連載・コラム “動く人”の活動NOTE

編集: Weekly LALALA - 2021年01月12日

『ボウリングを通して伝える。障害はリミットではない。』

 

Vol.16

ダニエル ガイゴルトさん
ボウリングジュニアリーグ・コーチ

プロフィール

ボウリングジュニアリーグ・コーチ

ダニエル ガイゴルトさん

学生時代、身体障害を抱えながら選手としてバスケットボールやボウリングに励みUCLAを卒業。スペシャルオリンピックの監督としても10年間活動しており、現在は地元ボウリングチームのコーチとしてジュニアを導く。2015年に全米認定のコーチ資格を取得。

インスタグラム @ahoamericajin


 

ダニエルさんがコーチを務めるボウリングチームについて教えてください。

実家のボーリング場に来る子供達を指導し、全米トップレベルのチームにすることを目標に練習に励んでいます。昔は地元の小さな大会に参加するような小規模な集まりでしたが、現在ではシティー、カウンティ―、カリフォルニア州代表に選ばれる選手も増え、全米大会へと駒を進めてスカラシップで大学進学を目指せるほど大きくなりました。

 

スポーツに興味を持ったきっかけは何ですか。

生まれつき持った身体の障害のため、特別クラスで体育の授業を受けていた高校時代、そのクラスで先生のアシスタントとして、違った障害を持つ生徒一人一人をケアしつつ授業を進めるというやりがいのある仕事を任されていました。ある日、障害を持った人のためのスペシャルオリンピックの監督を務める方に偶然出会い、それから10年間その大会で選手兼監督として活動しました。この時の選手としての経験が障害者としてコーチングをすることの意義を見出すきっかけとなりました。

 

自身の体力にハンデがある中でボウリングを教え続けるのはなぜですか。

私にとってボウリングはスポーツの世界で健常者と繋がる手段の1つです。私自身がこの身で健常児を指導する事で、意外性・可能性を提唱する事ができます。自分のハンデを熟知することで、身体の構造を理解した上での指導ができますし、選手の悩みや不安に寄り添ってあげられます。障害を持ちながら指導を続けることが選手を強くする私の武器であり、この立場を通してチームに貢献することができます。

 

これからの夢は何ですか。

障害者に対する世間の偏見を無くすことです。子供達には障害のために自身で限界を決め、何かを諦めて欲しくないと思っており、ボウリングを通してそれを伝えて行くことが私にできることです。このチームを更に大きく強くし、ボウリングが手の届きやすいスポーツとして世の中に浸透していったら嬉しいです。


 

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八浪祐一・エドウィン医師

「癒しケア」担当医

 

 

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    2020年12月01日 “動く人”の活動NOTE

    プロフィール 「癒しケア」担当医 八浪祐一・エドウィン医師 Keiroのサポートのもとサービスを提供する「癒しケア」医師。ニューヨークで内科研修医として務めた後、沖縄で内科勤務医兼ホスピス部門の医長を務める。ロサンゼルスの退役軍人病院ではホスピスおよび緩和ケアのフェローシップを修了。日・英医学用語に堪能。 Keiro 癒しケア https://www.keiro.org/jp/iyashi-care   Keiroとのパートナーシップで機能する「癒しケア」はどんな人のためのサービスですか。 病気が重篤な場合や、身体的・精神的に介護支援が必要な高齢の方のサポートを行うものです。クリニックで、あるいは自宅に伺い様々な側面における治療のサポートや相談をする専門医療で、医療的には「緩和ケア」と呼ばれます。家族との相談、書類の用意、将来の準備などの難しいステップを共に進めていき、悩みの種となる複雑なアメリカの保険・医療制度の説明なども行うことがこのプログラムの特徴です。   「癒しケア」がKeiroのプログラムの中で注目される理由は何ですか。 幅広いニーズに対応する柔軟なプログラムだからです。私は日本で医療に携わっていた経験があるので、日本の治療と比較しながら利用者の不安にお答えしている点でも皆様に安心していただいています。また、医療費や介護費に関して気にされている利用者に金銭的負担をかけないよう、全てのコンサルティングを無料で提供、その費用をKeiroが負担しています。    パンデミック中はどのようにして利用者のケアを進めていましたか。 パンデミックが始まってからはZoomのビデオ通話でコンサルティング(テレヘルス)を行うことが多くなりました。ただ、実際にお会いしたほうが良いと判断した場合はマスク、フェイスシールド、ガウン、手袋をして自宅診察をすることもあります。パンデミックの恐怖の中、治療のため医者に行くのを躊躇される患者さんもいらっしゃいますが、本当に必要な医療を見極めるための相談も行っています。   「癒しケア」は今後、利用者にとってどのような存在になることを目指していますか。 地域の高齢者とそのご家族にとって、困ったり迷ったりしたらここに頼れるというような存在を目指しています。病気と戦うということはただ病を治すだけといったシンプルなものではありません。我々が可能な限り、全面サポートします。  

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室井絢子さん
JaZoo.Inc代表

 

