら下げて私刑(リンチ)殺害する事件が多発し、人種差別の象徴と見なされている。   米メディアによると、カリフォルニア州ビクタービルの図書館付近で5月31日朝、マルコム・ハーシュさん(38)が木の枝にUSBケーブルを巻き付け、首をつって死亡している状態で発見された。約80キロ離れたパームデールの市役所付近では今月10日未明、ロバート・フラーさん(24)が木にくくり付けた縄で首をつり、死亡しているのが見つかった。   地元警察当局は、いずれも事件性を示すものがないとして初期捜査で自殺と判断したが、パームデールでは徹底捜査を求める抗議デモが発生。これを受け、連邦捜査局(FBI)も15日、捜査を監督すると発表した。州司法長官も現地への捜査官派遣を決めた。   2人の遺族は自殺の兆候はなかったと主張している。ハーシュさんの遺族は地元メディアへの声明で「死ぬ方法は多数あるが、現在の人種問題をめぐる緊張を考慮すると、黒人男性が木で首をつるのはしっくりこない」と訴えた。   一方、ニューヨーク市マンハッタン・ハーレム地区の公園では最近、木の枝に絞首刑に使うような縄が掛けられているのが見つかった。ニューヨーク州のクオモ知事は6日、ツイッターで「憎悪の典型でこの国の人種差別の過去のあしき象徴」と述べ、「不快だ」と批判。警察で憎悪犯罪(ヘイトクライム)を担当する部署に捜査を指示した。 写真:自殺と即断した警察に抗議する人々=13日、パームデール    

  • 98都市で催涙ガス使用 人種差別抗議デモ参加者に  

    2020年06月17日

    【ニューヨーク17日時事】ニューヨーク・タイムズは16日、5月26日以降全米に広がった人種差別や警官の暴力に対する抗議デモで、少なくとも98の法執行機関が催涙ガスを使用したと報じた。動画や警察取材などに基づくもので、大都市が多いという。 これほど広範にわたる使用は、1960~70年代以来という専門家の見方を伝えている。   人種差別と警察について研究しているジョンズ・ホプキンス大のスチュアート・シュレーダー氏は同紙に「全く普通の大勢の人が普通だと思って参加したデモで警官の過剰な対応に直面した」と指摘。「警察は人々をさらに怒らせることに成功した」と皮肉った。   同紙は、催涙ガスにより重傷あるいは死亡するリスクがあるとの研究を紹介。持続的にさらされれば、目や呼吸に長期的なダメージを与える可能性もあるという。新型コロナウイルス感染者が催涙ガスを浴びてせきをすると、感染が広がる可能性も指摘されている。    

  • 農家の80%、トランプ大統領を支持 農業情報誌調査  

    2020年06月17日

    【シカゴ17日時事】米農業情報誌ファーム・ジャーナルが16日までに公表した世論調査結果によると、トランプ大統領の仕事ぶりを支持する農家は80%と、前回1月に比べて3ポイント低下した。反対は2ポイント上昇の18%だった。   調査は5月29日に実施し、1124人の農家や牧場主から回答を得た。内訳は、強く支持が60%(前回64%)、やや支持が20%(同19%)だった一方、強く反対が13%(同13%)、やや反対が5%(同3%)となった。分からないは2%(同1%)。   農業調査会社プロファーマーのアナリストは「トランプ氏に対する農村部の強力な支持が、より大きな弱体化の兆候を示しているかを見極める上で、今後は米中間の緊張、トウモロコシや大豆の在庫増加や価格下落など現在進行中の問題が重要になる」と分析した。    

  • 「24 Hour Fitness」が破産法申請 南加の18カ所も閉鎖  

    2020年06月15日

    【ロサンゼルス15日】新型コロナウイルスの影響を受けて経営が悪化していた大手フィットネスクラブ「24 Hour Fitness」は15日、米連邦破産法11条を申請した。南カリフォルニアの18カ所を含む、14州の100カ所を閉鎖する。全米にある残り約300カ所で経営を続ける。   ロサンゼルス郡当局は、郡内のジムに対し、12日からの営業再開を許可した。閉鎖される「24 Hour Fitness」の18カ所は、ダウンタウンLA、パサデナ、サンタモニカ、アーバイン、コスタメサのジムなどを含む。 5月初めにはまた、世界に約700カ所ある「Gold’s Gym」も米連邦破産法11条を申請し、30カ所を閉鎖した。  