    『一人で悩まないで!人生再出発はできます。』   Vol.10 室井絢子さん JaZoo.Inc代表  

    2020年11月24日 “動く人”の活動NOTE

    プロフィール JaZoo. Inc代表 室井絢子さん 自らが家庭内暴力の被害を受けCPAFへ逃げ込む過去を持つ。現在は、自身のアパレル系会社Jazoo.Incを立ち上げるほどに完全社会復帰を遂げ、自身のターニングポイントともなったCPAFを世界へ広げるために新NPO法人Ouka Foundationの設立に携わり活動中。 CPAF無料ホットライン 1-800-339-3940     CPAF(Center For The Pacific Asian Family)はどんなサービスですか。 家庭内暴力(DV)や性的暴行(AS)の被害にあった方々と、その子供たちを無料でサポートしています。無料ホットラインは24時間対応、緊急シェルターでは過去40年にわたって確立されたケア方法で被害者の方々をお迎えしています。30ヶ国に及ぶ言語・文化に合わせての対応が我々の強みです。私もCPAFにお世話になった一人です。過去にどん底にいた私は今、CPAFに救われ会社を設立する程に社会復帰し、一児の母として強く生きることができています。   パンデミックが始まってからどのような問い合わせが目立ちますか。 SNSでの呼びかけを始めたこともあり、問い合わせの数が去年の4倍にまで増えました。収入が無くなり、家にこもりきりの生活が続くと、そのストレスからの言い争いが暴力へ発展するケースが多いようです。また最近は目に見える傷は負わせない精神的なDVも増えています。   パンデミック中に感じたこと、利用者のために働き続けたいと思う理由は何ですか。 毎週、Zoomを通して利用者の皆さんとお話しする時間をもっております。皆さんがおっしゃるのは、シェルターにいる間は毎日が不安との戦いですが、パンデミックの影響もあり、社会復帰しようとしても家探しや仕事探しが更に厳しいということです。そんな人々の力に少しでもなれればといつも思っております。   被害に遭われていて、一人で悩んでいる方にメッセージをお願いします。 1番伝えたいのは、悪いのはあなたではないということです。自分にも非があるから、親を心配させたくないから、子どもが可哀想だからといろいろ考え、我慢してしまうことがあると思います。でも最も大切なものはあなたの幸せです。親も友達も子どもたちもみんなあなたの心からの笑顔を見たいはずです。絶対に大丈夫。諦めないでCPAFに電話してください。扉は開きます。    

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昌木 等さん

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    『Uber乗客からの評価は☆4.99!夢を追う人々に出会えるのがUberの醍醐味です。』   Vol.9 昌木 等さん 俳優/Uberドライバー  

    2020年11月17日 “動く人”の活動NOTE

    プロフィール 俳優 / Uberドライバー 昌木等 LAを拠点に活動し、これまで数々のアメリカ映画に出演。更にUberドライバーとしても7年近く勤務し、乗客から多くの高評価を得る人気ドライバー。海外で活躍する日本人Uberドライバーとして公式宣伝動画にも出演。短編コメディー「Actors Life in Hollywood」はYouTube にて公開中。 インスタグラム・Facebook @hitoshi_masaki_win www.facebook.com/hitoshi.masaki.1   俳優活動とUberドライバーの両立を始めたきっかけは何ですか。  LAでの俳優活動を始めたタイミングでUberドライバーも始めました。きっかけは、俳優活動の空いた時間にできる副業として、時間拘束のないUberドライバーの仕事が最も適切であったからです。 始めてみると驚くことに、ヒットドラマのクリエーターやアニメの監督を乗客として乗せることがありました。私が俳優であることを知り興味を持ってくれたり、名刺を頂けたりする瞬間に、この両立をしていて良かったと思います。   パンデミック中にUberから指示されたコロナ対策を教えてください。  マスク着用や、車内の消毒・換気の徹底です。特に、マスクを着用しているセルフィーを提出しないとアプリが起動せず仕事が始められないようなシステムには驚きながらも従っております。普段の生活の中でも自分自身の健康に気を使っています。俳優活動のためにもUberドライバーとしても、健康は第一ですので。   昌木さんにとっての、Uber ドライバーだからこそ見える世界とは何ですか。  Uber ドライバーを始めてからは、LAの端から端までドライブし、様々な街の様子や起こっていることを目の当たりにしてきました。運転中に平和デモや選挙結果に盛り上がっている集団に遭遇したこともあります。また、LAには世界中から夢を追いチャレンジしに来た人々が沢山います。乗客と運転手としてそのような人々と出会い、交流することは物凄く楽しいですし、私を人間として裕福にしてくれます。   現在、進められているプロジェクトはありますか。  私が出演する環境問題に関するドキュメンタリーフィルム「Mind」が来年の春に公開予定です。日本とLAの物語を交え、地球が抱える問題を世界が一丸となり取り組むきっかけとなる作品になると思います。俳優活動でも、Uberドライバーとしてでも、世界中の人との出会いを大切に、私から皆さんへ夢と希望を与えていきたいです。  

  • 『YouTube登録者数1.9万人!

LAの流行や、アメリカと日本の違いをポップに配信!』

 

Vol.8

神長 可奈さん  

YouTuber

 

    『YouTube登録者数1.9万人! LAの流行や、アメリカと日本の違いをポップに配信!』   Vol.8 神長 可奈さん   YouTuber  

    2020年11月10日 “動く人”の活動NOTE

    プロフィール YouTuber 神長 可奈 LA文化のシェアや自身の日常生活のブログ配信が人気のYouTuber。学生としての生活を送りながら、ポジティブで楽しい動画を投稿する。チャンネル名“KANA”の『アメリカマスクあるある』で検索!インスタグラムなどのSNSでもアメリカの様子をまめにアップ中。 インスタグラム @kanakamminaga       神長さんに起こったパンデミックによる生活の変化は何でしたか。 パンデミックによる自粛前は、学業とYouTube活動の傍ら、モデルの仕事をしたり、ミスアジアUSAというアメリカで行われているミスコンに日本代表として出場したりなど、アクティブに活動していました。現在はオンラインでエンターテイメントとビジネスを学びながら、LAの流行や、アメリカ文化と日本文化の違いを、ポップで楽しく伝えるYouTube活動にフォーカスしています。   自粛期間中に始められたことはありますか。 家で一人の時間が増えたこの期間を自分磨きの最高なチャンスとして、自分を変えるために美容やダイエットに専念しました。実践した食事法をYouTubeでシェアし、ファンの皆さんにも喜んでいただけたと思います。減量はしっかり成功しました!いぇい!YouTubeのための動画作成の時間が増えたので、以前に比べて動画投稿が生活の中心のひとつとなりました。   自粛期間中でも変わらず楽しい動画をシェアし続けるアイデアはどこから湧くのですか。 「お家時間あるある」や「おしゃれマスクの作り方」といった動画をシェアしました。普段から、日常の1コマを切り取り面白い妄想を膨らますのが好きなので、大変な出来事も私らしく前向きに変換して、楽しく乗り切るアイデアをお届けできればと思いました!   大変な状況でも神長さんがいつも明るくいられるのはなぜですか。 明るい気分で毎日を過ごしたいので、日常に自分の好きな事を取り入れて、その時を目一杯楽しむようにしています。他には、このパンデミックを通して、動画を見てくれる皆さんを含めた周りの人との絆の大切さを学びました!普段は気づかなかった思いやりや愛情などの小さな喜びを発見できるようになり、それが自分のパワーになっていると思います。

  • 『日本舞踊を通して広める所作や歴史の美しい日本文化』

 

Vol.7  

天童輝雅凰(SHIHO)さん

日本舞踊家 天童流三代目

 

    『日本舞踊を通して広める所作や歴史の美しい日本文化』   Vol.7   天童輝雅凰(SHIHO)さん 日本舞踊家 天童流三代目  

    2020年11月05日 “動く人”の活動NOTE

    プロフィール 日本舞踊家 天童流三代目 天童輝雅凰(SHIHO)さん 日本舞踊天童流3代目継承者。天童流の舞踊を祖母から受け継ぎ、LAを中心に日本舞踊家、振付師、着物モデルとして活躍する。日本舞踊を通して日本文化を世界に広めるため、パフォーマンスを行う傍ら、ワークショップやレッスンを通して子ども達や舞踊初心者を中心に舞踊と日本文化を教える。 天童流日本舞踊 www.shihotendou.com     天童流舞踊の特筆すべき点は何ですか。 私の祖母、天童美輝によって創流された天童流は、古典舞踊を基盤にした創作活動を行い、単に振り付けを踊るだけではありません。観客の目に見えないものを感じ取っていただけるリアリズムに溢れたパフォーマンスを目指しています。   日本舞踊を通して広める日本文化とはどのようなものですか。  日本舞踊では扇で見せる表現や、一つ一つに意味が込められた振り付けなど、西洋の踊りとは違う楽しみ方や特徴を発見していただけます。また、衣装の着物や演技中以外の振る舞いからは日本の文化や美しい所作を感じていただけるように、踊りだけではない深いものを伝えることができると思っています。ですので、子ども達向けの舞踊ワークショップでは、踊りはもちろん、それだけでなく日本の礼儀作法も学んで欲しいと願っています。    パンデミック前と今では、舞踊活動やお仕事はどのように変わりましたか。  観客の前でパフォーマンスが出来なくなった事は大変辛いですが、自粛中でもオンラインで稽古や創作活動を行う傍ら、アメリカに住む子ども達が着物に触れる機会を持てるよう、簪や着物を再利用した衣類をデザインするなど、舞踊活動以外でも自分が力を発揮できる分野で動き続けています。   パンデミックを乗り越えて、この先どの様な活動をしたいですか。 このパンデミックは私にとって、舞踊を観客に魅せる事を目的とするのではなく、神々や大地の為に捧げるという芸能の原点を再確認し、心をピュアにして新たなことに挑戦する良い機会となりました。アメリカに住む子ども達のためのワークショップを徐々に再開し、様々な場所で再びパフォーマンスが出来ますことを待ち望んでいます。今は今できる形で、舞踊を通して沢山の方々が笑顔溢れる生活を送れます様、エネルギーを届けていきたいですね!