  • 来年のアカデミー賞を2カ月延期し4月開催へ 新型コロナの影響受け  

    2020年06月15日

    【ロサンゼルス15日】米映画芸術科学アカデミーは15日、2021年2月28日に開催する予定だった「第93回アカデミー賞」の授賞式を、2021年4月25日に延期すると発表した。新型コロナ・パンデミックを受けた措置で、アカデミー賞授賞式が延期されるのは40年ぶり。   新型コロナの影響を受けた製作遅延を考慮し、候補作品の上映期間に関するエントリー条件も、従来の今年末までから、2021年2月28日までに延長される。ノミネーション作品の発表は、2021年3月。 米映画芸術科学アカデミーのデービッド・ルビン会長らは、困難時に映画が果たす役割の重要性に言及し、「製作者に、作品を完成させ公開するために必要な時間的余裕を与えたい」とコメントした。  

  • 黒人男性、警官に射殺される 抗議のデモ隊一部暴徒化  

    2020年06月14日

    【ニューヨーク14日時事】白人警官による黒人男性暴行死事件をきっかけに人種差別への抗議デモが全米で広がる中、ジョージア州アトランタで12日夜、黒人男性が警官に銃で撃たれ、死亡した。 地元メディアによると、事件を受けてアトランタのボトムズ市長は13日、市警本部長の引責辞任を発表するとともに、「武器の正当な使用とは思えない」として、発砲した警官の懲戒免職を要求。 この警官は白人で、免職処分となったという。   米メディアによると、13日夜、射殺に抗議する人々が事件現場のファストフード店付近に集まり、一部が暴徒化。同店は放火され炎上した。警察はデモ隊を排除するため催涙ガスを発射した。その後、近くの高速道路がデモ隊に占拠され、通行できなくなった。   州捜査当局の発表によると、死亡したのはアトランタに住むレイシャード・ブルックスさん(27)。ファストフード店のドライブスルーに止めた車の中で寝ている男がいるとの苦情を受け、複数の警官が現場に派遣され、ブルックスさんに飲酒検査を実施した。   基準値を上回るアルコールが検出され、警官がブルックスさんを拘束しようとしたところ格闘となり、ブルックスさんは警官の一人が持っていたスタンガンの一種「テーザー銃」を奪って逃走。 捜査当局が公表したビデオ映像には、ブルックスさんが走りながら、追い掛ける警官に銃口を向けた後、警官が発砲する様子が収められている。 写真:ジョージア州アトランタで、黒人男性が警官に射殺された事件を受け、抗議のデモ行進をする人々    

  • コロナ治療で1億円超請求 2カ月入院の70歳男性に  

    2020年06月14日

    【ワシントン14日時事】新型コロナウイルスに感染し、ワシントン州の病院に2カ月余り入院した男性(70)が、110万ドル(約1億1800万円)を超える治療費を請求された。地元紙シアトル・タイムズが13日報じた。   同紙によると、男性は3月4日に入院し、一時危篤状態に陥ったものの回復して5月5日に退院したが、受け取った請求書は181ページにも及んだ。 請求額は計112万2501ドル。内訳は、集中治療室代が1日9736ドル、29日間の人工呼吸器代8万2000ドルなど。   男性は高齢者向け公的医療保険(メディケア)の適用を受けるため、自己負担の必要はない見込みだが、費用の大半が税金で賄われることから「罪悪感」があるという。 「私の命を救うのに100万ドルかかった。それだけの価値はあったが、そう言えるのは私だけかもしれないということも分かっている」と同紙に複雑な心境を語った。    

  • コロンブス像破壊される 人種差別抗議で  

    2020年06月12日

      【ニューヨーク12日時事】白人警官による黒人暴行死事件で全米に広がった人種差別への抗議デモが続く中、各地にある入植時代の指導者や南北戦争(1861~65年)で黒人奴隷制を維持した南部連合(南軍)を象徴する人物の記念像が相次ぎ倒されている。 人種差別や白人至上主義の象徴と見なされているためで、事件を機に撤去を求める声が高まっている。   バージニア州リッチモンドでは10日、南部連合のデービス大統領の像がデモ参加者に引き倒された。同地では9日にも、イタリア出身の探検家コロンブス像が倒され、火を付けられた後、湖に沈められた。 コロンブスについては先住民虐殺の時代を招いた人物とする見方があり、現場では先住民を支援するデモが行われていたという。東部ボストンでもコロンブス像の頭部が切断されるなど各地で記念像の損壊が相次ぐ。   こうした情勢を受けて、ペロシ下院議長は10日、連邦議会議事堂から南部連合を象徴する11の像撤去を要請。自動車レース、NASCAR(ナスカー)も10日、声明で「南軍旗掲揚は、全てのファンや選手らを歓迎し、受け入れる環境づくりに向けたわれわれの取り組みと相いれない」と述べ、全イベントで南軍旗掲揚を禁止した。   一方、イタリア系であるニューヨーク州のクオモ知事は11日、コロンブスへの批判的な見方に言及しつつ、「像はイタリア系米国人のニューヨークへの貢献に対する謝意を象徴するものだから、私は支持する」と強調。ニューヨーク市のコロンブス像を維持する考えを示した。 写真:マサチューセッツ州ボストンの公園で、頭部を切断されたコロンブス像    

  • ビザの一部発給停止も 景気対策で国内就労優先  

    2020年06月12日

      【ニューヨーク12日時事】12日付のウォール・ストリート・ジャーナルは、トランプ政権が一部の就労ビザの発給を一時的に停止することを検討していると報じた。新型コロナウイルス感染拡大で急激に悪化した景気の回復策として、数週間以内に公表される可能性があるという。 停止が決まれば、日本企業の米国転勤者などに影響が出る恐れがある。   発給停止は、米国人の就労を優先させる狙い。だが、企業や議会からは、特殊技能を持つ外国人の就労制限につながり「米経済の妨げになる」として、反対の声も上がっているという。   同紙が報じた政権関係者の話によれば、停止は特殊技能職を対象とする「H―1B」、熟練・非熟練労働者の「H―2B」、交流訪問者の「J―1」、企業内転勤者の「L―1」などを対象に、10月1日から始まる新年度以降も続く可能性がある。   既にビザを取得し、渡米済みの人への影響はない見通し。新型コロナ治療に携わる医療従事者や食品生産など、一部の職種は除外を検討している。   政権内では、「H―1B」の申請費用の引き上げや、同ビザ保持者の配偶者の就労禁止なども課題に浮上しているという。    

  • LA郡のホームレス人口が12・7%増加 234人がコロナ感染  

    2020年06月12日

    【ロサンゼルス12日】ロサンゼルス郡で1月に実施されたホームレス調査「2020 Greater L.A. Homeless Count」の結果が12日に発表され、郡内のホームレス人口が66433人で、昨年同時期に比べ12・7%増加したことが分かった。   66433人のうちの41290人がロサンゼルス市内の路上で生活しており、この数は2019年から14・2%増加した。ロサンゼルス・ホームレス・サービス局(LAHSA)によると、3月中旬からの新型コロナ・パンデミックがホームレス人口に及ぼした影響はまだ不明だが、郡内ではこれまでに234人のホームレスが新型コロナウイルスに感染したことが判明しており、6人が死亡した。   新型コロナウイルスによる外出自粛令が出された3月以降、米連邦緊急事態管理局(FEMA)と州当局のプロジェクトにより、6010人のホームレスが路上からホテルやシェルターなどへ避難した。また、ロサンゼルス郡と市は18日、フリーウエー周辺で生活するホームレス約7000人に、シェルターや住宅を提供する協定に合意した。